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「前鬼様、どうしたんですか~?」

「前鬼様、どうしたんですか~?」

「な、何でもないよ!」

にやにやしながら尋ねる後鬼ちゃんに焦るように答える。

そう言いながらも私の手は後鬼ちゃんの袖を掴んで離すことができない。

今日聞いた怖い話、それが忘れられずに一人では怖くて仕方がない。

気が付くと後鬼ちゃんの手を握っていた。

「仕方ないですね~」

うれしそうな顔の後鬼ちゃんにいきなり抱き着かれる。

いつもは子供扱いのそれも今ばかりはうれしい。

抱きしめられていることは恥ずかしいのにとても安心してしまう。

目をつぶっているが息を吸うたびに後鬼ちゃんの匂いがする。

意識すると後鬼ちゃんも鼻をすんすん鳴らしながら私の匂いを嗅いでいることに気が付く。

匂い、震え、鼓動。赤裸々な私はすべて見透かされている。

私にできるのは後鬼ちゃんをただ弱々しく抱き返すことだけだった。


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