048 魔法確認 付与劣化
フワモさん、スキルの再確認。
継続は力なり(スキル使用的な意味で
太ももの上に置いていたポコ豆の袋を左手に抱え、右手で持っていた棒は一先ず太ももでぎゅっと挟みこんで固定です。
一々収納するのは面倒ですからね……ううむ、この格好ちょっと動きづらいです。
早く、両手を空けたまま棒を携帯できるような、ホルスター的な装備品を入手せねばいけませんね……
強引に空けた右手でメニューを呼び出して操作、スキルのメニュー欄を開きます。
えーっと【支援魔法 付与・劣化】は何処だっけかなー?
スキルメニューを見ていて思い出しましたが、まだ【習得P】が半分残っているのですよね。
大事に取っておくよりも、活用出来そうなスキルを取得して使い切ってしまった方が良いのでしょうか。
今現在【習得P】を増やす方法を発見できていないのですけれども。
でも【ガイド】さんのスキル説明を思い出してみると、沢山のスキルを習得して状況により付けたり外したりして使い分ける、と言ったプレイ方法が取れますよー、と言うお言葉を聞いた記憶があります。
なので、全部使い切ったら二度と手に入らないよ、という訳では無さそうなのです。
絶対なにかポイントを増やす手段が有るはずですよね。
そう、判らない事は人に聞く! つまりこの案件も質問リスト行きにしておきます。丸投げです。
判らない事で思い出しましたが、ゲームの公式サイトに何かしらゲーム内容の情報が記載されている場所が有るのでは、と昨日プレイしている時に考えておりましたが。
【システマ】さんの事や、生産用スペースの改善案をメッセージフォームに書き込みへ向かった際に、ざっと公式サイト全体を確認してみたのですけれども……
内容に触れている記載というと、ゲームを始める準備でIDとパスワードを設定した時に拝見した、ゲーム内容をざっくりと説明していた画像と文章のページ以外はありませんでした。
他には公式のプレイヤー交流掲示板のようなモノがあったのを覚えていますが、私には必要の無さそうな場所で御座いますので確認しておりませぬ。
きっと一緒にプレイしましょう! とか、パーティメンバー募集! このアイテム買います! 等といった会話が繰り広げられているのではなかろうかと。
私がパーティリーダーやるとか無理無理。お金もないのでアイテムとかも買えませんし。
さて、無駄な生産性のない思考は取り合えず放置で。悲しくなってきますからね。
【支援魔法 付与・劣化】のアクティブスキルを確認いたしましょう。
【武器付与・劣化】
効果待機時間 300カウント 再度使用待機時間 120カウント
武器の性能を向上させる付与魔法、性能を低下させる劣化魔法を行使する。
対象に接触、または小さな光の玉を飛ばす形で使用する。
付与及び劣化の選択は、音声の入力または思考によって可能。
武器に設定されている抵抗強度によっては効果を発揮しない場合がある。
PTメンバーに使用する場合は事前に【受け入れ】を許諾して貰えれば、確実な行使が可能になる。
PTメンバー以外に使用する場合で行使の確実性を求めたい場合【音声承諾】を得るように。
スキルの射出行使の射程は、スキルレベルの数値により増減する。
生産物に対して行使する場合は、生産物やスキル毎に決められた難易度を突破する必要がある。
ある程度付与される効果の指向性は設定できるが、完成品に付与される効果は選択不可。
稀に高い効果の付与や反転した付与が付く場合がある。
何種類も付与を行使すると、生産物が破損、全壊する可能性が出てくるので注意を。
ふむふむ。これは自分が持っている武器や仲間が使っている武器の性能を上げたり、逆に魔物が武器を所持していた場合、その武器の性能を劣化させる効果のアクティブスキルですね。
なにやら聞き覚えのない【受け入れ】や【音声承諾】という単語があります。
強調されているので説明が見れるかも?
毎度おなじみの様に【受け入れ】の部分を突っついて見ますと。
やっぱり出てきましたよ説明文が。
【受け入れ】
他のプレイヤーとパーティを結成した場合に設定する【PT設定】の一つ。
【受け入れ】を許諾する設定の場合は、PTメンバーが行使するアイテムやスキルに対しては全抵抗値を無視して確実に効果を受ける様になる。
良い効果や悪い効果、全てに適応されるので広範囲に及ぶスキルやアイテムの場合は注意。
ああ、これ【ガイド】さんがちょっと説明してくれた事と一緒かな?
相手に抵抗する意思がない場合は確実に効果が発揮されますよ、みたいな感じで説明してくれたよね確か。
事前に設定したり出来るようになってるんだね。なるほどなぁ……パーティリーダーってヤッパリ大変そう。
さて、次は【音声承諾】とやらを確認してみます。ぽちっとな。
【音声承諾】
パーティを結成していない他のプレイヤーに対して、アイテムやスキルを使用する場合に確実性を持たせる為必要な、音声式ターゲッティングシステム。
スキル行使やアイテム使用の前に相手に向かって声を掛け、スキルやアイテム使用を宣言して許諾を促す方法。
ターゲット対象がスキル、アイテム使用者を認識、抵抗を放棄する意思を持った場合は、スキル行使ならびにアイテム効果は確実に発揮されるようになる。
あー、確かコレも【ガイド】さんが説明してくれたヤツだ!
『ポーション行きます!』みたいに宣言してから使うと確実性が高まるみたいな事を仰ってましたよね。
あと、名前を声に出しつつアイテムを投げて使ったら、ある程度方向をサーチして飛んで行きますーって説明してた筈ですよね。同じような効果なのでしょう。
【音声承諾】というのは、恐らくは通りすがりの方に魔法スキルとかアイテムを使う場合、相手に行なう『今からあなたにスキル使いますよ』宣言みたいなものでしょうか。
敵と戦っている最中、唐突にポーション投げつけられたりしたら、そりゃビックリして避けたり抵抗したりしますよね。
私だってビックリして避けると思いますし。毒の入ったビンかもしれませんものね。
機会があるかは判りませんが、通りすがりの方が大変な目にあっていた場合にお手伝いしてあげる時は、ちゃんと事前に【音声承諾】を取ってからにしましょう。
いざとなると焦って忘れてしまう可能性は否定できませんけれども。そこはご愛嬌。
次のアクティブスキル説明を確認しましたが、対象が防具になっているだけで説明文は【武器付与・劣化】と大差有りませんでした。
恐らく武器付与が攻撃のダメージが増えたりする効果で、こちらの防具の付与のほうは受けるダメージが減ったりするのでしょうかね。
【支援魔法 付与・劣化】レベル1のアクティブスキルはこの2種類だけでした。
スキルを育てていけば他に増えていくかな?
スキルの説明文によると物品とか設置されている物、地形とかにも効果があるスキルだって書いてあるし。この辺りのアクティブスキルはまだまだ使えそうにないですね。
では物は試しですし、自分の武器に対して付与を行ってみましょう。何事も練習あるのみです。
アクティブスキルですし、風の魔法と一緒で声に出して宣言すれば良いのかな?
太ももの間から引き抜いた、愛用の武器である棒に向かってスキルを使ってみようと思います。
手に持っている物ですし、接触で効果を付与しましょう。
ひとまず魔法と同じように【武器付与】と声に出して宣言してみます。
すると目の前に半透明表示のイラスト付きアイコンが数種類出現いたしました。何だろうコレ?
三角形の頂点3ヶ所に位置する場所へ表示されているアイコンは3種類。
一つは剣の絵が描かれていて、◇マークみたいな輝き? っぽいのが2個くっ付いてました。
キラっと光ってる剣って事かな?
次の絵は捩れた形の、ファンタジー漫画などでよく見かける杖の形の絵ですね。
これも剣のアイコンと同じで、キラっと輝きマークが付いてました。
最後のは剣に竜巻っぽい、ぐるぐるマークがくっ付いている絵ですね。
とりあえずどれでも良いので指で突いて見ましょうか。
アイコンの見た目だけでは効果の内容がサッパリ判りませんデス。
左手に持ちっぱなしだったポコ豆の袋を一旦アイテムボックスに収納した後、光ってる剣のアイコンに触れてみます。
あ! なにやらアイコンの上に『武器 物理攻撃力増加』と表示されました!
光っている剣のアイコンは攻撃力が増加する物のようです。ある意味そのまんまの絵ですね。
魔法の効果で剣が鋭くなりました! っていう表現でしょうか。
となると杖のは魔法の威力が上がるのでしょうか。ぐるぐる竜巻のマークのがちょっとわかりませんね。取り合えず両方確認だけしてしまいましょう。
残り二つのアイコンにも順番に触れて、内容確認をしてみます。
一つは想像通りのようで『武器 魔法攻撃力増加』でした。
もう一つのアイコンは『武器 風魔法効果付与』となっておりました。
これは私が【魔法 風】を覚えているから出現した物でしょうか。他のスキルとの組み合わせで発生する効果なんてあるんですね!
うへぇーこれはますますスキルの選択が大変(迷ってしまう的な意味で)になりそう。
ひとまず3種類のアイコンの確認が終わりましたので、一番基本的な効果であろうと思われる『武器 物理攻撃力増加』の付与をしてみる事にしましょう。
これはアイテムを取り出したりする時と同じで、アイコンを2回突けば良いのでしょうか。
剣のアイコンを突いてみると、左手の手のひらが淡い光で包まれます。
おお、魔法っぽい! この手で武器に触れればオッケーなのかな? とりあえずやってみましょう!
左手を右手で所持している棒に触れさせてみると。淡い光が棒の方へと移動して行きました。
ふんわりと輝く木の棒。あまり強そうには見えませんが、これで攻撃力が上がったのでしょう。
こうやって時間を見つつスキルを使っていけば、きっとスキルレベルも上がりますね!




