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やまない雨と、君の声  作者: ネクア
第一章
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第0話



──残念ですが、あなたはもう長くはありません。

なぜこうなったかはわからない。

体に違和感を感じて病院に行ってみたら、突然こんなことを言われた。

「これ、ここに置いておくからね?」

「うん」

余命半年と宣言されてから、1週間経った。

何も理解出来ないまま入院の準備が進められている……………いや、理解はしている。だが受け入れられていない。

実際に余命宣告される。なんてことが自分の身に起こるとは、ただただ笑えない。

「高校は何も気にせず療養に専念してくださって言ってたよ」

「うん」

どうせ何をしても死ぬだけなんだから学校なんでどうでもいい。

それから高校の友人などが訪ねてきたが、特に何を感じるでもなく過ごす日々が続いた。

「もう死ぬって言うのに、何も実感がわかねーな〜」

普通なら遺書を書いたり、家族に愛を伝えたり、今までの人生を振り返ったりするのだろうが、そんな感じは一切ない。

「もしかして俺、死ぬの怖くねーのかな」

そんなことを呟いた次の瞬間──

「ぐっ!」

突然胸が苦しくなり、゛血を吐いた゛。

「なん……で?」

意識が朦朧となる中、分かりきっている疑問をおぼえつつ意識が途絶える。


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