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midnight quest  作者: ヨコワケデュガリー
ジョージ・レスコット 27歳
13/18

ドラキュラ城の決闘

ドラキュラ城のチケットを買ったジョージとマギーが

城の中に入っていった。


城に入るとすぐにかぼちゃのお面がいくつか

床に転がっていた。

ジョージはお面を指差し、こう言った。

「これがオレの母ちゃんだ」

そのお面を見たマギーがこう言った。

「ちょっとお母さん、めちゃくちゃになってるじゃないですか!」

実はお面のいくつかは壊れており、その壊れたお面を

マギーは母と勘違いしているのだ。

「大丈夫よ、私いつもこんな感じなの、

ところでジョージは上手くやってるかしら?」

ジョージが裏声で対応した。

「はい、頑張ってますよ」

マギーが笑顔で返す。

どうやらばれなかった様だ。


その後、城の中を進んでいくと

突如二人の目の前に

「我は悪名高き吸血鬼の

ウォーレン・エルジェーベトだ!

貴様らの血も吸い尽くしてやる!」と

吸血鬼が叫んで現れた。

「いやぁぁ」

マギーが腰を抜かしたその横でジョージが

「ふざけてんじゃねぇ!」と

怒鳴り散らした。

「てめぇ、エルジェーべトはもっと

いい男だっただろうが!

歯並びだってもっときれいなはずだろ」

ジョージが吸血鬼の胸ぐらを掴む。


実はジョージが吸血鬼の世界にいたころ

最愛の友人の一人にエルジェーベトという

吸血鬼がいた。

エルジェーベトもジョージとともに

人間界のアニメや漫画に憧れて

人間界に現れ、ピーターという名で

ガソリンスタンドで働きながら

人間界を楽しんでいた。

しかし、バイク事故でこの世を去ってしまっていたのだ。

そんな最愛の友人をバカにされているようで

ジョージは頭に来ていたのだ。


「ご、ごめんなさい……

オレ本当は大学生なんですぅ」

吸血鬼が泣き出した。

「もう許さねぇ、血を吸い尽くしてやる」

ジョージが学生の首元に歯を伸ばした瞬間、

「やめて!」とマギーが叫んだ。

ジョージは吸血鬼から離れた。

「どうしたのジョージ?

あんたどうかしてるよ」

マギーが心配そうに言う。

「ごめん……」

ジョージが申し訳なく言う。


「本当に、申し訳ありませんでした!」

ジョージとマギーは吸血鬼に謝罪をすると、

すぐさまドラキュラ城を後にした。

「本当にごめん、オレどうかしてたよ」

さっきの怖い表情が消え、

いつものジョージの顔に戻った。


「なぁ大将、オレもう嫌われちまった

どうすりゃいいんだろう……」

ベンチでソフトクリームを食べながら

ジョージがデイビッドに電話をしていた。

「どうすりゃいいなんてオレが聞きたいよ!」

デイビッドは焦っていた。

「どうしたんだよ?」

ジョージが慌てる。


その頃、デイビッドはジャパンエキスポの

会場裏で参加者に絡まれていた。

「世界征服を企む悪のハンプトン総統め!

今日こそ地獄へ送り返してやる!」

魔法少女のコスプレをした女の子達に

わけの分からないセリフでどやされている。

「変な魔法少女みたいな女に絡まれてる、

どうすりゃいいんだ?」

デイビッドがジョージに助けを求める。

「あー、そりゃ妹達だ

腰に携えてあるロングソードで戦え、

悪のハンプトン様が負けるわけは無いぜ!」

ジョージは興奮していた。

「おい、そんなの携えてないぞ!」

デイビッドが焦る。

「やべぇ、マギーが来ちゃった

じゃあな」

ジョージが電話を切る。


「ごめん、待った?」

マギーがトイレから戻って来ていた。

「大丈夫だ、さて最後のアトラクション行こうぜ」

ジョージがマギーの手を引いた。

「え……」

マギーの顔が赤くなった。

どうやらマギーは少しジョージに

ある感情が出てきたらしい。

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