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219 ここで 発覚 ファーム事情

尾羽だよ尾羽!

脳内予定先生ー! 早く来てくれー!

 決意も新たにグッっと握りこぶしを作り、今後の平穏な生活に必要不可欠な人ごみに紛れる為の色々な方法を模索しておりますと。


 ペタペタと右手で一番ボール君を撫でながら、両目を閉じたリーナさん。

 椅子に座ったまま静かに何やら考え込み始めます。


 一体如何したのかと思いつつ、左肩に載っているコーメェのわき腹辺りへグリグリ頬っぺたをくっ付けて肌触りを堪能します。


 フカフカですね。やはりコーメェの毛は良い。


 コーメェの癒し効果を受けつつ、思考の海へと潜っているリーナさんの方を眺めておりますと……テーブルの対面でお茶が注ぎ込まれたカップを手に、左手を顎の辺りに添えて左右へ首を捻りつつ、疑問に思った何かについて思考し続けております。


 唐突に暇になってしまったこの状況に、さて如何したものかと私も思案しましたが……幾つか鑑定してもらいたい物が残っていますし、ここは焦らず騒がず落ち着いてリーナさんがこちらの世界へと意識を戻すのを待つ事にします。


 リアル方面の残り時間が少々気になりますが、焦ってもどうしようもないですから。


 それにしても唐突なこの状況は一体何事でしょうかね?

 ……何か先程のコーメェ鑑定大作戦の内容で、考え込むほど気になる事でも発見したのでしょうか。


 望みとしては、色々と不思議アイテムについて鑑定してもらいたいなー、何て言う欲望を胸にこの場に来た訳ではありますけれど、沢山のアイテムを無料で鑑定してもらっても大丈夫なのか。


 鑑定費用の個人横領判定となって、後で請求されたりしないのか。

 そこの所どう思いますか皆様。


 そりゃまぁ、リーナさんと知り合い! と言う非常に判り易いコネを最大限に利用するのはアリだとは思うのですが。


 うん、なんと言うか、今も鑑定カウンター前に順番待ちで並んでいると思われる、他のプレイヤーさん達に少々申し訳無い気もしますので。


 ぶっちゃけ特権乱用ですけど。どうか大目に見て欲しい。


 でもまぁ……リーナさんに鑑定のお代金としてお支払いするお金も、大分心許無いというのが現状なのですけどね。無いものを強請られても出てくるのは埃くらいで。虚しい懐具合。


 一応私的考えでありますが……理由付けとして最有力候補の一角は、一番ボール君の個人貸出に対する対価費用として、私の所持している未鑑定アイテムの判別をお願いする、と言うスタンスで一応は良いのかなーなんて思ってはおります。


 確か一番ボール君くらいのレア物になると、博物館展示コースのアイテムだ! ってリーナさんも力強く言っていた筈ですし。


 美術館とか個展とかだと、入場するだけだとしても料金を払う場合が多いもんね。

 きっと大丈夫、だと信じたい。


 そんな感じで、鑑定関連に関するお金その他の流れについての考えを色々巡らせておりますと。


 私の正面で静かに瞑想っぽくフムゥーと唸っていたリーナさんが、唐突にカッ! という効果音がピッタリ嵌りそうな勢いで両目を大きく見開いて、手に持ったカップを傾けてお茶を飲むと……ニヤリとした笑みを浮かべつつ数度頷き、何か納得したような感じで私に対して言葉を口にしました。


「ふむふむぅ……ヤッパリそうとしか……あのね、今ちょっと鑑定結果について気になる事があって、色々と推測してみたんだけれど……あれよね、さっきのフワモさんからのお話だと……コーメェちゃんって他の世界の生き物! っていう感じのお話だったじゃない?」

「あ、はい、多分ですが一応そんな感じだと思います」

「でもそうなると……何の問題もなく【鑑定】スキルに情報が引っ掛かるのが、少々腑に落ちないのよね」

「ふえっ? どういう事でしょうか?」


 正直私としては特に気にしていなかったのですが。

 聞いた感じだと……やっぱり鑑定結果に何かまずい所が有ったのか。


 特に知識もなく内容を聞いただけの私には全然判らないけど、鑑定した本人であるリーナさんには何か気になる点があった! って事だよね?


 謎生物枠であるコーメェの鑑定が成功したのは、リーナさんの所持してる【鑑定】スキルレベルが物凄い事になっているから大丈夫で全然問題なかった、とかいう理由じゃないんだ?


 そんな風に、私がリーナさんの言葉を受け、首を傾げて考え込んでいますと。

 リーナさんが右手の人差し指を立てて、私に顔を近付けて言葉を続けます。


「えっとねーフワモさんは【鑑定】スキルを発動した際、どこへどうやって伝わって効果が発揮されてるか、っていうの……確か知ってたよね?」

「あー、国営図書館の本でチラっと見たんですよね……えーっと確か……【鑑定】スキルを使う人の知識や経験を基にして……世界を支えてる『創世龍』(ジェネシス ドラゴン)さんにアクセスして、そこから相対的な情報を検索取得するって感じ? でしたっけ?」


 確か読んだ本の内容的に、そういう感じのものだったはずです。

 そして一番ボール君の生みの親である【ガイド】さんは、直接その『創世龍』(ジェネシス ドラゴン)さんでもある、安寧の女神様の妹さんである流転の女神様に、直接ご意見を求める事ができる! 凄すぎる! という事もついでに思い出しました。


「うんうん、大体そんな感じで正解。じゃあ『異世界の生き物』であるコーメェちゃんを鑑定して判明した『情報』って一体『何処』から来たと思う?」

「それはー……今言ったように【鑑定】スキル的には多分『創世龍』(ジェネシス ドラゴン)って言うか流転の女神様? から伝わってきてるって事で良いんですよね?」

「そうそう、でもコーメェちゃんみたいな『異世界の生き物』についての情報が、この世界の基である『創世龍』(ジェネシス ドラゴン)に存在しているって、変だと思わない?」


 私の肩に乗っているコーメェの顔をじっと見詰めつつ、そんな事を仰るリーナさん。

 あれ、そういわれるとそうですね?

 

「そっか、他の世界からこっちに来たコーメェの情報は、本来なら存在しない、と」

「うん、その通り!」


 何故か笑顔でドヤ顔しつつ、リーナさんがグッと右手親指を立てる感じでコブシを突き出します。


 と言う事はつまり?

 ……ある筈が無いコーメェの情報が何故か【鑑定】スキルで引き出せた、っていう事でしょうか。


 あれでしょうか【従魔】スキルの効果で何かコーメェの内部情報に変化があったとか、そういう可能性も否定できなかったりするのかも知れません。


 でも、あくまでも予想であって詳しい事は全く判りません。


 リーナさんの考察によって、謎生物っぷりが向上してしまったコーメェを、何となく左肩から引っぺがしてテーブルの上へと下ろします。


 私とリーナさんの、激しい会話など全く気にしていない風のコーメェを両手でモフりつつ、リーナさんが口にした謎に対しての考察を進めます。


 とは言ったものの……考察材料が全く足りないと言うか。


 ……そもそも、コーメェやファーム跡地を発見した事自体が全くの偶然ですから。


 調子に乗ってアイテム効果でお空をバウンドして、着地した場所で何故かバッタリと出会った! と言う謎が多すぎる出会いですから。ご都合主義といわれても諦められる感じで。


 あれですよ、運命のいたずらです。


 そうなると、意識的に関連付け出来そうな物事や物証が全然ありませんのです。


 かろうじて、お芋2種類を発見して現在所持している位ですよね。

 コレを物証と言って良いものやら。


 あーそうだお芋も効果を鑑定してもらわないとなー、なんて感じの現在状況に余り関係のない事を頭の隅っこで考えつつ、この世界とコーメェに纏わる不可解な謎について首を捻ります。


 まさに謎が謎を呼び深まる謎!


 私が頭から湯気を発生させそうな勢いで唸っておりますと、そんな危険状況を見てリーナさんがコーメェの背中を私と一緒にモフりつつ……『そこで、私の考察なのだけど!』と切り出して言葉を発しました。


「ほら、コーメェちゃんの称号に【欠片の生命】ってあったじゃない?」

「あ、はい、確かありました」

「私の予想なんだけれど……多分コーメェちゃんの住んでた世界って、昔バラバラになったこの世界の一部、世界の欠片の一つだったんじゃないかな?」

「えっ!? 『ふわもこファーム』がですか!?」

「うんうん、その『ふわもこファーム』って場所? は、過去にこの世界と関わりがある場所だったんだと思うのよ!」


 『そう考えると、色々と辻褄が合うし!』と鼻息も荒く豪語するリーナさん。

 そういわれると……まぁ色々と納得できると言うか。


 そもそもVRMMOなんていうジャンルのゲームをプレイした事など一度も無い、と言うかそもそも……他プレイヤーさん達と係わり合いのある様なゲームを遊んだ事のない私。


 そんな超素人な私の元に、このVRMMOの運営さんから招待メールが届いている、という事が何かしら裏の係わり合いが隠されている、という理由に見えてくる訳で。


 つまり『ふわもこファーム』とこのゲームの世界、この二つの間に何かしらの関わりや共通点が無いと起こり得ない事態なのではと。


 そして今現在リーナさんが仰った『係わり合いのある場所』というお言葉が、非常にストーン! と脳内に浮かび上がった疑問のパズルにあるデコボコへ、スッポリ綺麗に嵌り込むと言うか。


 スッキリ爽快な気分で。

 と言う事はですよ。その考えを要約すると。


「つまり……過去この世界にコーメェと同じ生き物が居た……と言う事、でしょうか」

「そう! そして過去に存在した世界の欠片がこうやって顕現し始めた理由は、この世界に伝わっている逸話……まぁアレよ、祝福の冒険者が現れ始めたら、世界は変革するってやつね!」

「私たちがこの世界に来た事が引き金だ、って事でしょうか?」

「多分、ね! こういう変化ならドンドン来て欲しいわ! 非常に鑑定が捗るからね!」


 そんな感じで、全身から色々とやる気を噴出させつつ、笑顔でコーメェの背中をワシワシするリーナさん。


 新しいアイテムや生き物がドンドン増えるっていう事態は、リーナさん的には大歓迎な出来事なんでしょうね。


 鑑定マニアだからなぁリーナさん。

 もしかしたら……またマナポーション満載で鑑定遠征へと旅立つ日も来るのでは。


 と言った感じで、熱いリーナさん動向考察を挟みつつ……タイミング的に丁度良いので、コーメェと言うかふわもこファームに関係のある2種類のお芋を、ぱぱっとアイテムボックスから取り出してリーナさんに鑑定してもらう事にします。


 先にテーブルの上へと差し出してある指輪を左手、右手にお芋2個をグワシっと掴んだリーナさんが、順番に【鑑定】スキルを行使して行くのを眺めます。


 先程からお茶ばかり飲んでいるので、ここなら飲食もオッケーっぽい雰囲気なので、アイテムボックスからポコ豆の袋を取り出してテーブルの上へと広げる事にしました。


 ずっと、飲み物だけだとちょっとね。

 お茶菓子代わりにポコ豆で。早速一個ポリポリ美味い。


 絶賛鑑定中のリーナさんにもポコ豆をお勧めしつつ、一粒摘んでコーメェのお口に放り込んであげます。


 ポリポリと豆を咀嚼するコーメェ……一つ目を食べ終わると『メッ!』と嬉しそうに一鳴き、ささっとポコ豆の袋まで移動すると、その短い前足2本を器用に使用して豆を挟み、そのままゴロリと仰向けになってから口に放り込む、というアクロバティックな荒業を駆使して自力でポコ豆をモグモグ食べ始めました。


 あれだね……ぱっと見でラッコの食事みたいだね。


 前足が短いから両足を使って物を摘むと、ひっくり返って重力を利用しないとお口に入れられないよね。

 少々お行儀悪く見えるけど、あれだ、見た目可愛いから許せる。


 ちょっと面白そうだったので、仰向けに寝転がっているコーメェのお腹の上にポコ豆を乗せてあげます。それを器用に前足で摘んで口に放り込むコーメェ……何だろう結構楽しい。


 そんな感じでコーメェと一緒にポコ豆を摘んでおりますと、鑑定を終了させたリーナさんが指輪とお芋2種を私の方へ返却して下さいました。


「指輪の方は、確か最近良く持ち込まれるのと同じタイプの金属製装備品だけど……これって何処で産出されてるの?」

「あーえっと、実は山岳地帯の方に魔素迷宮があってですね。そこの宝箱から入手できる装備品だと思います」

「なるほどねぇ……あの辺りはゴーレムその他、金属鉱石っぽい魔物が多いし、その影響で魔素迷宮が出来たなら金属製品が多いのも頷けるかな……」

「確か魔素迷宮の名称に『鉱石』って入ってましたし」

「やっぱりねぇ……色々と納得だわ。あとそのお芋? 見たこと無い品ね」


 そう言うと、ポコ豆を数個掴んで口に放り込むリーナさん。

 食べ方が中々豪快ですね。


 釣られる形で私もポコ豆を口に放り込んで咀嚼しておりますと、リーナさんが『【識別化】しておいたから確認してね!』と、ポリポリと豆を齧りつつ仰います。


 そのお言葉を受けた私は、リーナさんから返却された指輪とお芋2種を素早くアイテムボックスへと収納します。


 確か指輪の簡単な装備性能詳細は、魔素迷宮内でシャーリーさんから手渡しで受け取った際にお聞きしましたけれど、こうやってアイテムボックス内に収納してしっかりと確認するのは初めてですね。


 それでは早速、見せていただきましょう。どうなってるかな?


=====================


 アイテム名 【大地 の 細やかな 結晶指輪】

 等級  貴重(レア)

 品質 ☆☆☆☆☆☆

 破損度 問題無し

 属性 ※装飾品『物理』 ※金属『混魔鉄』

    ※耐火『微』 ※宝石『大地結晶』

 付加能力 ※強化『土 微』 ※付与『器用度 微』 ※付与『マナ容量 微』

 効果待機時間 10カウント

 詳細 【鑑定者】『ノアスリーナ=ディレアム』


=====================


 ふむふむ、鑑定結果は前に聞いた性能そのままっぽいでしょうか。


 でもこれで万が一他の方にこの指輪を譲る事になっても、性能を把握できる状態でお渡しする事ができますね。


 所持金的には厳しいものがありますが、今の所は装備品を売却してまで金策に走る必要性を感じておりませんし、自分で使っていくつもりではありますが。


 アイテムボックスから指輪を取り出して、もともと装着していた場所である左手の人差し指に填め込みます。填め込まれた宝石がキラリと煌めきます。


 多分この水晶っぽい宝石が、アイテム詳細で出ていた【大地結晶】という奴でしょうか。


 左手を握ったり開いたりして指輪の装着具合を確かめた私は、貴重な2種類のお芋の詳細を確認する事にします。


 早く何処かに植えて、数を増やしたい所ではありますが。

 適当な場所に植えたら、怒られちゃいますよね。


 ましてや、場所が用意できないからと町の外に植え込んだりしたら、例えばお芋大好きな魔物に食べられちゃったり、他のプレイヤーさんに埋まっている所を発見されて、食料アイテムとして掘り起こされてしまう可能性が高いですから。


 どうにか増やす算段を考えねば、と決意を新たにしつつ……一つ目のアイテム詳細を表示させます。まずは【フワ芋】の方からです。


=====================


 アイテム名 【フワ芋】

 等級  上質(ハイクオリティ)

 品質 ☆☆☆☆☆☆

 破損度 問題無し

 属性 ※空腹回復『中』 ※限定増加『メェ属 柔軟度』 ※幸運増加『中』

    ※特殊食材『欠片の食物』 ※パラメータ変化『●● 微』

 付加能力 ※色彩『赤』

 効果待機時間 60カウント

 詳細 【鑑定者】『ノアスリーナ=ディレアム』


=====================


 んんー!? 何だか表示されている単語の中に良く判らない効果が幾つかありますね?


 でも見た感じで『ふわもこファーム』時の効果と同じ様に、フワ芋の摂取によってコーメェの柔軟度が向上するのは確定っぽいとして。


 ……やっぱりプレイヤーには効果が無いみたいですね。


 私がお芋を食べたとしたら、まず食べ物としての効果でお腹が膨れるのと……あとは運の良さが上がるのか。


 狐人は元々幸運度が高いはずだから、さらにラッキーなガールになれる訳ですね。

 システム上は。

 中の人には一切の影響はありませんので悪しからず。微妙に悲しい。


 ポコ豆を一定の速度で摘み続けながら『美味しいわねコレ?』と呟いているリーナさんを、チラリと視界の端で確認しつつ、フワ芋の鑑定結果の中にある目に付いた一部分を凝視します。


 そうなんです、また怪しい伏字っぽい? のがあるんですよコレ。


 あれです、私が作ったポーションその他の製作物や、少し前にエスメラルドさんのお店でリーナさんにペンダントを鑑定してもらった際にあった、謎能力の奴っぽいのです。


 ううむぅ、これもまだ実装されてない要素、なのかな?


 鑑定超人であるリーナさんが把握できない内容と言う事は、言ってしまえば……今現在の状況で内容を把握できる人は居ない! といっても過言では無いって事でしょうし。さくっと諦めましょう。


 私も一つポコ豆を摘んで口に放り込みまして。

 ……よーし、次は【モコ芋】の方を見てみましょうかね。


=====================


 アイテム名 【モコ芋】

 等級  上質(ハイクオリティ)

 品質 ☆☆☆☆☆☆

 破損度 問題無し

 属性 ※空腹回復『中』 ※限定増加『メェ属 サイズ値』 ※体力増加『小』

    ※特殊食材『欠片の食物』 ※パラメータ変化『●● 微』

 付加能力 ※色彩『青』

 効果待機時間 60カウント

 詳細 【鑑定者】『ノアスリーナ=ディレアム』


=====================


 ああ、こっちも『ふわもこファーム』時代と殆ど変わらない効果ですね。

 殆ど【フワ芋】と同じ様な内容なので判り易い感じです。


 そして謎伏字もそのまま。憎い奴め。


 私が詳細確認を終え、アイテムボックスを閉じたタイミングで、ポコ豆を消費し続けていたリーナさんが、モグモグゴクンと口に投入されていた豆達を飲み込んで声を掛けてきました。


「そのお芋も『欠片の食物』っていう属性持ちだし、コーメェちゃん由来のアイテムっぽいけど、未判明なのがあるのよね……どうしたものかしら」

「いえ、一応お料理してもらって食べてみた事があるので、害はない効果だとは思います」

「あぁ試食済みなのね! それにしても色合いが凄いわよねぇそのお芋」

「食欲が湧く色か、といわれると首を傾げる感じですね……」


 何せ外見に似合わず、原色系の赤と青ですから。

 芋の形をした色粘土細工です、といわれたほうが違和感がないくらいの。


 まぁ味は美味しかったので、私は食材として認めておりますけれども。

 自分でお料理できないですけどね。

 そこはそれです。出来る人に頼めば良いので。


 折角なので試食してもらおうと、アイテムボックスから『大学フワ芋』が乗っているお皿を取り出して一緒に食べる事にしますもぐもぐ。


 串に刺したお芋をコーメェのお口の中に一切れ。

 一緒に美味しく味わいます。

 うーん、やっぱり串焼きお兄さんのお料理は美味しいねぇ……プロですよプロもぐもぐ。


 そんな感じでリーナさんと美味しく甘味を摂取していたのですが……あとコーメェの毛玉を見てもらうとしてー、何かー鑑定してもらうもので忘れている存在がある様な……何だっけかな?


 半分ほど消費された大学フワ芋のお皿をアイテムボックスへ収納し、お茶で口の中をサッパリさせた私は、アイテムボックスの中からボールサイズのメェの毛玉を取り出しつつ首を傾げるのでありました。


 あれだ、美味しい物を食べてると脳内の組み合わせがずれると言うか。

 そのうち思い出すかな。うん。

金曜日お休みさせて頂きました。

理由……ハッハッハ寝過ごしました。スミマセンorz

寝ながら執筆できたらどんなに楽か……(無茶振り

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