表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
midnight quest  作者: ヨコワケデュガリー
パリス・クラーク
18/18

パート3

マスクをとったフレディの顔は、

端正な顔の30代と思われる男だった。

「知っているのか? パリス」

デイビッドがパリスに尋ねる。

「ジョシュア・クラーク、私の夫よ」

パリスが呟いた。


「あんた、なぜフレディに化けていた?」

デイビッドがジョシュアに拳銃を向ける。

「パリスにこの仕事をやめさせるためさ」

ジョシュアが笑う。

「実はオレは以前から刑事の給料の安さに

納得がいかなかったんだ、

そうしたらフレディがオレをスカウトしたんだ」

「何故こんなことをしたの?

あなたは正義感の強い人だったじゃない」

パリスが尋ねる。

「だからこそさ、お前はオレをそう思っているんだから

俺たちに関わらないようにあんなことをした、

実はオレはフレディと入れ替わっていたんだ」

ジョシュアが再び笑う。

「魔法でオレとフレディは入れ替わり

入れ替わったオレはオレとなった

フレディを殺したんだ」


「それにしてもこの仕事はやめられないよ、

金はたくさん入るし、人を殺しても

金で解決できる、最高さ」

ジョシュアがそういった途端、銃声が響き

ジョシュアは倒れこんだ。

「パリス!」

引き金を引いたのはパリスだった。

「おい、何故ジョシュアを撃ったんだ?」

デイビッドが問い詰めると、パリスは

「あんな姿のジョシュアはもう見たくなかった、

それだけよ」

そう言うと、パリスは泣き出した。

デイビッドはそっとパリスを抱きしめた。

「もういい、何も言うな」

デイビッドはそう言うしかなかった。


翌週、デイビッドはいつもの

「ウィリアムソンの店」にいた。

パブのカウンターにはパリスが

膝にアビーを載せて座っていた。

「私もこの仕事をやり始めて

まだ短いけど、どうかしら?」

パリスがデイビッドに話しかけた。

「いいんじゃないか」

デイビッドはそう呟いた。


デイビッドはこの仕事をやめる気を

すっかり無くしてしまった。

もう少しだけこの仕事をやろうと

心に決めたのだ。


パブのカウンターの電話が鳴る。

「もしもし、あぁ

ミイラ男のダニエルか、どうしたんだ?」

デイビッドが電話で話す。


デイビッドが電話を切って、パリスに話しかけた。

「パリス、仕事だ」

「ちょっと、私は?」

アビーがデイビッドに話しかける。

「お前は今日も留守番だ」

デイビッドが言い放つ。

パリスが支度をし始める。

「さて、今日も頑張ろうね」

パリスはデイビッドに微笑んだ。

こうしてパリスは、デイビッドという

新しい夫と楽しい毎日を送ることになった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ