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クリプティッド  作者: ウロ
10/14

真異

オハチスエは俺が相手をすると言い放つ京助。

驚く英治だが敵は待ってくれず……

京助の言葉を聞き驚く英治。


「おまっ、前回あんなにやられたの忘れたのか!?それに今回は武器まで持ってる、ほんとに殺されるぞ!」


すると京助に向かっ突っ込んでくるオハチスエ、そのまま太刀を振りかざす。

だが寸前のところでかわす京助。


「京助!」


叫ぶ英治だが英治の方に手をかざし待ったをかける。


「ふぅー……大丈夫!それにあいつも俺とやりたいみたいだ」


内心ビクビクしながらも気丈に振る舞う京助。


確かに前回のこともあり恐怖心が蘇る、だがそんなすぐ逃げ腰の自分への怒りが勝っていた。


そして自ら戦うことを選んだ理由は他にもあった。

源之助の言ったこととあの悲しそうな表情だった。

確かに前回戦った時もオハチスエは不思議と戦うことを拒んでいるように見えた、そして操られているようにも。


「なにか……なにか方法があるんじゃないのか?」


少し思い悩んだ様子の京助に英治も戸惑う。


「京助?」


頭を振りとりあえず戦うことに集中する京助。


「来い!オハチスエ!」


後ろへ向かって走り出す京助を追いかけるオハチスエ。


「ヴォォォォ!」


そんな京助を追いかけようとする英治だったがそれん遮るようにドーパーデーモンが邪魔をする。


「あの馬鹿!…………てめぇもいい加減邪魔だ!」


羽を弾き飛ばしよろけるドーパーデーモン。


だがすぐさま体制を立て直し空中へ飛び上がったと思いきや足を曲げドロップキックのような格好でこちらに狙いを定めてくる。


「距離があるのに一体なにを………!?」


ドゴォォォォン!!!


空中で静止したと思った次の瞬間、バッと羽を羽ばたかせ一瞬にして英治がいる方へ突っ込んできた、まるで槍のように。

両刀でガードする英治だがガードごと弾かれてしまい吹き飛ばされる。


土煙が上がりむくりと起き上がり足に付いた血を長い舌で舐め取るドーパーデーモン。


「ギィ!ギィ!ギィ!」

喜んでいるかのように甲高い鳴き声をあげる。


英治はなんとか起き上がるが左足に出血が見られ肉が抉れていた。


「いってぇ……ハァハァ、くそ、そんな技隠し持ってやがったのか!?」


もう一度上昇し再度同じ体制をとるドーパーデーモン。

だが英治も怯むことなくすぐさま構える。

すると構えた途端英治の両刀から赤いオーラのようなものが上がる。


「余り時間掛けらんねぇからな、出し惜しみは無しだ。次の一撃で終わらせる!」


また英治めがけて突っ込むドーパーデーモン。

だが英治は避ける素振りも見せないどころかガードさえしていない。


そして英治が唱える。


「真異……解放!!」


英治がそう叫んだ途端、英治の周りから後ろ足が四本、2本の巨大な腕を持ったライオンのような影が蜃気楼のように出現する。


英治の動きに合わせて影も動きそのままドーパーデーモンと激突する。


ガギィィィイン!!


金属音が鳴り響き英治を通りすぎ腹から地面へ激突するドーパーデーモン。


「ギ…ギ……」


起き上がろうとするがなかなか起き上がれず次第にピクピクと痙攣しだすドーパーデーモン。

腹に十字に大きな切り傷がついており大量に出血している。


「ハァハァ…無駄だ、それだけのでかい傷たとえ治癒力があったとしても致命傷だ。なにより真異解放したサブナックの能力で一度ついた傷はもう完治しない」


そのまま動かなくなり体が砕けていくドーパーデーモン。


片膝をつく英治。


「ハァハァ……もっとスムーズにいくと思ったんだけどな、早く京助のところに行かないと……」


ゆっくりと立ち上がり足を引きずりながら後を追う英治。


真異解放……特異解放された武器が放てる必殺技    

     のようなもの。

     武器ごとに特性が違う。


 

    

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