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Levant 1931  作者: 野田 大麓
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断片的資料

〔Levant〕レバント。地中海東部沿岸地方をさす地理上の呼び名。フランス語lever(「日が昇る」の意)に由来する。(中略)16~17世紀には極東が上レバントと称されたこともあった。...

(ブリタニカ国際大百科事典 大日本帝国版昭和35年改訂版より抜粋)





...地中海は既に彼らのものだ。私の父の代にウィーンは彼らの手に落ち、6年前の大包囲戦で私の長男の命とともにマルタ島も失われた。そして昨日、コリント湾口で復讐に燃える次男と三男の参加した大艦隊が海の底へ消えたとの報が入った。遠くないうちにこの街にも彼らの手が伸びる。スペイン人どもはこの海戦の傷をものともせずジパングや新大陸で荒稼ぎを続けるだろう。我々ヴェネツィア商人の運ぶ香辛料が高値で取引されたのは昔の話だ。ヴェネツィアの時代は終わったのだ...

(16世紀 あるヴェネツィア商館長の手記より抜粋)



協約前文

日本國政府及大不列顛國政府ハ千九百五年八月十二日ノ日英協約締結以來事態ニ重大ナル變遷アリタルニ顧ミ該協約ヲ改訂シ以テ其ノ變遷ニ適應セシムルハ全局ノ静寧安固ニ資スヘキコトヲ信シ前記協約ニ代ハリ之ト同シク

(イ)東亞及印度ノ地域ニ於ケル全局ノ平和ヲ確保スルコト

(ロ)中華民國ノ獨立及領土保全竝中華民國ニ於ケル列國ノ商工業ニ對スル機會均等主義ヲ確實ニシ以テ中華民國ニ於ケル列國ノ共通利益ヲ維持スルコト

(ハ)東亞及印度及地中海ノ地域ニ於ケル兩締盟國ノ領土權ヲ保持シ竝該地域ニ於ケル兩締盟國ノ特殊利益ヲ防護スルコト

ヲ目的トスル左ノ條款ヲ約定セリ

(1928年 第四回日英同盟協約より抜粋)



 英紙が土耳其を含む三国同盟を主張

英国に於いては、近時日、英、土同盟説、ようやく勢いを得んとするの模様あり。「デーリー・テレグラフ」のごとき、前号に示せしごとく、熱心にこれを主張するに到りしが、なお近着「ブラック・アンド・ホワイト」誌のごときは、ただにこれを主張するのみならず、三国提携の議に付き、英土両外務省間、及び土帝とチェンバレン氏との間には、しきりに電報の往復をなし、よほどその歩を進めたりとの記事を掲げたり。この事や未だにわかに信ずべからざるも、また決して軽々看過すべからざるものたり。

(国民新聞 昭和四年 日英土三国同盟締結直前の記事)













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