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058 ポーチ完成! 『バックアタック!?』

遂に完成、魔法のポーチ。


【革細工】取得17話

ポーチ完成58話

遠かったねフワモさん……

 ポーチの3D図にポンポン出現する○を、両手人差し指を使って撃破して行きます。

 ふははは! 逃がしはしませんよー! 何だかリズムゲームみたいで楽しいですね!


 リズム良く○を突いて進めておりますと、3D画像の左の方に棒ゲージが出現してドンドン上昇していく様が目に入ります。なにか不可思議なパワーが溜まって行っている様ですね。

 この棒ゲージは真ん中で止めたりしないで、出力全力全開で限界まで溜めてしまっても良いのかな?

 ボカンと爆発したりはしないよね?


 流石に1秒置きに出現する○を確認しつつ、ゲージの上下幅を微調整するというのは、大分難しいと思いますので。まぁ、とりあえず棒ゲージの数値は気にせずに、行ける所まで頑張ってみましょう。


 魔法のポーチミニゲームを開始してから、大体2分程度でしょうか。

 ポチポチ押していた○の出現が終了いたしました。

 落ち着いて左の棒ゲージ量を確認して見ますと、満タンまで行っておりますね! 多分ですが押しミスは一回もなかったはずです。


 これで【風の属性石 極小】を魔法のポーチにくっつける作業が終了したのでしょうか……

 暫く待っても何も起こらないので、あれー? と首を傾げて3D図形を眺めていたのですが。

 良く見ると、左の棒ゲージが消失しており、ゲージと入れ替わりで小さくて丸い形の3Dモデルが出現しておりました。


 んん? 変化があったという事は、作業的には先に進んでいるのは判るのですけれど。


 果たしてコレを如何すれば宜しいのでしょうかね?

 首を傾げてアゴに左手を添えつつ、右手人差し指でツンツンとその丸い3Dモデルを突いてみたのですが、直後に図の下に新たな文章が記載されたメニュー板が現れました。


 『表示モデルを動かして 追加素材を装着する位置を指定して下さい 決定 キャンセル』


 あーあーはいはい! 判りました判りました!

 これをポチっとくっ付ける場所を決めれば良いのですね! 理解しましたよー!


 となると、この丸っこい形のが【風の属性石 極小】という事でしょうか。

 大体アイテムとして出現させた時と同じ大きさのようですね。直径2センチ程しかありません。

 ぱっと見でも其処まで目立たないみたいですし、平たくなっているので何処に装着してもゴリゴリ身体に当たったりはしないでしょうから、激しく動いても邪魔にはならないでしょう。


 んーと装着する位置ね……えーっと止め具の所にはもう【白ラビの尻尾】をくっ付けて仕舞いましたし……

 取り合えず【白ラビの尻尾】の上の辺りに空いているスペースへ付着させておきましょう!

 うんうん、ココならさほど悪目立ちしている感じも無いですし、丁度良さそうです。


 まぁ私はデザインセンス皆無ですので、ソコソコの完成具合であれば良いのですよ。

 機能性重視と言っておけば安心。


 【風の属性石 極小】を貼り付ける位置も決まりましたので、意気揚々と表示メニュー板の『決定』ボタンをプッシュします。


 すると、目の前に大きく表示されていた3D魔法のポーチの図が消失しまして、マットの上に置いてあったポーチがピカリと一瞬光り輝きました。

 うっ眩しい! 毎度思うのですが、光る時は事前に知らせてくれませんかね!?


 マット上から目を背けて、目蓋をパチパチしている間に、ゆっくりと光が収まっていきました。

 発光後に残されたポーチには、私が設定した場所にちゃんと綺麗な緑色の丸い属性石がはめ込まれております。

 おおー……作っていた物がちゃんと形になると、中々感慨深いものがありますね。


 【風の属性石 極小】が装着されたポーチを両手で抱えて持ち上げ、グリグリと手触りを確認したり、蓋の部分を開いて中を覗き込んだりしてみましたが。

 解れてしまったり、縫い目がずれていたり、引き攣れたりしている場所は無さそうです。

 うんうん、ちゃんと縫えてて良かった。


 思いつきで付けた【白ラビの尻尾】のフワモコ具合も最高です。

 あー頬ずりしたくなる柔らかさ。素晴らしい。これは白ラビ君乱獲待った無しです! 南無ー!


 ……で、ですね。一応コレで全工程終わったのでしょうか?

 とりあえず【革細工】メニューの方を確認してみようと思い、ポーチをマットの上へと戻したのですが。


 マットの上に置いたポーチの直上辺りに、小さいメニュー板が一つだけ出現しました。


 うん? まだ何か弄らなければならない事ありましたでしょうか。

 実は完成させる為に、何か追加の材料でもいるとか……?

 恐る恐る記載内容を確認して見ますと。


 その小さいメニュー板には『アイテム名を設定してください』と記載されていて、その下に入力欄が表示されておりました。

 ああなるほど、ポーション系統は、まさにそのままの名称だったけれど、この魔法のポーチは私が商品名を決定しても良いのか! うむ、物作り系のゲームでも良くある仕様ですよね!


 えーっと、最初から入力されている文字は……そのまま『魔法のポーチ』になっております。


 んんー、変に考え過ぎて妙な名前を付けてしまうよりは、このままで良いかな?

 とも思ったりするのですけれど。


 折角始めて【革細工】スキルで作った物ですし、此処は頑張って自分で命名してあげましょうか!


 10分程、首を捻りつつもアレやコレやと格好の良い名前無いかなー、等と考えてみたのですが。

 上手い感じの名称が思いつきません。何処かにネーミングセンスとか落ちてたり自生してたりしないですかね。薬草みたいに。

 もしくは『名前付け』スキルみたいのでも可能です……うん、無いですよね。


 ええいもう面倒だ! 何処かで落として紛失したりした時、あっそれ私の物なのですよ! と即座に確認が出来るように、自分のお名前をアイテム名に記載しておきましょう!

 筆記用具やノートに名前を書く感覚です。ある意味大本命の大定番です。


 入力はどうやるのかな? えーっと……キーボード入力だね……よし、コレでいいかな。

 命名『フワモのウエストポーチ』で入力完了ですね!


 入力欄の『決定』ボタンをプッシュすると、名前の入力欄が表示されていたメニュー板の文章が切り替わりました。

 中央に大きく『作成完了 お疲れ様でした』の文字が表示されます。

 やった! 遂に完成しましたよ!


 早速忘れないうちに装着……する前にアイテムの詳細を確認して見ましょう!

 アイテムボックスを呼び出すと、素早くポーチを収納、確認を致します。


 さてー出来栄えはどんな感じでしょうか、楽しみですね。


=====================


 アイテム名 【フワモのウエストポーチ】

 等級  上質(ハイクオリティ)

 品質 ☆☆☆☆☆

 破損度 問題無し

 属性 ※装飾品『物理』 ※簡易収納『8種』 ※衝撃吸収『小』

    ※風『微』 ※革『良質』

 付加能力 ※幸運『小』 ※触感『沈静』 ※強化『風 微』 ※『●●●●』

 効果待機時間 8カウント

 詳細 簡易収納可能な魔法のポーチ。アイテムを素早く出し入れする事が可能。

    アイテムボックスと違う、独立した収納スペースを持つ。

    性能は、製作者の技量や使用された素材等で変わる。


=====================


 おお!? これはー良い出来と言っても過言ではないのでは?

 何故か相変わらず【※『●●●●』】の能力が付いておりますけれどね!


 もう気にしていたら物作り出来ない気がするので、詳しい事が判明するまでは放置、というか見て見ぬ振りをする事に決めました! 副作用が出ない事を祈りつつ。


 では改めまして、アイテムボックスから完成品ポーチを人差し指でツツーっと滑らせまして、と。

 前にガルドスさんの所で教わりました、祝福の冒険者が装備品を身に付けるやり方を使いまして、魔法のポーチ、いえ、【フワモのウエストポーチ】を装着いたします。どっせーい!


 腰の辺りがピカリと輝きますが、そう何度も目潰しを食らう私では御座いません。ちゃんと薄目にして輝きから眼球をガードいたしましたよ。


 おおーちゃんとウエストポーチしてる! 何処から見てもウエストポーチ! 恥ずかしくない!


 腰を振ってみたりジャンプしてみたりもしましたが、動きを阻害されている感じは全くないですね。

 素材も軽い物ですから重さも全く感じません。


 ついでに立位体前屈にも挑戦! うん、腰を曲げても邪魔になっている感じはしません。これなら身に付けたままで戦闘や採取をしても大丈夫でしょう。


 ポーチにくっ付いているラビ尻尾をモフモフリと右手で揉みつつ、一人でウンウンと頷きます。

 自作『魔法のポーチ』の出来栄えに浸りつつ、立ったままニヤニヤしておりましたら。


 お尻の辺りにボスっと何かが衝突したような軽い衝撃が走ります。


「おうふ!? 何事ですか!?」


 ビックリして硬直してしまいましたが、自慢の尻尾のお陰で痛くも痒くも有りません。

 しかし一体何がどうしてどうなって居るのでしょうか。


 思考は落ち着いて見えても、実際は超焦っている私。あたふた。


「もふももぉぉふぉふもも もまもぅも!」

 

 何か聞き覚えのあるような声が、モゴッモゴッと臀部の辺りから聞こえてきましたが、正直何をどう言っているのか全くわからない!

 とりあえず腰を捻って尻尾の辺りを確認してみますと。


 ガッチリと、私の尻尾を両手で抱える形でホールドした状態のラティアちゃんが、顔面を私の尻尾に埋め込みつつ何か喋っておられた様です。えええええ。な、何かに魅了されたのかな。


 ……うん、まぁラティアちゃんだったら良いか。安心安全。

 喋るのは後にして、まずは落ち着きたまえ、まいふれんど。

今週末の予定が不安定につき、次回月曜日の投稿がずれる可能性がございます。

申し訳ありません。

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