「後鬼ちゃんっ!」
「後鬼ちゃんっ!」
前鬼様がびっくりして呟く。そして食べていた饅頭を隠す様に口に入れる。
「今日、何個目ですか?」
その発言に逃げようとした前鬼様の腕を掴み、饅頭の入った箱まで引っ張る。
「逃げるということは、2個以上食べたということですね」
逃げられないように片手で掴んだまま、私は饅頭の数を数える。
「ひぃ…ふぅ…みぃ……3個ですね」
「ごめんなさいっ!」
涙目で謝る前鬼様。謝ったところで今日という今日は許さない。
「食べ過ぎた分は、運動してもらいますからね」
「運動?」
怒られると思っていた前鬼様は拍子抜けした顔で見上げてくる。その上目使いはずるい。
「はい、運動です」
にっこりと笑顔で答えながら、手ぬぐいで輪っかを作る。
「万歳!」
「ば、ばんざい?」
両手を上げた前鬼様の両手首を私は器用に片手で掴む。
「何っ!」
例え片手といえど、前鬼様の力では振りほどけない。もう片方の手で作った輪っかをはめて手首を結ぶ。
解こうともがく前鬼様を押し倒し、両腕の輪の中に机の足を置く。これで机の足から逃れられない。
前鬼様はなんとか机を持ち上げようとするがそれは叶わず、段々と絶望に気付いた顔になる。
私は馬乗りになり、衣類を脱がし始める。
「い、いやっ!」
「こうでもしないと、食べ過ぎた分は消費できないですからね」
何をするか気付いたところで何もできない無防備な腋を私はくすぐり始めた。




