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奏夜という男
俺は、奏夜。名字は無い。
捨て子だったから。
おまけに俺の体には異形の血が流れている。
そんな俺のモットーは『何事も中間を』だ。
目立てば叩かれる。
逆に人よりおとればさげすまれる。
世を上手く渡らなければ俺みたいなのは生きていけない。
ちょうどイケメンとブサイクが並んで立たされたときに起こる現象と同じだ。
人より顔がいいイケメンは女子にはモテるかもしれない。だけどその分男子から憎まれる。
ブサイクは自分がダメだと自分自身で思いこんでしまう。そうなると勝機は消えてしまう。
世の中一事が万事こんな感じだ。
それでも俺は生きていなければならない。
死に逃げるにはあまりに多くの人をぎせいにしてしまった。
楽な道は許されない。
俺が家族さえ、求めなければあの人達はもっと生きていれたかもしれない。
だからせめて俺は生きて見せなければいけないんだ。
そう、決めたんだ。




