迎え
いつも通りの退屈な作戦会議。
夕華こと隊長が話している。
とても堂々と話しをしている姿は密かに俺の中ではポイントが高かったりする。
でも、今回話していることはいつもと違った。
それは俺の甘い思考を叩き直すには充分すぎるもので、とても不安に感じられた。
「こっちから奴らに攻撃を仕掛けるだと⁉︎気は確かか⁉︎」
思わずそう言ってしまうくらい驚いた。
皆からの視線が痛い。
「特別本部別働隊は名ばかりでは無い。やる時はやるんだ」
それが、例え無理だと思われることでも上の命令ならってことか…
雷が近くに来ている気がした。
今度こそ、ちゃんと俺も連れて行ってくれるだろう。
夕華は淡々と作戦を説明していった。
少しの動揺も無く、しっかりした口調で話していく。
「作戦行動まであと42時間24分だ。各自悔いのないようにに過ごすように。以上だ」
夕華は静かな声音でそれだけを告げた。悔いのないように、か…
何をしよう。
することもないんで取り敢えず基地を出る。
かつては栄えていた東京の中心。
今はまばらに家の焼け跡があり、後は雑草で埋めつくされている。
魔法育成学校。
ここがそう呼ばれていたのもいまでは昔の話。
俺には似合わない真っ白い花をそこに飾る。
雷。もうすぐそっちへ行く。
上の奴らが望んでいるのは俺ら7人の死。
特別本部別働隊が果敢にも宇宙人に攻撃を仕掛け儚く散った。彼らの死を無駄にしていいのか…という、筋書き。
誰もが立ち上がるだろう。
そのための生贄。
俺はそれでも構わない。
だけど、壱や夕華…他の皆は生き残りたいんじゃ無いだろうか。
そんな考えがぐるぐると同んなじところを低回していた。
なあ、雷。俺はどうしたらいいんだろうな。




