238 今日の ご飯 と ハセガワさん?
またフワモさんが、日常と脳内でグダグダしておられるぞ!(酷
ついに、土日の連休へと突入……するのは次回以降です(何
あと称号、キミもな!
今回もちょっと長めです(八千字
お暇なとき、お時間のあるときにどうぞ。
自分自身の心の中にフワリと浮かび上がった、申し訳無い精神に対するダメージを緩和する手段として、半ば強引に押し付けるような感じで、激しく攻撃的なおかつ微妙ーに自己中心的な志向と思考に基づき、つまりは主に私の心中世界の平和と平穏維持の為に、マナポーションをお三方に複数押し付けて平伏した私。
そんな私の胡散臭い行動を見て、イ=ヤッハーさん達は何故か恐縮した感じで、私の申し出を断ろうとしておりましたけれども。
いやこれは、怪しい行動から贈呈物として差し出されたアイテムを、普通に受け取る事実そのものを躊躇っている状態なのか。
正直な所、自他共に認める程度には胡散臭いよね私ハハハ。
その後、数度にわたってマナポーションについての押し問答を繰り広げましたが、どうにか受け取ってもらう事に成功。奢ってもらったゲンジさんの屋台料理へのお礼も兼ねていますので! の一言が決め手になった感じです。
そんな感じで、お願いする掲示板への書き込み等の事を踏まえつつ、色々とワイワイ会話というか私からは説明や返答ばかりな感じの問答をしていたのですが。
そろそろ現実世界における私の時間が、確実にヤバくて危険が危なくてデンジャラスなので、この場でログアウトする算段となりました。むしろモヒカーンさんから『そういえば時間は大丈夫なのかい?』というお言葉が来なかったら危なかった位で。
そして、イ=ヤッハーさん達お三方はまだまだプレイするとの事。
私と同じ様に、土日は休日でオールナイトVRMMOでイヤッハー♪ なのでしょうか。
ちょっと羨ましいと思ったことは内緒です。すっかりゲーム中毒。
VRゲームで遊びすぎて寝不足でさらに体調を壊したー! なんて事態に陥ったりなんかしたら、ちょっと注意する程度で済んでいるお父さんからのお小言が強化され、今度こそゲームプレイ時間削減命令が発令されてしまう可能性が濃厚になってしまいますので。
程よく遊んで程よく日常生活もこなしていく感じの、私には少々難しそうな雰囲気を感じる、バランスの良い日常活動テクニックが必要になる訳ですね。
ご飯のオカズにおける肉と野菜みたいな。
肉肉野菜! 肉野菜! みたいな。
何だっけこれ、何処かで見たか聞いた感じのフレーズ。んー謎だまぁいいや。
何故か、お三方と先程発生したコーメェ観賞事件について会話しつつ、奢って頂いたVR串焼きを食べながら、今現在会話している内容と関係の無い、唐突な肉と野菜についての考察を始めた自分に自分で首を傾げる事態に。
あれだ、晩御飯が待っているから思考が食事に傾きすぎているのか。
肉は鶏肉が好みです。次点でお魚。
定番のウシ豚さん達は、嫌いじゃないですがそこまででも。
と言うことで、脳内開催のお肉談義は切り上げて、お先にこのVRMMO世界から失礼する事にします。
まぁ明日は土曜日で私は休日ですし、プレイ出来る時間が出来たら即ログインする事になりそうですが。
日曜日開催のイベントに向けて出来る事をする、そういう方向性で暫くは行動する事になりそうですけれど、まずキサラさんがどういう感じでアレなナニになっているのかを、明日確認してみないと不安が募りますね。
多分ですが、国営図書館で本を読んでお勉強して、その後スキルを取得する辺りまでは到達しているのでは? と思います。行動力物凄かったし。
まぁ明日のゲームプレイ内容は明日詳しく考えよう! と自己完結で区切りを付け、お三方にペコリと頭を下げましてメニューを操作してログアウトのボタンを押します。
何時も通り、コーメェが私の腕の中で私の顔を見上げながら、ポヨポヨと前足を振りつつ先に消えていくのを確認。
その後、毎度お馴染みなログイン空間である白い景色の広がる場所へと、視界が流れる様に変化していきまして。
何事も無くログアウトを完了した私……でしたが。
先程までVR世界で物を食べていた事が原因なのか、意識を現実へと戻した私の胃袋が即座に活動を開始しました。つまりお腹が鳴りました。
誰も聞いていない筈ですので、つまりノーカウントでお願いします。
最近なんだろう、やっぱりVR胃袋も現実胃袋も忍耐力が低下しているのではなかろうか……と謎の心配をしつつ、ウゴウゴと布団の中で恥かし悶絶をしながら、枕の感触を後頭部でゴリゴリ確認する私。
ふと我に返って、神妙な顔つきでHMDを外して両目を開き、追撃の一撃が来ない事を祈りながらお腹を擦りつつベッドから脱出、ゲームへログインする前に稼動させておいた暖房をリモコンを操作してオフにしてから、傍らに準備しておいた上着を羽織って自室を出ます。
自室の扉を抜けた途端に、容赦なく襲い掛かってくる廊下のヒンヤリとした空気。
ぉうっへーぃ! 温度差が身に染みます!
これからもっと寒くなる季節だと言うのに、既に厳しい!
思わず肩を竦めて、自室の出入口前で身震いした私でしたが……ふと、VR世界基準の寒さについてその場で考え込んでしまいました。
アイテム装備品として暖房具等は存在しますし、普通ーに概念と言うか環境の特徴として『寒暖差』は存在しているとは思うのですが。
こう、えーっと、何と言ったら良いのか。
……冷たい空気と触れ合う事で肌に感じる物というか。
つまり、その辺りのアトモスフィアがアグレッシブで。何言ってるんだ私。
えーっとあれだ! オオゥイッツコールド! 的な、ビシっとお肌が引き締まる感じのアレが無いのですよ。
これは私がプレイヤー……つまり、あの世界でいう所の『祝福の冒険者』だからこその感覚なのかな。
普通にVR世界の住民さん達は、今私が感じている風な寒さ暑さを感じるのかな。
そう考えた時点で、ラティアちゃんにマフラーを贈呈した事に対して、脳内にいるもう一人の私が激しい賞賛を送ってくれます。
良い仕事をしたな私。
よくやったぞ私。ありがとう私。
あともしかしたら、メニュー項目から変更出来るという、例の痛覚設定的な部分なんかを操作したら……もしかして、寒さ暑さもそれなりのリアルさ加減で感じる事が出来るようになるのかも。
えっ私は弄りませんよ?
17歳で弄れませんし。年齢詐称とかしませんし。しませんし。
あーでもこうーあれですよ!
私が想像する感じで思いつくRPGゲームの熱い寒い痛い! な定番としては!
……例えば、例えばですよ?
紫色で広がる泡を吹いてる毒の沼地とか。
何故か建物内とかに存在して踏むとズビシィ! という痛そうな音と共にダメージを受けるバリア? とか。
他にも、進入して一定時間経過すると毒状態になるガス地帯とか。
何故か普通に洞窟内の床一面に広がってる真っ赤に赤熱したマグマっぽい地帯とかも。
これも踏むとダメージを受ける感じですよね。
……そういう場所を、主人公達は躊躇いも無く、移動したり移動しなかったりしますよね?
うん……私がソコに行ったらと、想像しただけで心臓の所がキュッ! てなりました。
そもそも『マグマ地帯を踏む』って単語の語感が強靭すぎるし、そもそも主人公達もマッシヴ過ぎじゃないですかね!? その足どうなってるの!? ってなりますよね?
……そして、VRMMOであるあのリアルな世界。
そして今まで、見たり感じたりしたゲーム世界の出来事等を鑑みると、物凄くノリの良い雰囲気を多大に感じる運営さんの中の人、というか主にあの人ですよあの人!
そこから導き出される一つの結論とはつまり。
あのゲーム世界を作っている人って、絶対にお約束系が大好きだよね。という。
定番こそ至高みたいな。
取り合えずやっとけ! みたいな。
つまり今後、私が冒険に出向いていく可能性のある場所にも色々とね……ははは。
……これ以上は私の顔が青ざめてきそうなので、この話題はここまでにします。
強引に閑話休題。用法間違ってる? 間違ってない?
まぁいいや気にするな私! 多分間違ってる! 信用のない自分自身!
つまり、変温動物の私には温暖湿潤気候が性に合っているのだ、と強引にそれっぽい理由でもって結論付けて頷いた私。
いや、寒い廊下で立ち尽くして考え込む話題じゃないね! 移動しよう!
そして、案の定と言うか予想通りというか……やっぱりお父さんは既に帰宅済みの様で、移動先の明かりが点いたリビングの方から、テレビの物であろうと思われる音が微かに聞こえてきます。
何となくゲームプレイし過ぎな後ろめたさから、そーっと移動しつつ右手を伸ばしてリビングの扉を少し開放、隙間から顔を半分程見せる感じでソファーに座っているお父さんに、小声でおかえりなさぁいーと声を投げかけてます。
私の声に気が付いたお父さんが、電子端末から視界を外すと此方を振り返ります。
「お! やっと起きたな? 今日は何時からゲームしてたんだい?」
「えっとー……ゲーム頑張りすぎちゃった! えへへお腹空いた!」
ゲーム開始した時間等については、微妙に言葉を濁す感じで返答を回避しておきます。
帰宅直後に即ログインしました!
一目散です!
さらに学校から帰宅する時も、物凄い急いで移動しました!
とは言えませんし。
呆れられる事が確定しますから。ははは。
「この簡潔すぎる書置きにも書いてあったし、ご飯の準備も終わったから、そろそろ起こし行こうかと思っていた所だよ?」
「うっ! ごめんなさーい……」
「駄目だぞ? ゲームで遊びすぎて体調を崩さない様に気をつける事!」
「わかった!」
「うん……じゃあご飯にしようか」
ビシっと右手の人差し指を立てる形で、私に言い聞かせる様に言葉をかけたお父さん。
電子端末を片手にソファーから立ち上がって、左手で私が帰宅後に書き記して残しておいたメモ用紙を摘み上げながら、返事だけは元気な私の言葉に対して困ったような笑顔を浮かべた顔を向けます。
うん、頑張るだけは頑張るよ! 本当だよ?
その決意の証として、グッとガッツポーズを見せる感じで頷く私。
そんな風に、半開きの扉から半身を見せた状態で未だ廊下にいる私の横を、ふぅと息を吐いて苦笑したお父さんが、スルリと隙間を抜ける感じで通り抜けて行きます。
その際に、お父さんの手が撫でる様な叩く様な感じで、私の頭をポンポンと2回軽く触り、その手にもった私謹製のメモを此方に手渡した後『汁物を温めなおさないとね』と告げ、キッチンの方へと歩いて行ってしまいました。
紆余曲折と言うには少々意味合いが違う気もしますが、お父さんの手から私に戻ってきたメモ書きには『ゲームしてます! 用事があったら呼んでね! 花乃枝』と見慣れた自分の字で書いてあります。
うんあれだ、判り易いといえば聞こえは良い、けどね。
……我ながら、内容が簡潔すぎる書置きだったなぁと今更ながら思い悩む訳で。
いやその夕方に帰宅した際は、とにかく早くVRゲームの世界にログインして行動を再開し、知り合いと遭遇する可能性の高い危険地帯から離脱せねば! と息巻いて居た訳でしてね?
悪気は無かったんですよ本当。
焦りがミスを産むと言う事です。
常日頃から落ち着いて行動したい。
その後、お父さんから発せられるゲームについてのお小言を少々小耳に挟みつつ、美味しく晩御飯を落ち着きの無い胃袋へと投入すべく、食卓の席についた私なのであります。反省はしていますが後悔はしていません。駄目娘ですね私!
あと今日の晩御飯は和食! って感じの和食でした。イタダキマス。
でも和食と銘打って説明しておりますが、私ってば多分お醤油味とかなら何でも和食な雰囲気だ! と、息巻いた勢いそのままの感じ、つまりイメージ最優先で捉えて説明してしまう思考パターンな感じでは、と常日頃から思うんですよね。
おっと、自分の味覚がお子様なのは自覚済みですよもぐもぐ。
つまり、味付けが和のテイストで統一されているならば、大体何だって脳内では和食区分行きの直行便案内じゃないか! となるんではとねもぐもぐ。
あっそうだ、お味噌風味も和食っぽいですね。はっはは雑すぎか私。
なんて無駄すぎる感じの事を、温かいお味噌汁をふーふーして頂きつつ考えるのでありました。
温まります美味しい。
食事中に食材について考える……ある意味で当然の事ですが、正直私の思考パターンが傾き過ぎていて微妙に哲学風である訳でもぐもぐ。
良いから黙って食べなさい、と言われそうで不安です。
実際はお小言を耳に入れつつ、恐縮している訳ですけれども。
ええぃ食事に集中しようウン。
お味噌汁を啜りつつ、ジト目っぽい視線でざっとテーブル上を見回して、今現在私の目の前に並んでいるオカズ群を確認します。
最初に目に付いた深めのお皿に盛られたオカズは、口に入れると程よいネバリのある絶妙な硬さに煮られた、お出汁が利いてて美味しく憎い奴である里芋と何かの煮物っぽいの。
そのお隣には大根や胡瓜のお漬物が鎮座しておりまして。
視界の中心に位置するテーブルの真ん中辺りにはドドン! と焼いたお魚が。
これはー、何の種類のお魚さんだろう。
うーん、正直言って魚には詳しくないのです判りませんねもぐもぐ。
後は何か、多分煮たか炒めたかした緑色の棒状物体なお野菜? がありました。
見た目からして確実に植物系の素材です。
鑑定しなくても大体判りますよ。
あっこれVRゲームっぽい表現! 毒されすぎか!
口に入れて咀嚼するともぐもぐ、独特の風味がありますけれど、歯ごたえシャキシャキでお味噌な味付けをされていて、普通に美味しいです。これ苦手な人は苦手かも。
でもなんだっけコレの名前、んーまた度忘れしたなぁ……まぁ食べれるなら良いや。
食材情報よりも美味さ!
即物的かつ刹那思考な食事で今日も生きるのだ。美味しいもぐもぐ。
といった感じでお腹一杯ご馳走様した私は、いつも通りのお手伝い工程ですが……先程の事柄に関するご機嫌伺いのニュアンスも多分に含む、食器のお片づけを申し出る訳で御座いました。
せめてお皿はあっしが洗いますぜぇーな時代劇風味の謝罪スタンスでね?
へっへっへ旦那ーお茶も入れますぜぇーみたいな。はっは姑息か。
お父さんに食後のお茶を注いだ後、流しへと向かった私は腕まくりをしてザパザパとスポンジ武器を駆使して食器類と格闘しつつ、流石に明日は早朝からゲームにログインする、という訳には行かない感じだなーなんて風に、どっぷりとVRMMOの沼に足首どころか腰か胸の部分まで、すっかり沈みきってしまった思考を展開するのでありました。はっははタノシイナー!
いやでもね、私よりも頑張ってるプレイヤーさんならば、ちょっとした空き時間等にも素早くログインして、魔物と戦闘したり生産作業して物を作ったり、アイテムを販売したりしているんじゃないでしょうか。偏見に満ち満ちた見解でしょうかね。どうなんだろう。
というか、私は明日の何時頃に再度ゲームログイン出来るかな?
何て事を一緒に考えつつ、そういえば明日の予定はどうなってるのーオトウサーン? と微妙に胡散臭い口調でそれとなーく、でもなるべーく自然な感じを出す様に心掛けて、食後のお茶を口にしてユックリしているお父さんへと質問してみますと。
「そうそう! 実は明日はお得意様にお食事に誘われていてね、良かったら娘さんも一緒にどうだい、と言われているんだけれど」
何ていう、思いがけない超強力な爆弾発言がお父さんの口から射出されて、私の延髄部分へと寸分違わず直撃、思わずスポンジを取り落としてしまいました。
「ゲームばかりしていないで、よかったら一緒にど」
「無理無理! 絶対無理!」
それ以上言わせるかー! という意思を強く籠めて、お父さんの言葉を遮る形で無理な事を伝えます!
正直それ所では無いので!
そもそもお得意様とお食事! とか高難易度の依頼を私がこなせる筈がないじゃ無いですか!
取り落としたスポンジをシンクから拾い上げ、思わず力いっぱい握り締めてしまうくらいには無理案件です。私の心情を察したかのようにスポンジから泡が吹き出ます。洗剤の力か。
「そ、そうかい……? 羽瀬川さんのお誘いなんだけれども」
「……ハセガワさんって誰だっけ」
それにしても驚いて取り落としたのが、左手のお皿じゃなくて右手のスポンジで良かった、と右手のスポンジをモミモミして落ち着きを取り戻す為に呼吸を整えつつ、ほっと胸を撫で下ろしていた私。
何となーく聞き覚えのあるその苗字に疑問をもった私は、顔だけをお父さんのほうへと向けて首を傾げ問いかけます。
いや、本当に確か聞いたことのあるお名前なんです。頑張れ脳みそ。
椅子に座って頬杖を突いて此方を見ていた父さん。
両手で何かを頭に被るジェスチャーをしながら、私に答えてくれました。
「ほら、覚えていないかい? あの花乃枝がゲームで使っているHMDをプレゼントして下さった方だよ」
「……あー! あのお得意様? の人!?」
あまり信用のならない私の記憶領域の中から、今会話に出てきた対象である『羽瀬川さん』のイメージ映像を掘り起こします。えーっとそうだ、何だか感じの良さそうなおじ様だった筈!
HMDを頂いた後、高価な物を無料で頂いたお礼を言う為に、お父さんに連れられて確か一緒に羽瀬川さんの所へご挨拶に伺ったことがあるんですよ。恐らくそうです。私の記憶では。
それでえっと、羽瀬川さんには息子さんと娘さんが一人づついて……御宅へと伺った際に、ドアの隙間から珍しそうな物を見る視線で、4つの瞳が私を眺めていたのを思い出しました。うん確かに覚えてます。
私が無料で頂いてしまったHMDは、確かその息子さんの方にプレゼントする予定の品物だった筈なのですが、彼はお部屋に据え置きタイプで頭に被る形状のより高性能な器材が欲しい! と言って、そのHMDは要らない! という感じで突っぱねたとか何とか。
多分私より年下の子だったと思うけど、大分男らしい発言ですよね。
我侭と言うか。男の子なら普通なのかな。
まぁお金持ちっぽい豪華邸宅でしたし、ソレくらい余裕で購入できそうな雰囲気はありました。その後は中に招かれてお茶とお菓子を食べた記憶があります。というかソレ位の記憶しか残ってません。
終始瞬きを忘れた様に、正面斜め下45度を凝視しつつ、硬直して行動していた覚えがあります。
緊張どころではない強烈なアウェイ感を、たっぷりみっちり堪能したとかそんな風味。
まだ殆ど見た事もない親戚の人のお家の方が、ある程度係わり合いのある場所なので胃袋へのダメージは軽減される程度にはヤバイ。
でも二人のうち、女の子の方は結構フレンドリーに、ピョコピョコ私の周りを動き回っていた記憶があります。何故か非常に楽しそうに。
見た事のない人がいるー! 的な行動だったのかなと思います多分。
珍獣発見みたいな。
まぁそんなことは良いとして、そんな私がロボット三原則行動しか取れなそうな様な場所へお出掛けしても、食べた物の味が判る筈もないですし、そもそも明日明後日はVRゲームをする予定なので。うわぁ駄目女子高生の発言だぁ! 後悔はしていません。
スポンジとお皿を手に悶絶していた私に、再度お父さんからお誘いに関しての通達が来ましたが、強硬な姿勢でお断りすることにしました。
勿論相手が嫌いとか食事とかいってられねぇ! みたいな酷い言い訳ではなく、ただ単にVR空間とは違いリアルな世界でお食事会なんて、緊張と人見知りが強固に併発して、相互作用で私の内臓が耐えられない可能性が高いと言うだけで。私の食事はダラダラするくらいが丁度良いのです。
お父さんも私の心情を理解してくれた様子で、一度頷くと『相変わらずだなぁ花乃枝は』と苦笑いしてます。
うん、いつも通りだよ。
お父さんとの食事なら、普通に問題ないんだけどね。
あと……学校での食事とか? ナカヤさん相手なら大丈夫かも。
と言うことで、勢いをつけて残りの食器を洗い終わった私は、何時も通り食器乾燥機へ洗浄済みの食器類を叩き込みます。よし後はお風呂に入って予習復習して寝る!
食器乾燥機の蓋を閉めて、誰にとも無く頷く私。睡眠は大事!
もう少し起きて仕事に関しての調べ物をするよ、とリビングへと戻っていったお父さんの背中を見送った私は、お皿に続いて自分の体を洗浄すべく、お風呂場へと向かうのでありました。
あっそうそう、その例の男の子曰く『ふわもこファーム』はガキっぽくてツマラナイゲーム、だったらしいですよ。ファンシー&チャーミー路線のゲームですもんね。当然かな?
すみません、大変遅くなりました。
本当は、水曜日に更新するつもりだったのですが……出来ませんでした。
週明け辺りに、少々リアルで精神を削られる出来事がありまして、どうしても文章を書けず。
暫くは基本週1更新? っぽい感じになると思います。週2更新、したいなぁ(頑張れ
一応は一話分の文字量は多めになっておりますが、内容は何時も通りですのでご期待には添えません(遠い目




