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■第十話 二重の刀身

こんにちは!作者のまんぼうの素揚げです!最近忙しくてなかなか投稿できてません!これから、さらに頻度が落ちると思いますが、何卒よろしくお願いいたします!

あと、最近気がつきました....多分前書きの使い方間違ってるなって!でも戻れないので今のところはこの感じで行きます!しっかりと来た前書きが書けるように色々考えてみます!

それではお待たせしました!本編をどうぞ!

煙が辺りを覆い、視界が奪われる。

鳥獣が羽を羽ばたいて煙を飛ばそうとした。

「待て!前方だけ飛ばしてあいつらがいなかった場合、俺たちの位置を晒すことになる!ならば!『防御魔法 守衛』」

少年は防御魔法を使い、守りの体制に入った。

「これなら安心だ!」


少年は自分の防御魔法を過信していた。

俺たちのチームの主力の攻撃役、井口と愛莉の攻撃を防いだからだ。

そして、あからさまに魔法を避けていた。

この点から俺は分析をした。

昨日、速水と試した実験もここで役に立つことだろう。


「愛莉!今だ!!!」

この声に気付いた少年は辺りを見回す。

「なんだ!?どこから来るんだ!?」

だが、煙で見えない。すると....

『ズバァッ!』

上から音が聞こえた。上を見上げると。

「とりゃぁぁぁぁ!!!!」

愛莉が防御魔法を破り、剣を振っていた。

その剣は見た目は『楽』だが、青色と水色に覆われていて、周りの空気が凍っているように見えた。青のオーラみたいな物は剣の何倍も大きかった。


「な、なんで破れるんだ!?」驚く少年。

その中でも愛莉は戸惑うことなく、二撃目を鳥獣に当てていた。

「『氷結魔撃 凍刃斬波』」

すると、切った所から徐々に凍結が広がっていった。

「な、なんでだ!?お前は!炎しか使えないはずだろ!!」少年はもう意味がわからないと言った感じだった。


「ふふ〜ん!私一人じゃ無理だよ!」

「は?どーゆーことだよ!」

「ふっふ〜!まとちゃの発想の勝利だね!」

「さっき、何を話していたんだよ!」

愛莉と少年が話している。

「それはだな、『刀身への魔法付与』さ!」

俺はさっき愛莉に何を話したのかを語る。



「愛莉、いいか?多分あいつは氷に弱い。だから柳を狙うんだ。だからな、一つ提案がある。柳のところに行ってくれないか?」

「うん!わかったけど、行ってどうするの?」

「柳の『氷結魔法』と『柳の魔力』を剣に付与してもらうんだ!」

「な、なるほど?」と愛莉。

わからないのも仕方ない話だ。


「時間がないから簡潔に話す。愛莉は柳のところに行き、魔法を剣に付与してもらってくれ。やり方は速水がわかるはずだ。昨日一緒に実験してたからな。」

「ほうほう!それでそれで?」

「この中で一番強いのは愛莉だ。その愛莉が戦闘から離脱したら、相手は愛莉達を狙うはずだ。柳もいるからな。そうしたら俺が壁を張る。その後、言霊で煙幕を張り、全員の視界を断つ!そしたら、愛莉があの鳥獣を切ってくれ!以上!」

「待って待って待って!簡潔すぎない!?」

愛莉は慌てていた。


「わかった。もう少し細かく話す。愛莉が逃げたら、敵は多分、遠距離攻撃で狙ってくるはずなんだ。そしたら、俺が外側からは壊れにくい壁をイメージして言霊を使う。そしたら、煙幕で全員の視界を奪う。それが合図だ。愛莉は壁を突き破って進んでくれないか。そのまままっすぐ進めば鳥獣がいるように俺がセットする。だから、あいつを切ってくれ。」

「やりたいことはわかったよ!やってみるけど!あいつの防御魔法どうするの?」

愛莉の頭には?がいっぱいだ。


「あいつ、やけに柳狙うだろ?多分、大きすぎる魔力には勝てないんじゃないかな?あの魔法!」

「そーゆーことか!それで!『柳ちゃんの魔力』が必要になるんだね!」

愛莉はやっと納得したみたいだ。

「そーゆーこと!」

「わかった!やってみるね!」

そう愛莉と話すと作戦に移ったのだった。



「いや〜うまく行きましたな〜!」

やっと切れたからウキウキの愛莉である。

「ハッタリが成功して良かった!!!」

俺と井口の二人で行くわけないのにな!

「いや〜前に愛莉ちゃんがさ〜

『まとちゃって嘘つく時ね〜

      耳触る癖があるんだよ〜』

って言ってたのを思い出してさ!

まとが耳触って話してたからとりあえず話合わせとこ!って思って合わせた!」

井口ナイス!!!と三人で笑っていると...


「ギ、キィぃ.....」

か細く鳥獣が鳴いていた。

「なんだ?呼んだか?大丈夫か!?」

鳥獣に呼ばれたのか、少年が近付いた。

すると、バク!ゴクン!

と鳥獣が少年を丸呑みにしてしまった。


「「「な!?」」」

後ろにいた少年が急に喰われた。

何だ仲間割れか!?

と考えていると、鳥獣の傷と凍結が治り始めていることに気がついた。

「まとちゃ!あいつ!再生してる!」

「ああ!これ、やばいかもな!」

「おいおいおい!今全力でやったばっかだろ!」

俺たち三人は狼狽えていた。


「お〜い!」

「みんな無事か!」

柳と速水が合流した!

「おお!速水!柳!無事回復できたか!でも今、こっちやばそうなんだわ!」

「やばそう?柳の魔法付与で倒したんじゃないの?」

「私はあれやったからもう魔力ないよ〜」

二人とも完全に終わったと思ってこっちに来たらしい。


「今な!鳥獣と一緒にいた少年が鳥獣に喰われて、その後鳥獣が復活したんだ!」

「おいおい、こんな序盤で第二形態あるのかよ......」

速水がゲーマーみたいなことを言っていた。こいつはゲーマーか。よく知っている。

それにしても、これは俺も想定してなかった。


鳥獣が『ドクンドクン』と大きくなっている。

さっきよりも一回りも二回りも大きくなっている気がする。

すると

『グギャァアォォォォオオオオオガアァァァ!』

大きい鳴き声がダンジョン全体を揺らす。


おいおいおいおい、規格外だってこんなの!

完全体になったみたいで、見た目がさっきと変わっている。

体はゴツゴツしていて、石のような物が散りばめられているような、あれは宝石なのか?

よくわからないが、さっきよりは絶対に硬いと思う!


色々と考察していると、

「ガギャア、あ!ア!あ!オ!」

と鳴き声ではなく喋ろうとしているように感じた。

「お、マ、エ、ラ....」

「あー、これ完全に喋ってますわ....」

少年を食べたからなのか、言語能力が身についてるとみた。その前から少年と話してたみたいだしな!ん?何であの子はこいつの話がわかったんだ?と色々考えていると....。


「オろカダな、ニンげんヨ。ワれニサかラウとハ!」

「まと!こいつ!完全にしゃべっ......」

目の前から井口が消えた。

「い、井口!?」

一瞬の出来事すぎて速水が目で追えていなかった。気がつくと井口は、壁にめり込んでいた。


「ソいつノのウりョクハやッかイナのデナ!」

「知能も高いのか!」

こいつは多分元から知能はある方なんだろう。それがあの賢そうな少年を取り込んだのだ、そりゃあこうなるか。

「コおリのオんナはマりょクガなインだロウ?ナら、やッカいナノはあの早イやつダケだ」

「こいつ!なんか話すの上手になって来てない!?」

さっきの井口を見ていたからか愛莉が構えている。いつでも戦えるように、と言うことだろう。


「アー、オ前モメんどクサいが、コオリもないシ、マリョクもスク無いかラ、モンだイ無い」

なるほど、俺と速水は眼中に無いのか。

「はあ、これだから鳥頭は参っちまうよなぁ!速水ぃ!!!」

「ほんとだよなぁ!まと!!こいつ!俺らのこと雑魚だと思ってるみたいだぜ!!!」

俺と速水はやる気満々だ。


「オ前らは、アしすトとカイふくダロ?タだノザこだ!」

「はっはっはっはっ!まとぉぉ!俺らの連携を!この鳥頭野郎に見せつけてやろうぜ!」

「速水ぃぃぃ!まさかこんなに早く『あれ!』やると思ってなかったけど!その感じやるってことだよなぁ!」

「当たり前だろ!!!こいつぶっ潰してこの街救おうやぁ!!!!」

俺と速水は戦いに参加できることが嬉しすぎてテンションがおかしくなっていた。俺らずっと後衛だったからね!


「ま、まとちゃ!速水くん!ほんとに二人で勝てるの?」

愛莉が心配して声をかけてくれた。

「ああ、大丈夫だよ!ヤケクソになってるわけじゃ無いからさ!愛莉は魔力切れの柳と吹っ飛ばされた井口守ってやってくれ!」

「わかった!二人とも気をつけてね!」

愛莉は少し下がり、柳と井口を守ってくれている。これで安心して戦える!

「さあ!!!戦闘開始!!!いくぞぉ!!!」


こうして、『後衛二人』で『俺らの最高戦力三人を倒した相手』と戦うことになった。

その場にいた全員が勝てないと思っただろう。

側から見ても勝てないと思う。

しかし、ここにいるのは....


『大人気バトルアクションゲーム チェンジ・ザ・クアトロフォース 最強のタッグ』とも言われている二人組、通称『軍闘』だと言うことは誰も知らないのである。


『軍』神 魔兎

『闘』神 72

高校二年にして、ゲーム界隈を盛り上げた二人。その二人が今、力を得てリアルで挑む。

その戦い方は、予想外で、格好良くもなく、ただただ、勝ちに固執していた。だが、勝負所はしっかり挑み、正面から突破し、勝ち越していく。そのスタイルは多くの人を魅了した。

使えるものは全部使う。今あるもの!自分と仲間の長所短所!全てを使って強敵に挑む!


俺達は鳥獣に向かい、走り始めた。

「なぁ、ナツ!」

「なんだ、マト!」

「ワクワク、するよな!」

「ああ、お前と初めてチーム組んで大会出た時と同じ気分だよ!」

俺達が初めてチームを組んで大会に出た時、それは....

ノーダメで敵全員を完封し、優勝した大会だった。

そう、俺達は最強なのだ。

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