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「前鬼様」

「前鬼様」

後鬼ちゃんの寝言かな、と思いとりあえず目を覚ます。目を擦ろうとしたが手が出せない。嫌な予感がする。

タオルケットで縛られているからだった。後鬼ちゃんから逃れようと身体を動かすがタオルケットが引っ掛かる。何とタオルケットは後鬼ちゃんの下敷きになっていた。

こういう時は絶対朝に何かやるつもりだから私は何としてでも布団から出ようとする。少し引っ張ってみるとずるずるとずれ始める。

幸い後鬼ちゃんはまだ寝ている為、多少動かしても起きないと思う。 起こさないように慎重に身体全体で少しずつ逃げる。

「前鬼様ぁ」

「!」

突然の声に身体を強張らせる。後鬼ちゃんの方へゆっくりと振り返る。

そして恐る恐る目を開ける。どうやら寝言だったみたいだ。実に心臓に悪い。

私は進行を再開し、もう少しのところまで来た。あと少しを一気に、あるいは慎重に引っ張るか。

だいぶタオルケットが軽くなった為一気に引っ張ることに決めた。

「よしっ!」

息をひそめ落ち着く。そして一気に、引っ張れなかった。引っ張ろうとした瞬間、急に引っ張られた。手が使えず、踏ん張れず、ただずるずると引きずり込まれる。

「やっ、いやっ!」

そのまま後鬼ちゃんに抱き着かれる。首筋を撫でられる。

「さ、最初っから起き…てた?」

「うふふ、さぁどうでしょう」

怯える私に対し、後鬼ちゃんはとても嬉しそうである。


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