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EX ミリタリーコラム まとめ③

07〜09話までのミリタリーコラムを全文掲載しました。


私の個人的な所感で書いてあることも多いので、間違いや勘違い等はどうかお許しください。




◇ 07.グロック19──〝拳銃の常識を打ち破った玩具〟


 グロック19とは、自動式拳銃〝グロック17〟のコンパクトモデルです。コンパクトモデルというのはその名の通り小型化したものだという意味ですね。ゲームボーイに対するゲームボーイポケットみたいなもんです(古い)。


 このグロック17および19を開発したのはオーストリアのグロック社というメーカーですが、実はこのメーカーは元々銃を作っている会社ではありませんでした。軍用のプラスチック製品などを扱っていたそうです。そんな会社がほんの三十年ほど前にプラスチックのノウハウを活かして作り上げたのがグロック17という拳銃なのです。コルト社やS&W社が百五十年以上昔のリボルバーの時代から銃を作っていたことを考えると、銃器メーカーとしてのグロックは圧倒的に歴史が浅いんですね。そんなメーカーが作った銃ですから、それまでの拳銃の定型をぶち壊す素敵なものが出来上がりました。もちろん、良い意味で。


 グロックという銃はまずもって〝おもちゃ〟のように見えます。全然拳銃っぽくないんです。それがなぜかというと、銃の部品にプラスチックが多用されているためです。シンプルで飾り気のないデザインとも相まって、銃が本来もっているはずの〝格好のよさ〟が全くないんですね。とまぁそんな玩具のような拳銃ですから受け入れられるまでにしばらく時間が掛かりました。やがてグロックの軽量さや装弾数の多さが注目されるようになると、他の銃器メーカーもこぞってグロックの真似を──ポリマーフレーム化をし始めるようになりました。現代の銃のプラスチック化が進んだのはちょうどこの辺りからです。つまり、それだけグロックという銃に潜在力と先進性があったことは確かなのです。ちなみにですが、ポリマーフレームの拳銃はグロック以前にも存在しました。商業的に成功し、その良さを知らしめたのはグロックが最初だった、とそういう感じです。


 実はグロックは、厳密にはダブルアクションに分類される拳銃ではありません。セイフアクションという独自の機構を備えた銃です。ごく簡単に平たく言えば、シングルアクションの〝引き金の軽さ〟とダブルアクションの〝撃ちやすさ〟の両方をいいとこ取りしたような機構なのです。「引き金を引くだけで撃てるけど、引き金はそんなに重くないよ!」って感じです。


 個人的な所感ですが、グロックは未来的なポリマーフレームの拳銃ということで、前に紹介した古きよき拳銃のM1911と対をなすような存在だと思っています。そして、そのどちらも一時代を築いた傑作銃であるということは共通していますね。




◇ 08.SIG SAUER P228──〝正統派の優等生〟


 SIG SAUER P228とは、シグ社とザウエルゾーン社が共同で開発した自動式拳銃です。シグザウエルといえば、これをもじっているガンマニアなラノベ作家さんでも有名ですね。


 P228というのはP226のコンパクトモデルであり、P226はP220の改良版です。ちょっとややこしいですが、系譜としてはそんな感じです。SIGSAUERの銃はまとめてシグアームズだとかシグシリーズだとか呼ばれます。その中で一番よく見かけるのはP220でしょう。わが国の自衛隊でこれと同じ銃が採用されていますから、邦画やドラマではよく出てきます。またP228のほうはアメリカ軍の護身用拳銃としてM11という名前で制式採用されていたりもします。


 シグアームズの特徴はまず流通価格がお高いことが挙げられます。アメリカの民間市場では平均的な拳銃より二、三百ドルほど割高なんだそうです。しかし、もちろんその値段の分だけ高性能で高品質に作られているんですね。欠点らしい欠点もありません。M1911からの正統進化、オーソドックスな自動拳銃という感じです。かつてアメリカ軍の制式採用であるM9(ベレッタ92)のスライド破損事故が起こったとき、SEALsという海軍の特殊部隊ではM9からP226に乗り換えたということもありました。つまりシグはベレッタと並んで、あるいはそれ以上に信頼された銃でもあるわけです。


 そのような優れた銃であるため、某有名ラノベ作家さんよろしく熱心なシグファン?も多いのだとか。




◇ 09.エアソフトガン──〝年齢制限、使用制限を守って使用しましょう〟


 エアガンは、正しくはエアソフトガンとも言われます。実弾のかわりにBB弾を飛ばす、実銃を模して作られた銃──まぁ、言ってしまえばおもちゃですね。それがエアガンです。基本的には空気圧の力で弾を飛ばすのですが、手動で空気を圧縮するコッキングガン(まさしくエアガン)というものもあれば、内部にバッテリーとモーターを搭載した電動ガンと呼ばれるものもあります。ガスガンだとか次世代電動ガンだとか細かく分ければもっと色々ありますが、よく見かけるのはその二種類です。それらが実際のサバイバルゲームで使われる銃だということですね。


 サバゲーにもっぱら使われるのは電動ガンのほうで、その理由は簡単。電動ガンは連射が可能だからです。コッキングガンが手動で空気を溜めるのに対し、電動ガンはそういった手間が掛かりません。スライドやボルトを操作しなくても引き金を引くだけで弾が撃てます。まさにオートマチックですね。しかし、その分バッテリーやメカを搭載しているので銃自体の重量は重くなりますし、もちろん電力がなくなれば撃てなくなってしまいます。なので、コッキングガンが使われないこともないです。むしろコッキングガンはシンプルな構造により射撃性能が安定しているので、狙撃銃やショットガンなどではこちらのほうが主流です。また値段もコッキングガンのほうが手ごろなので、サバゲーはしないけどエアガンは欲しい、という人向けでもありますね。


 ところで、作中で使われている模造銃は、こういった現実のエアガンからかなり〝逸脱〟してしまっています……。モーターやバッテリーはないけど、リコイルはあるし、オートマチックだし、しかも発砲炎が出るということは弾薬を使っているということになるけれど、それだと銃刀法違反に抵触していることになり……。


 まぁ……創作なので大目に見てやってください!




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