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■第十一話 戦闘スタイル

みなさん、お久しぶりです!作者のまんぼうの素揚げです!最近忙しくなかなか本編を上げられていませんでした!流石に時間をあけすぎるとあれなので、頑張って仕上げました!

また次の話をあげるのは少し先になると思いますが、今回のお話をお楽しみください!

俺達は横に並んで走り、鳥獣の元へと向かった。

「ショウ面かラくルとは!オろかだナ!」

鳥獣は恐ろしい速さで翼を振り、俺達を切り裂いた。

しかし、俺達の姿はそこにはなかった。

「は〜、これだから鳥頭って言ってるんだよな〜」

そう言うと、俺は鳥獣の後ろにいた。


「なゼ!そこニいル!」

鳥獣は振り返りまた俺を切り裂いた。

しかし、俺は他のところに現れた。

「はぁ、だからさぁ、もう遅いんだよ、お前は俺達を怒らせすぎた。」

俺は自分の言霊を理解し、練習し、さらに使いこなせるようになっていた。




昨日の夜、試す時間があったので、自分の言霊について部屋の床であぐらをかき、色々と試していたのだ。すると、コンコンとノック音がした。

「まと〜、まだ起きてるか?」

別室の早見が訪ねて来た。

「起きてるよ?どした?」

ガチャっとドアが開き、速水が入って来た。

「お前になら相談できると思ってさ」

そう言うと、速水は俺の部屋の椅子に座った。


「俺のゲームのスタイルを知ってるお前ならわかるだろ?俺はサポートも好きだが、前に行くのも好きなんだ。」

「よ〜〜く知ってるよ、この一年ずっとゲームでチーム組んで結果残してるんだからよ」

俺達は『チェンジザクアトロフォース』と言う新作ゲームのランカーである。そこで俺は速水と組んでそこそこ有名なのだ。


「だからよ?俺は今僧侶だけど、攻撃力も高い!あのゲームと一緒だ!俺も前に行きたいんだよ!」と速水が悩みを打ち明けてくれた。

「あのゲームは、攻、守、特、遠の四つのタイプのキャラクターを好きなようにカスタマイズして戦うゲームだ。相性ももちろんある。速水も、俺も、どのタイプでも使えように練習したろ?」

「ああ、そーだ!だからな!俺は前もいけると思うんだよ!攻撃力も高いからさ!」

攻撃力が高いことしかアピールしてないってことは、本人も気がついてるな?これ。

「回復魔法だけでか?」

うぐっ、と声を上げる速水。痛いところをつかれたみたいだ。でも、ここまでは速水自身でもわかっているかのように見えた。


「で?こっからが本題、だろ?」

「やっぱお前は話早いわ、どうしたら前でやれる?俺に策をくれよ、『軍神』」

「は〜!お前、それはゲームの中だけだろ?」

「これはゲームみたいなもん、お前も言ってたろ?ゲームみたいなもんなら、俺は『闘神』になりたい、あのゲームのように」

「なるほどな。意図は伝わったよ。でも無理だ。」

「なんでだ!?」速水が大きな声で反論した。


「チームのバランスがあるからだよ。俺らが後衛で、他三人が中前衛。バランスがいいじゃんか?」

「そーかもだけど!でも!俺も前で戦かいてぇよ....強くてかっこいい味方見てたら、俺も戦いたくなるんだよ....」速水が悲しそうにそう言った。

「わかった。なら、これでどうだ?」

速水が顔を上げた。


「チームに何かがあって、俺とお前の二人きりで戦わなければいけなくなった時、その時は俺たち二人で前衛をしよう!」

「何言ってるんだ!?あいつらが負けるわけないだろ!つまり!俺に前衛やるなってことか!」

「まあ、焦るなって。これには理由があるんだよ」

「俺の納得できる理由を教えてくれ....」

速水は悔しそうに拳を握りしめていた。


「多分、速水が前行くと強過ぎて、味方が危ない」

「は?」

速水は驚きを超えて呆れていた。

「ん?待ってくれ。俺が強過ぎる?頼む説明してくれ。お前の話はいつも先を行き過ぎている。」

「おーけー。順に話すとしようか。」


「速水、魔力って何に使うと思う?」

「ん?そりゃ、魔法に使うだろ?」

「本当にそれだけか?」

速水はしばらく考えていたが

「わからん、魔法に使うんじゃないのか?」

「実験してないからわからんが、俺は魔法だけじゃないと思う。」

「な!?魔法だけじゃないのか!」

速水は驚いていた。


「魔法以外に何があるんだ!俺は戦えるのか!?」

「ああ、俺とお前が組めば戦えると思うぞ?」

「それで!?魔法以外の使い道は!?」

速水が焦って聞いてくる。

「まあ、そう焦るなって。魔法以外の使い道はな.....」

ゴクリ、と速水が息を呑む。

「魔力を付与させるんだよ、武器にな」


「それで?それをしてどーなるんだ?」

「それを今から実験するんだろ?俺は言霊の実験をしてたんだ、ついでに魔力の実験もしようか」

速水は戦えるかもしれないと言うことに、ウキウキしていた。

「俺は何すればいい!?」

速水が聞いて来た。

「そーだな、俺は魔力ないから速水に魔力出してもらわないとだな!じゃあ、魔力を体の外に出せるかやってもらってもいいか?」

こうして、俺たちの実験は始まった。


「部屋だと家具とかを壊しちゃうといけないから庭をお借りして練習しようか」

俺と速水は魔力を付与できるか試しに庭へと向かった。

「まずは付与するものがないといけないよな『ツルギ』といい『剣』を出した。」

「え、まと!お前!それできるなら前で戦えたじゃん!」

速水が驚いていた。

「モグラ戦の時に俺が前行っても飛ばされて終わりだったよ、適材適所ってもんがあるんだよ」

そう、俺の場所は前ではない。だが、前にいかなきゃいけない時もある。その時のために戦い方は考えておかなきゃいけない。


「で、速水。この剣に魔力を込めてみてくれ」

「お前な〜そんなにひょいっとできるわけ...できたわ」

「いやできるんかーい!」

思ったより簡単みたいだ。

剣が青く光り、オーラを纏っている。

「これ、あれだな。回復魔法使うのと同じ容量だな」

「俺は魔力ないから、その感覚がわからんのよ。まあ、いっか!まず、一旦魔力を解除して普通の状態でこの木に剣を優しく当ててみてくれ」

そう言うと剣から青いオーラが消えた。

「ん?こうか?」

コツン、と木に剣をあてた。当てただけだから何も起きないのは当たり前だ。


「じゃあ次に魔力を込めてから当ててみてくれ」

「わかった!こうやって、お!できた!これで当ててみるぞ!」

剣が再び青く光りだした。

さっきと同じ力で、コツン、と木に剣を当てた。すると、スパッ!と木が切れ、倒れて来た。

「あ、これ!まず....」

と速水が言った時、目の前にバリアみたいなものが現れ、倒木から速水を守った。


「え?これ?なに?まと、言霊つかって、ないよ、な?」

状況が飲み込めていない速水だった。

「こっちが俺の実験さ、あらかじめ言霊を予約して使う。これやると体力消費が普段より多いんだけど、便利だな〜」

はらり、と俺の手から紙が落ちる。

「こ、これは!紙に『しゅ』って書いてある!」

「そう、それがさっき発動して速水を『守』ったのさ」

その後、守の文字は消えて行った。

この夜、速水は魔力の付与を、俺は言霊のストックを練習し、会得したのであった。




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