Newteacherタケル
教職をバカにしている/0点
あれで一年やり通せる訳がない/3点
デモ授業でこれは正気を疑う/8点
これはひどい/10点
「……教頭、これは?」
「採用試験のフィードバックです」
「教員採用試験の?」
「はい」
「コメントがおかしい件」
「百聞は一見にしかず。まずは見てみましょう」
皆さん、リテラシーはちゃんと理解してますか?
大丈夫?よかった、安心しました。
でも、油断は禁物です。
過去、自分は大丈夫と思って炎上した例は多々あります。
歴史、それはプライバシー侵害の宝庫と言えるでしょう。
とある幕末の志士は病歴を晒され、とある攘夷派は女性遍歴を並べ立てられ、とある戦国武将はバカップルぶりをドラマ化される始末。
これはもうヒストリカルタトゥーという他ありません。
戦国といえば忘れてはならないのが、ホトトギスサークルの存在。
え、知らない?それはない。
天下を獲ったあのサークルを知らないとか。
『嘘まじで
あの鳥鳴くの
ホトトギス』
顧問の足利先生が詠んだ句、知ってるよね?
え、マジで知らない?
てか、誰もホトトギスの句は詠んでない?
はい、正解です。
さっきの句も先生がでっち上げました。
このように、有名になるとデマが生えます。
自衛では足りないことがよく分かりますね。
遡れば某お日様の神様などは、引き篭もりになった挙句裸踊りが気になって引きずり出された話まで晒される始末。
ヒストリカルどころか、ミソロジカルタトゥーですよこれは。
親しみが持てる?
自分が黒歴史をネットに晒されリツイートが追い切れない状況になったとしても、同じように思えますか?
目につく限り訴えてやる!と思いませんか?
思いますよね?
ね?
さて、ここまで悪い例ばかり並べてきましたが、中にはリテラシー意識の高い方も確かにいました。
はい、そうです。
卑弥呼です。
歴史上の人物が揃って出身地を晒される中、彼女は出身国の所在さえ明らかにしない徹底ぶり。
素晴らしい!
残念ながら、やりとりした手紙を晒されるやらかしはありました。
ですが、ファンもマニアも特定班も、誰も彼女のプライベートには辿り着いていません。
これはすごいことです。
我々は卑弥呼を見習わなければなりません。
安心。
大丈夫。
それは油断です。
皆さんも歴史に名を残す時は、暴露流出捏造に気をつけてくださいね。
「教頭?」
「なんでしょう」
「こないだ休職した古文の先生といい、ウチに来る教員はみんなこんなのばっかなの?」
「界隈では有名なようでして」
「界隈?」
「普通の人が来なくてですね」
「…………」
「校長?」
「もう、そっちに振り切るか」
「賢明です」
「止めろよ養成所ちゃうねんウチ」




