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誰がために
異変というのはいつも突然やってくる。
その日も何も変わらない1日が送れるはずだった。
朝早くに家を出る。
魔法育成学校へ向かいながらニュースを確認する。
教室に入り、支度をしてから屋上へ。
本当にいつもと同じ繰り返しの朝だった。
空に光線が走った。
反射的にシールドを展開する。
「っく‼︎ 」
宇宙戦艦砲ぐらいの威力だ。
片足がコンクリートにめり込んだ。
シールドが押し負け、俺が弾き飛ばされた。
そして視界が暗くなった。
「ーや!ー夜!ソーヤ!奏夜!」
必死に俺のなを呼ぶ声で目を覚ました。
俺は気を失っていたらしい。
「雷。」
まだ視界がぼやけている。
目をこする。
頬に温かい雫が落ちてきた。
無意識にそれに触れた。生温かくぬめりけがある。鼻を突く鉄の匂い。
嫌な予感が体を駆けた。
手を見つめる。
視界のぼやけもとれてしっかりとそれを写した。
手には赤い赤い血がべっとりとついていた。
「雷!」
雷の頭から血が流れ出した。
いや、もしかしたら、最初から流れていたのかもしれない。
治癒魔法を発動させるが揺れのためにうまく魔法がかけられない。
俺ならできる。俺は特別だった。どんな時も。
落ち着け。
やっとのことで指先に青い光が灯った。




