チーム
チームへの干渉はなるべく避けた。
訓練以外は部屋に閉じこもっておくようにした。仲良くなったらまた、失うだけだ。なら、関わらなければいい。それだけの話。
もうここの暮らしにも慣れた。
部屋は狭くて苦しいがどうにでもなる。
今日の訓練は全て完了した。これでゆっくり休める。俺だけの時間を充実に過ごすことができる。
ノックが聞こえた。
無視しよう。
さっきより強い音でノックされた。
「いるのは分かっているんですよ? 大人しくでて来て下さいなのです。」
頭に響く高い声。間違いない、紫雪だ。ずっとマシンガンのようにしゃべりまくる。俺が苦手な人物だ。
これ以上うるさくならないうちにドアを開けた。
「何ですか、赤崎さん」
冷たい声音で突き放せば紫雪も下がるだろう。
「出てきてくれたです〜。遅いですよ?
それより、皆で飲み会なのです。奏夜さんも行くのです。」
文章がめちゃくちゃだ。
飲み会とか知らない。行きたくもない。
何にも聞かなかったことにして、部屋で寝よう。
「悪いが取り込み中だ」
そう言ってドアを閉めた。
紫雪はもう何も言ってこなかった。良かった。
しかし、いつ宇宙からの攻撃が来るか分からん状況で飲み会とは。良くあの堅物な夕華隊長が許したもんだ。もしかしたら、ここにいるってのは他の人にはストレスがたまるのかもな。
全員、出かけたのだろうか。いや、咲は残っているだろう。あいつは酒が飲めないと書いてあった。
まあ、俺にはどれも関係ない話だ。
今日はもう寝よう。
警報が鳴ったのはその夜だった。
ついて無い。
飲み会に行った奴らは帰ってきているのだろうか。
司令室に駆け込む。
そこには夕華と壱、咲と俺しかいなかった。
「他の奴らはどうした⁉︎ 」
と、俺に言われても。
「隊長、あいつら飲み会とか言ってました。もちろん、雨宮隊長も知っているんですよね? 」
嫌な予感がする。紫雪たちはもしかしたら、許可を得ていないのかも何て、そんな感じがした。
案の定、紫雪はそんなもんは取らなかったらしい。夕華はキレかかっている。
どうすんだよ、これ。
「全く、紫雪ですね。どうします、夕華」
ここにいるのはただ4人。効率を上げるには全員で戦うのがベストだろう。
だけど、司令官がいなかったらだめだ。
つまり、夕華は自然に残すことになる。その護衛として壱は外せない。となると、俺が咲が攻撃から守りの役をやらなければだめだ。
もしも、俺が隊長だったら何て言うだろう。




