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「後鬼ちゃん、まだ寝ないの?」
「後鬼ちゃん、まだ寝ないの?」
「もう少しかかりそうですね」
私は鞄に荷物を詰め込んでいく。
明日の夜、簡単な夜会に呼ばれていたお父様に変わり、前鬼様が出席することになった。
急な予定なため、明日は早く出発しなければならない。
また、数日間別荘を開け無くてはいけないこともあり、準備がなかなか終わらない。
普段空けることのない別荘を空けるのはそれなりに準備が必要だった。
「すぅ~すぅ~」
私が少し休憩を取ろうとしたとき、すでに前鬼様は可愛らしい寝息を立てていた。
ちょっとほっぺをつっついてみる。やわらかい。
私もほほをくっつけて擦り擦りしてみる。さらさら気持ちいい。
ぷにぷにとした触り心地に癒される。なんだか眠くなっている。
おおよそ準備し終わったが、まだ全部終わったわけではない。
あとひと踏ん張り、何とかしないと。
そう、意識を保っているのだが、身体が言うことを聞かない。
目が閉じる。瞼が重い。意識が重い。
そして私は落ちた。




