表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
midnight quest  作者: ヨコワケデュガリー
アビー・ダルトン 500歳
5/18

ジョンソン家の末裔

その日の放課後、デイビッドはエリザベータを先に家に帰して

自分はジェシーを尾行してみた。

どのような生活をすればあのような人格になるのか

デイビッドは気になっていたのだ。


ジェシーが自宅のアパートに入った。

デイビッドが家の表札を見る。

表札には「ジョンソン」と書かれており、

そしてその下には十字架のイラストが描かれていた。

デイビッドはこれを見てあることに気がついた。

この「ジョンソン家」というのは

「怪物取り締まり隊」の名家のひとつであり、

魔女退治において右に出るものがいないほど

得意としている家系だった。


デイビッドがアパートの窓から部屋をのぞくと、

ジェシーは着替えをしていた。

「うわっ、汚いなぁ……」

デイビッドが目をそらす。


しばらくして再び部屋をのぞくと、

ジェシーは机の上に魔方陣を描いて、

中央にエリザベータの写真をおいて、

呪文を唱えていた。

「憎き魔女の子アビー・ダルトンめ!

お前の心を最後まで弄んで

地獄へ送り返してやる」

その光景は異様だった。


まさか、と思ったデイビッドは

エリザベータに電話をしてみた。

「何の用だこのクズ野郎!」

エリザベータが怒鳴っていた。

「やっぱり……

このやり方、まるで変わってねぇや」

デイビッドがエリザベータの家に戻る。


家に帰るとエリザベータはベッドで震えていた。

「おいエリザベータ、お前のその多重人格の

原因が分かったぞ」

「げ、原因って?」

デイビッドが撮影したジェシーの姿を見せる。

「あのジェシーって女は魔女退治で有名な

ジョンソン家の末裔だったんだ」

「ジョンソン家……

実は私の祖母もジョンソン家の人に殺されたの」

エリザベータが悲しそうに言う。


ジョンソン家の魔女退治のやり方は

まず標的の魔女をとことん辱め、

最後は苦しませながら殺すのだ。

ジェシーもエリザベータの感情を操って

面白がっていたのだ。

「ジェシーのせいで私は苦しめられていたの……

もう許せない!」

人間界で生活する魔女は

人間界で魔法を使うことは許されないという

暗黙の掟があった。

それを破れば最後、魔女は魔界へ戻され、

二度と人間界へ戻れなくなる。

魔法を使った復讐は不可能だった。


翌日の朝、デイビッドは作業着姿で

ジェシーがいる教室に現れた。

真っ先にジェシーの机の前に立ち、

こんな手紙を置いて教室を出た。

「本日放課後、屋上にて待つ」


ジェシーが屋上に現れた。

「いよぉゴリラ姉ちゃん、よく来たな」

デイビッドがタバコを吸いながらジェシーを茶化す。

デイビッドの隣にはエリザベータもいた。

「何の用なの? アビー」

ジェシーが不機嫌そうに言う。

「もう私の心を弄ぶのはやめて!」

エリザベータがジェシーに叫ぶ。

「何を言ってるの?」

ジェシーが嘯くと、デイビッドが携帯を取り出す。

そこには、エリザベータを呪うジェシーの姿が

写っていた。


「お前が魔女退治で有名なジョンソン家の末裔ってことは

知ってるんだ、これをバラされたくなければ

アビーのことをもういじめるな、

これは最後の警告だ」

デイビッドが強い口調で言う。

「あんた、その魔女に手を貸すの?

人間を裏切って、魔女の仲間をするってことだろ?」

ジェシーがデイビッドを睨む。

「裏切ったんじゃない、助けるんだよ

オレは人間の味方でも怪物の味方でもない、

迷える者を助けるためならどちらの味方にでもなるぜ」

デイビッドが言い放った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ