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149 お食事 しつつ ランダム箱

色々と取得。

活用できるかは別。

 アイテムボックスから、買い溜めしてあったお好み焼きを取り出して頬張りつつ、ちょっとお行儀悪いですがお箸で『はい』の部分を突きます。もぐもぐ。


 数秒後に表示されているメッセージが切り替わりました!

 はてさて、一体何が報酬として私に送られてくるのでしょうか。もぐもぐ。

 物質的な何かが転送されてくるのでしょうかね? プレゼントの箱とか。


 少しドキドキしつつお好み焼きを食べる手を止めて、今から発生するであろう不思議現象を待ち構えておりましたが……何も起こらない? あれ、おかしいな?


 取りあえず表示メッセージを先に確認してみる事にしました。

 何も起こらないなら、物質的な報酬ではないという事でしょう。もぐもぐ。


『魔素迷宮入り口を ウェイポイントとして利用できる様になりました この報酬は魔素迷宮完全攻略まで使用できます パーティメンバーにも適応可  次へ』


 ……ふむふむ? 何やら聞いたことの無い用語が出てきましたよ? うぇいぽいんと? って何でしょうか。何かこの場所を活用できる様なそういう意味合いの文章ですが、ちょっと良く判りませんね。もぐもぐ。


 取りあえず、メッセージを確認し終わった後に自分の身体や周辺を確認してみましたが、特に異常を見受けられませんし大丈夫でしょうかね? まぁ今は次の文章を確認する事にしましょう。

 

『魔素迷宮内の魔物から取得するアイテム数が25%増加します 採取素材を入手した場合25%の確率でもう一つドロップします  次へ』


 おお! こっちは非常にわかりやすい効果ですね!

 魔素迷宮内で手に入るアイテムが、普通よりも沢山入手できるようになりました! という事ですね。


 でも申し訳無いのですが、今の所中に突入する気は無いんですけれども……何といいますか、非常に宝の持ち腐れ状態です。でもだって、迷宮の名前から想像すると柔らかいイメージが全く無いんですもの! ゴリゴリの鉱石ばっかりとか、全然心躍りませんよ!? もぐもぐ!


 もっとこう、即座に頂けて嬉しさ爆裂恐悦至極! みたいな精神的とか物理的にヒャッホー! 出来る私に優しい報酬は頂けないのでしょうか。

 折角発見報告までしたんだから一度くらいは突入してみたらどうだ、と他の人がいたら言われそうですけれど。まぁ言ってくれる人は居ないんですけどね? もぐもぐ……


 『次へ』の部分がピカピカ点滅して、この先のメッセージを読むように促してきますので、再度突いてメッセージを先に送ります。今度はなんでしょうか。


『報酬アイテムとして【暗い 鉱石 の 迷路 迷宮ランダム箱】が50個収納されているプレゼントボックスを メールに添付して送信いたします メール保存日数は30日です お早めにお受け取り下さい』


 おお! やったー来ましたよー! こういうので良いんですよ!

 何がどうなっているアイテムなのか今の所良く判りませんが、50個も貰えるみたいです!


 思わず笑顔で『次へ』の表示を突きますと、ポロン♪ という音が耳元で発生して……2枚目のメッセージ板が出現しました。多分メールが届いたよーというお知らせかな? もぐもぐ。


 内容を確認してみると、やはりそういう内容が書かれておりました。

 差出人の名前が【GM アインス】になってますね。


 フィーアさんと同じGMのお仕事をしている方でしょうか。

 色々とお仕事大変そうですね。頑張って下さい。


 早速コミュニティのメール送受信のメニューを開いて、中身を確認してみます。

 このゲームを開始してから今まで一度も使用しなかったメール機能を、ついに、今まさに使いますよ!


 初めてのメールは運営さんからの物でした……うむぅなかなか感慨深いですね。


 受信メール欄を開いてみると【新着メール 1】という表示が点滅しております。

 まぁリストにはメールが1通しかないので。

 流石の私でも、開くメールを間違う事なんて無いんですけどね。もぐもぐ……


 届いていたのは【システムメール】という、いかにも判りやすいメールです。

 これはアイテムを使う感じで突けば、メール内容を確認できるのかな?


 届いているメールの所を突いてみますと、メール欄の上に重なるようにもう一枚メニュー板が出現しました。うん、正解だったみたいです。


 さて、なにか書かれていたりするのでしょうか。

 それともアイテム添付する為だけに送られてきただけかな?


 内容を確認すると……うん、やっぱりアイテム添付する為だけのメールだったみたいですね。仕方ないですが、微妙に味気ない。


 【添付アイテム取得】の表示が点滅していましたので突きますと……正面に七色の光が集まり、大体一辺の長さが10センチ位の正方形の箱が出現しました。


 ご丁寧にも綺麗な花柄の包装紙でラッピングされていて、リボンで括られております。

 無駄にクオリティの高いアイテムだ。


 でもプレゼント! っていう感じがひしひしと伝わってくる造詣ですね。

 おっと、早く受け取らないと地面に落ちちゃいますね、えーっとお好み焼きどうしよう!? ええいもう少ししか残ってないし、残りは口に強引に突っ込んで、もぐもぐもごむぐごぐむ!


 お箸と紙のお皿をササっと地面に置いて、アイテムの空中保持時間内にプレゼントボックスを取得する事に成功しました。ギリギリセーフです。こういうアイテムは強いショックを与えると壊れちゃうかも知れませんからね。気をつけないと。


 プレゼントボックスの開封は取りあえず後回しにして、口の中に緊急避難させたお好み焼きの残りを、よーく咀嚼して飲み込む事に専念します。もぐもぐもぐ。


 はー食べた食べた! 水筒も取り出してお水を一杯頂きまして……うむ、お食事完了です!

 道中ポコ豆しか食べて無かったですからね。

 しかも半分は鳥の嵐に飲み込まれて消え去ってしまいましたし。


 山登りで空腹度も大分高まっていたでしょうけれど、これで暫く持つのでは無いでしょうか。沢山動き回ったからカロリー消費が激しそうですし。

 現実でもコレくらい運動できたら、引き締まった体を手に入れられるのでは無いでしょうかね。まぁ私は好き好んで運動するタイプでは無いので。体育の授業だけで勘弁して貰いましょう。


 それではお待ちかね! プレゼントボックスの開封を!


 取得後、横の地面に安置しておいたプレゼントボックスを手に持ちまして……えーっと、コレはどうやって開封したら宜しいのでしょうかね? リボンを外して包装紙を破って箱を開ける、で良いのかな。

 うん、ひとまずリボンから手をつけて見ましょう。


 地面に正座で座りなおしますと、アイテムボックスを自分の正面に置きまして……まずは綺麗にリボン結びされている結合部分の端っこを摘んで、左右に引っ張ってみますと……滑らかな動きでスルリと解ける結び目。


 おお、何やら殆ど力を籠めなくても勝手に解けたと言う感じですよ。

 ご丁寧にも、自動開封機能付きなのかな?


 等と思っておりますと、私が何かしなくても勝手に梱包が剥がれていくプレゼントボックス。本当に自動開封していってる!?

 私がビックリして箱を眺めている間に包装紙が完全に剥がされて、中の箱が剥き出しになり……ポン! という音と共に上蓋が跳ね上がりました。おおぅ! ビックリした!


 中から出てきたのは【おめでとう!】と書かれたメッセージカード。

 あっはい、ありがとうございます。


 その後、私の正面に現れるメニュー板。

 このタイミングで現れるのは予想できておりましたので、今回は驚きませんでしたよ!


 メッセージ内容は……アイテムボックスに報酬50個を収納しますので、空き容量をご確認下さい、という物でした。確かまだ大丈夫だった筈。道中拾った素材も結構ありますが、途中のゴーレム君は最初の一体目以外は全部放置してきてしまいましたし。


 入りきらなかった場合は周囲にばら撒かれる、という注意書きを確認しつつ……メニュー板に表示されている【受け取る】の部分をプッシュ!

 ……うん、周囲に箱がばら撒かれなかったと言う事は、アイテムボックスの容量はまだ大丈夫だったみたいです。


 早速アイテムボックスを開いていただいたアイテムを確認します。

 えーっと確か……魔素迷宮の名前が付いてる箱だったはず。


 ランダム箱っていう名前だったから、内容物がランダムなのかな。

 あれですね、チョット前に拾ったラビ君の装備箱みたいな感じで、多分色々な景品が当たるクジ引きみたいな物ですよね。


 頂いた【暗い 鉱石 の 迷路 迷宮ランダム箱】は10個単位で纏まって、5箇所分アイテムボックスに収納されていました。一応説明見ておこうかな? どれどれ。


=====================


 アイテム名 【暗い 鉱石 の 迷路 迷宮ランダム箱】

 等級  珍品(ユニーク)

 品質 ☆☆☆☆☆

 破損度 問題無し

 属性 ※物品『物理』 ※抽選『魔素迷宮』 ※品目『全般』

 付加能力 ※色彩『黒』

 効果待機時間 10カウント

 詳細 魔素迷宮内部で稀に発見する事ができる財宝箱。

    開封すると、その魔素迷宮内で取得できるアイテムが一つ出現。

    内容物は決まっておらず、ランダムで決定される。


=====================


 ふむふむ、つまりこの物凄い名前の長い魔素迷宮内で手に入るアイテムの中から、何か一個抽選で選ばれて、それが箱の中から出てくるよー! っていう物だね。


 50個もあれば何か凄い貴重品が1個位は出てくるかも?

 これは開封するの楽しそうだし、町に帰ったらラティアちゃんと一緒に開封しよう!

 ラビ君の装備箱もまだ持ちっぱなしだし、その時一緒にね!

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