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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

異世界勇者は悪党に負ける…。

作者: 日森

感想と評価があればよろしくお願いします。

 感想で『面白そう』でも『ここが少し変』と言った指摘でもOKです。


 異世界召喚をされた者達には勇者の称号とスキル、神の祝福が与えられる。それが青年少女やアラフォーからアラサーであろうと与えられる。


 そう――どんな人でも異世界から召喚された者には神の祝福をありがとう与えられる。


 例えそれが――後ろ巻いた過去がある人であろうと…神の祝福は平等に与えられる。


 人通りが少ないスラム街で二人の青年が争っていた。 二人はどちらも異世界から召喚された勇者であり、()()()でもある。


 「シッ!」

 「よっと…良いパンチだね〜」


 格闘技で攻める黒髪の青年は片目に眼帯をした青年に避けられる事に苛立って舌打ちをする。


 「何故、当たらねぇ…」

 「どうしてだろうな〜?」


 眼帯の青年はニヤニヤと笑いながら黒髪の青年を煽る様に仕向ける。


 「テメェ…調子こきやがって!」

  

 苛立つ青年は拳の速度を上げるが眼帯の青年はまるで殴ってくる拳が何処に当たるのが分かったように交わす。

 

 「はぁはぁ…」

 「ほらほら、どうした? 自称主人公、お前の攻撃は一度たりとも俺に当たってないんだが?」


 眼帯の青年は疲れている青年に向かってニヤニヤとさらに煽る。


 「はぁはぁ…テメェの異能(チート)が分かったぞ」

 「へぇ? じゃあ言ってみな」


 眼帯の青年はニヤニヤと笑いを崩さずに余裕の表情で息を切らしている青年に興味深々に聞く。


 「さっきから俺の攻撃をまるで読んで回避するあたり、テメェの異能(チート)は魔眼の『未来視』だろ? 出なきゃあ、眼帯なんてしてないだろう」

 「へぇ〜脳筋馬鹿かと、思ったら意外と考えるタイプだったのか」

 「はっ、言ってろ…テメェが眼帯してるあたり、魔眼の能力が制御できないんだろ。だったら戦い方を変えてやるよ」


 そう言うと青年は息を吸い、精神を安定すると手を広げてもう一度拳を作り構える。


 「『筋力強化』…シッ!」

 「ッおぅ!?」


 青年が放った一撃はボクシングで知られる『ジャブ』という一撃だが、青年が出した、一撃は交わされるもとてつも無い突風を上げる。それはまるで弾丸のような一撃で近くにあった壁を貫く。

 眼帯の青年も避けたがその風圧でたじろぐ。


 「どうだ? 一瞬見えなかっただろ? 例え見えていても避けられない一撃を何度も何度も繰り返せばテメェに当たる。しかも、一撃当たればテメェはこの壁のように風穴が開くぜ? だから大人しくお前が庇った女を差し出せよ。 なに、ただ俺のハーレム一号になれるんだから幸せだろ?」


 青年は自身の力を眼帯の青年に見せつけながら、脅す。 そして、自身の欲望を叶えるために…。

 普通なら人この状況下では、足が竦むような状況であるが眼帯してる青年は――


 「ひぇ〜あぶねあぶねっと」

 

 ヘラヘラと先程と変わらない様な素振りで平然としている。


 「確かに、一発でも当たれば終わりだな――()()()()の話だが」


 眼帯の青年は変わらずにふざけた素振りで青年を前にする。そして、その発言がさらに青年を苛立たせる。


 「テメェ…俺の慈悲を無視するのか? あぁもういいぜ―――死ね」

 「――ヤダね」


 青年は眼帯の青年前から消える。否――眼帯の青年が目で追われるよりも速く動いたのだ。

 一瞬で後ろに回り込んだ青年は左の片足を軸に右脚で眼帯の青年の背後の頸を狙って蹴りを入れる。この蹴りが当たれば風穴が空いた先程の壁とは違う。この場合は頸ごと飛ぶ。その一撃が眼帯の青年の背後を襲う。故に青年はその頸が飛ぶ瞬間を頭によぎらせる。


 (『未来視』の能力なんざ、結局は見られているからあたらねぇだけだ! 見られても不回避な攻撃や圧倒的な速さで攻撃すれば終わりだ! 死ねざ――)


 そう、この攻撃が当たれば完全な勝敗は決まっていただろう。……青年の()()()()()()()


 眼帯の青年は青年の背後からの蹴りの攻撃をしゃがんて交わし、後ろ向きのまま左手に持っていたナイフを青年の軸になっていた左足に投げ、ドスリと刺さる。


 「ガァ!?」

 「――()()()()お前が背後に回るのは、分かっていた。まぁ、それと俺はこの戦いが始まる前からそう来ると分かっていたよ」


 青年はナイフを刺された激痛で倒れる。しかし、青年の激痛で上げる声は以上なまで大きかった。


 「がぁあ"あ"あ"あ"!!!?!!」

 

 その声は路地裏に響く程の激痛が青年を苦しめる。


 「()()()()、そうなるよな、はぁ〜煩いな」

 「ぐぅうう、このく――『ドッ』がぁあ"あ"あ"あ"!?」


 眼帯の青年は持っていもう一本のナイフを立ち上がろうとしていた青年の左手に突き刺す。

 刺された青年に激痛が走り地面に倒れる。


 「おいおい、少しは耐えて見せろよ自称主人公。漫画、アニメ、戦争映画みたいな主人公らしく、痛みに耐えてみるとかさぁ…まぁ無理かゴリラみたいに脳筋だからな」

 「ぐぅううう!…て、テメェ!」


 激痛で立てない青年は眼帯の青年を睨み殺す様な目で顔を向けるが青年はニヤニヤと笑う。


 「痛いだろ? あぁ、因みにだが、お前の激痛は人の二倍近い激痛が走ってると予想してる」

 「は?ぐっがぁああ!?」


 眼帯の青年は地面に倒れ伏す青年の右手を踏み付けぐりぐりとする。青年にさらなる激痛が走る。


 「お前が最初に俺の異能(チート)予想した様に俺も言ってやるよ。お前の能力は『神経強化』だろ。それも一つだけに集中する事で人間以上の嗅覚や筋力を底上げ出来るというのがお前の能力だ」

 

 眼帯の青年は淡々と話を続ける。


 「だが、お前は自身の異能(チート)の欠点に気付いて無かった。だから、俺はそこを突いたというわけだ」

 「ぐぅううう、欠点だと?」

 

 激痛で睨む事しか、できない青年は眼帯の青年の言葉に動揺する。


 「答えてやるよ。神経は人間にとって必要なものだというのは分かるよな。神経がある事によって人間は食事の時に味を感じたり、怪我などをした時に激痛が走る。もうわかるだろ? お前は強化型の能力者でありながら自身にダメージを受けると人の数倍のダメージを負ってしまう欠陥品の能力というわけだ」

 

 眼帯の青年は青年を頭を押さえ付けながら、話を続ける。


 「でないと、お前が俺を召喚したお嬢様を追って来れるわけがない。また、穴を開けた壁はお前の拳が当たって出来たものではなくて、殴る際に生じた風圧があの壁を破壊だけた」

 「ぐぅううう!」

 「まぁ、俺の考察はここまでとして、一つだけお前に俺の異能(チート)を魔眼と答えていたよな…あれは正解であって不正解。俺はお前との戦いで異能(チート)()()()()()を使用していない。魔眼は確かに持っているが『未来視』じゃあ無い、俺の魔眼は『過去視』…人の過去を読み取る能力。お前の言う通り、未だ制御が効かない欠点付きだ。だが、この魔眼は俺と相性が良過ぎだが故にお前を短期間で圧倒する形となったわけだ」

 

 眼帯の青年は自身の能力について話が終えると青年の頭を押さえ付けるが青年は必死に暴れ出す。


 「ぐぅううう(クソクソ! 俺はこんなところで死にたくない!死にたくねぇ!)」

 「そういえば、お前って自信家に見えて、意外とメンタルが弱いんだな? 本当、ゴリラみたいだな。 あぁ、分かっていると思うがお嬢様の護衛を殺したんだ。当然、お前も殺される覚悟は出来てるよな」


 眼帯の青年は三日月の様に口元をニヤリとさせながら三本目のナイフをポケットから取り出す。


 「まっ、で、ぐだざい…し、死にたく無い! ちゃんと詫びます!だから!命だけは!」

 「はっははは!お前本当に!ゴリラみたいにメンタルが弱いな! キックボクシングの才能がありながら、無理矢理キックボクサーの世界に入れられ、嫌になって辞めたいと言ったら父親に殴り飛ばされて、また、殴られるのに怯えてやめれなかったんだろ?」

 「お、お願いします! 命だけは!」


 青年は何故、自分の忘れたい過去を語り出す眼帯の青年に恐怖した。自身の弱みをベラベラと喋り出す眼帯の青年に人に知られたく無かった事を容易く言われる事に怒りを持ちたくても暴れても立ち上がろうと出来ない自身に死の未来しか、無い事の恐怖のほうな優って、命乞いしか、出来なくなっているだけだった。

 

 「お前、自身の才能と異能(チート)があれば、この世界を順風満帆に送れるとでも、思っていたんだろ? 異世界系のラノベの世界みたいにはしゃいだんだろ? 残念だったな、世の中はお前みたいに不幸があったから異世界へ来てはしゃいでハッピーエンドなんて、あるわけないだろ? もし、そんな主人公みたいな奴がいるなら俺がそいつのハッピーを壊してバットエンドにしたほうがたのしいだろ!はっははは!」

 「ヒッ!」


 地面に押さえ付けられる青年はこの眼帯の青年が狂っている事に悟って顔を青ざめる。


 「さて、無駄な話は終わりにして、お前にトドメを刺さないといけないな。痛め付けるのは趣味は無いし、聞きたい事もあったが訳あってとっと殺さなきゃいけないんだわ」

 「まっ、待って! 聞きたいことがあ『ドッ!』ぎゃあああああ!!!!!!」


 眼帯の青年は青年の命乞いを無視して眼球にナイフを突き刺した。刺された青年は当然の様に悲鳴を上げ、苦しみ出して、暴れだすが数分後には痙攣して、生暖かい遺体へと変わった。


 「哀れだな、自称主人公兼格闘家の勇者、お前の敗因ははしゃいだ事と俺を召喚した異世界を恨む事だ」


 眼帯の青年は青年の遺体から離れ、服などを一度、埃などをついてないか手で払うとその場から去っていく。


 「さて、調子に乗った異世界から召喚された次の勇者達を殺す為にお嬢様の元へ一度戻るとするか…」


 眼帯の青年は物騒な発言を平然としながら鼻歌をしながらスラム街から外れて行く。


 異世界から召喚された者達には神からの祝福が与えられる。例え、それがどんな人間であろうと…。

 不幸な人生を送ってこの世界に召喚された青年は異世界に自身の夢を…否、野望を叶えようした。

 人は常に夢や野望を持つものだ。完璧な正義の心を持った勇者が異世界に召喚されるという事は不可能と言って良いだろう。逆に大悪党を召喚する可能性だってある。

 欲に目が眩んだ勇者…格闘家の青年は結局何も手に入らないまま、死んだ。たったそれだけの事…。


 では、格闘家の青年を殺した眼帯の青年は勇者であるのか? 


 ――否、眼帯の青年は勇者ではあるが己自身を勇者とは思っていない。


 眼帯の青年について、少しだけ述べよう…


 彼は異世界に来るまでは危険人物とされた大悪党だったと応えておこう。


 この物語は横暴な勇者から悪党が異世界を救うといった何とも言えない話だ。



 これは勇者を殺す勇者(悪党)と言った狂った物語の始まり(プロローグ)に過ぎない。



 

 『異世界勇者を殺す異世界勇者(悪党)の物語』


 ただ、それだけの物語(ストーリー)

 


 

前回も挑んで書いたのですが文章も読み取りにくいとの感想を頂き、今回は私なりに読みやすく、書きました。また、今回は戦闘シーンを書きました。実は能力をどんな能力があったら、いいかなっと思って迷いながら書きました。


俺強ぇえええ!勇者を殺す勇者(悪党)という話があったらなーと思って書きました。


物語としては勇者vs勇者(悪党)という設定でチート能力同士が異世界で戦う物語です。

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