表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

第3話:出来損ないの愛、完璧な管理

ライバル登場!

主君の「大好き」は、他の誰かが介入することを許さないほどに独占的です。

権左と主君の「二人羽織」バトル、開幕です。

「……先生の遺体を解放しろ、権左。君のような『失敗作』が彼女を汚し続けるのは、見ていて耐えられない」

瓦礫の上に立つライが、冷徹な瞳で俺を見下ろす。

彼の手元で展開されるのは、主君イザベラが編み出したのと同系統の、幾何学的で美しい錬金術式。かつて主君が「技術だけならお前以上だ」と評した男、ライ。

「……汚している? 心外だな」

俺は主君を背負い直す。

その瞬間、主君の遺体から溢れた術式の棘が、俺の左脇腹をブチ抜いた。

「ぐ、ふ……っ。見ての通り、俺たちは今もこうして熱烈に愛し合(殺し合)ってるんだよ」

「……狂っているね。先生が君を殺そうとしているのは、君を救済するためだ。君という醜いバグを、彼女の履歴から消去しようとしているんだよ」

ライが指を弾くと、無数の光の矢が俺へと降り注いだ。

俺は避けない。避ければ、背負っている主君に当たる可能性があるからだ。

ドス、ドス、ドス!と、肉を叩く鈍い音が響く。

だが、その矢が主君の遺体に触れる寸前――。

パギィィィィィン!!

俺の背後から、主君の術式が「拒絶の盾」として展開された。

それは俺を守るためではない。ライの術式が、彼女の所有物である俺に「勝手に」触れることを拒んだのだ。

『……ライ。お前も、私の権左おもちゃに触れるなと言ったはずだ』

脳内に響く主君の声。

ライへの声は、俺へのそれよりも数段冷たく、事務的な殺意に満ちていた。

「くっ……! 先生! 死してなお、なぜその出来損ないを優先するのですか! 僕は、あなたの理論を完璧に継承したのに!」

ライが顔を歪ませ、さらに巨大な錬金陣を構成する。

だが、主君の術式は、ライの攻撃を弾き飛ばすと同時に、俺の右腕を強引に動かした。

『権左。……その男を「片付け」ろ。私の視界が、不純物で濁る』

「……仰せのままに、イザベラ様」

俺の右腕が、主君の意志によって黄金色に輝き始める。

主君はライを「ライバル」ですらなく、ただの「不純物ゴミ」と定義したのだ。

自分の愛する(殺したい)権左を、他人には一指も触れさせない。

「聞いたか、ライ? アンタ、主君の眼中にないってさ」

俺は主君に操られるまま、地面を蹴った。

不死身の肉体と、天才の術式。

二人で一人の、歪な反撃が始まる。

第3話を読んでいただきありがとうございます!

主君のツンデレが「他人はゴミ、権左は私の(殺すべき)おもちゃ」という極端な形で見えてきましたね。

次回、ライバルのプライドはボロボロになる予感……!

続きが気になる方は、ブックマークなどで応援いただけると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ