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053 調薬 薬草 キノキノコ

やっと生産職っぽい感じなフワモさん。

頑張ってくれ。

 スタミナの量もたっぷりですので、残りの【薬草】をライフポーションにしてしまいましょうか。


 アイテムボックスから【初心者用調薬キット】を再度取り出しますと、壊れたはずのビーカーがちゃんと補充された状態で出てきました。

 うんうん、ちゃんと特殊効果が発揮されておりますね。


 恐らく【初心者用調薬キット】補填の際に減ったのだと思いますが、アレだけ休憩していたにも関わらずマナの量がちょっとだけ減っておりました。

 本当ならもっと減っていたのかも知れませんが、ログアウト中に減って回復して、という流れで進んでいたのでしょうか。まぁ魔法関係のスキルを使う予定はありませんし、消費したとしてもポーション容器の補充に使うくらいでしょうから、そのうち全回復するのでは。


 あとメニューを開いて材料を取り出す際に気が付きましたが、エピルの実で付与されていた器用度増加の効果が消失してしまっているようです。

 流石にある程度の時間が経過してしまっていますし、これは仕方がありませんね。


 ポーション作成作業に入る前に、アイテムボックスからカットされたエピルを一つ取り出して口に放り込みます。美味い。時間経過のない状態で保存しておりますので、何時でも新鮮な状態で食べれますね。


 ちゃんと食事効果を付け直すことが出来たかどうか、メニューを確認して見ましょう。


 うん、例のナイフとフォークのアイコンが再度表示されております。これでひとまず安心ですね。

 さてさて、アイテムボックスに残っている【薬草】は20個ですので、先ほどと同じ手順でささっとポーションを作ってしまいましょう。

 煮込み作業の方は20個分同時に進めるのは厳しいですが、磨り潰すのは一気にやってしまっても問題ないでしょう。そーれゴリゴリっとねー。


 あ、そうだ! 【調薬】のスキルレベルがどれ位になっているかちょっと確かめて見ましょう。


 【薬草】を棒で磨り潰しつつ、開きっぱなしだったメニュー板からスキル欄を選択。

 【調薬】の現在レベルを確認して見ます。


 おお! 『【調薬】lv5』と表示されております! 黙々とライフポーション作ってたらこんなに上昇していましたよ! 実はスキルのレベルって意外と簡単に上昇するモノなんでしょうかね?

 一定ラインまでは上がりやすいとか、そういった条件が有ったりするのかな。


 行き詰ったりするまでは特に気にせずに、色々とお薬を作っていけば良いでしょうか。

 暫くすれば他のプレイヤーの方々から、スキルの情報が出回ったりするでしょうからね。


 さぁ、どんどん煮込み&ビン詰め作業を進めましょう! この後スタミナとマナのポーションの作成が待っていますからね!


 先ほどと同じような流れ作業で、特にミスもせず無事20本分のポーションを作成し終えます。


 こうやってメニュー板を表示させつつ、スタミナやマナのゲージを確認しながら作業していると、ポーション容器の再生成で消費するマナに比べて、スキルで消費しているスタミナの量が大分多目なのに気が付きました。


 棒ゲージで見ると、20本分のライフポーションに対してスタミナは3割前後の消費なのですが、マナの方は1割も減っておりませんです。


 というかコレは消費量の問題ではなく、スタミナの最大値に比べてマナの最大値が大分多いって言う事でしょうか? 魔法寄りの生産職向け、っていうお話でしたしね。

 体力の最大値に難があるのでしょう。現実の私と同じように貧弱なのですね。うむ。


 となると長時間のポーション作成作業をする際には、スタミナの回復手段を用意しておいた方が良いかもしれませんね。

 時間の猶予がある場合ならば問題ないとは思うのですが、週末以外でのプレイ時間は学校から自宅へ戻ってから数時間と言ったところでしょうし。貴重なプレイ時間を無駄には出来ませんからね。


 まぁ、今日みたいに土日や祝日の時はノンビリとプレイしても良いと思います。


 平日用に、スタミナポーションの自分使用確保数を多めにしておきましょうか。

 色々と作業をしつつ、どばーっと栄養ドリンクを口に流し込んでいく感じで。まさに物作り職人的な不健康状態で素晴らしいですね。いえ、褒め言葉ですよ。


 まずはそれっぽい雰囲気から! というのは大事なのです。技術は後から付いてくるはず。はずです。


 では、お次は初の作成となりますスタミナポーションの作り方を一から確認して見ましょう。

 ライフポーションの時と同じように【調薬】を宣言、スタミナポーションの作業工程を表示させます。


 ふむふむ、最初に白い容器の機材にいれて磨り潰すのは【薬草】の場合と同じ様です。


 【活力キノコ】は【薬草】に比べてちょっとサイズが大きめなので、一気に磨り潰せるのは5個程度のようです。これ以上は縁から零れそうになるので止めておきましょう。


 えーっと次は、磨り潰した【活力キノコ】に水を加えながら練る、と。


 一旦休憩場所の椅子から立ち上がり、水飲み場へと向かいます。

 【薬草】と違ってそのまま煮込んでいく様ではないみたいですね。ビーカーにザバっと水を汲み、そそくさと休憩場所へと帰還いたします。


 あまりウロチョロすると、こんな所で【調薬】している現場を目撃されそうでちょっとドキドキしますね。昨日はカイムさんやラティアちゃんが居たから、その他の人の視線にあまり気が向きませんでしたが。


 今は一人っきりですからね……何しているんですか、とか聞かれたら絶対に口篭りますよ私。

 ……よし、周囲に人影無し。


 白い容器にちょっとづつ水を足していきながら、棒でグリグリと捏ね繰り回します。

 粉っぽい【活力キノコ】が徐々にペースト状に変化していきます。

 ああそっか、【活力キノコ】をそのまま磨り潰しただけの状態は水気が少ないから、うまくペースト状にならなくて駄目ー、とかそんな感じなのかな。


 少しづつ水を足しながらネリネリしまくっていたら、茶色っぽかったキノコペーストの色が黄色くなって来ました。

 お! これは何かしらの反応が起こっている感じですね!

 スタミナポーション作成の説明にも色が変わるまで混ぜる的な事が表示されています。

 これで次の工程に進む事ができるかな。えーっとどれどれ。


 なるほど、一旦時間を置いて磨り潰した物と水分を馴染ませる、と。


 これは、そのままの状態で暫く放置するだけで良いのでしょうかね。

 ならば他の容器に黄色キノコペーストを移動させて次の5本を磨り潰していきましょうか。


 追加の5本を磨り潰している最中に、黄色キノコペーストがフンワリと膨らんでいるのが視界の端で確認できました。

 うわー何だかパン生地みたいだ。まさか焼いたりしないよね。次はどうするのかな。


 ふむふむ、ペーストと水を1:1の割合で混ぜ合わせ、沸騰しない程度に過熱する、と。


 追加で磨り潰したキノコをひとまず横に置いて、膨らんだペーストを手元に持ってきます。

 水は先ほど汲んだものが残っているので、ペーストが入ったビーカーにゆっくり水を追加していきましょう。


 大体丁度いい量を注ぎ込みましたので、簡易魔道コンロの上に乗せてツマミを捻ります。

 とりあえず全開加熱はせずに、中ほどの場所でツマミを止めて様子を見ておきます。


 【薬草】を煮たときと同じで、ビーカーの横にうっすらと温度ゲージが表示されているのを確認しつつ、温度を調整していきます。

 真ん中より少し下あたりにゲージが来るように調整しつつ、キノコ溶液をかき混ぜていきましょう。

 おっとっと、もうちょっと火力低めが良いかな? うん、コレくらいだね。


 ゆっくりと加熱中のビーカーを横目で確認しつつ、磨り潰してあった【活力キノコ】第二段に水を加えて練りこむ作業に入ります。汲んできた水がちょっと少なかったのですがギリギリ足りそうで良かった。


 加熱していたビーカーの溶液の色が澄んだ黄色に変化してきました。おお、コレはそろそろいい感じじゃないかな?

 スキル欄に表示されている手順を確認してみますと、溶液の色を確認して完全に黄色になったら、ろ過機を通して不純物を分離させてポーション容器に密封! でスタミナポーションの完成みたいです。


 ライフポーションの作り方とゴッチャになってしまわない様に、毎回作業工程を確認しつつ進めないと駄目ですね……


 あ、『【調薬】lv6』になってる! モリモリ上昇! まさに成長期ですね! 

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