間話 【世界観/設定】
この作品の世界設定や出て来る用語などの解説をしてみました。
一通り記載はしましたが、追加があれば別の間話として上げます。
▼世界設定▼
○地球○
主人公達の生まれ育った世界。
科学の発達した、ごく普通の現代社会である。
後述するディヴァースの人間へは「アース」という呼び名で伝えている。
※この物語はフィクションであり、実際の地名などとは関係がありません
○ディヴァース○
地球とは別の世界。
ディヴァースでは科学が発達していない為、
詳しく解明されていない事も多い。
地球と同様に昼と夜があり、太陽と月に代わるものが存在している。
この事から、ディヴァースも自転および公転している惑星だと推測される。
ただし、地球とは別の銀河系か、宇宙のどこにあるのかは不明。
科学に代わり魔術が発達している他は
地球でいうと中世に近い文明レベルである。
現地の民は世界が丸いことは理解している。
宗教は広まっていないものの、神は信じられている。
魔術の発達の過程で世界に影響を及ぼす程の事変が幾度かあり、
それが特異な世界情勢をもたらしている。
◆人間界
主に人間が住む領域で、惑星の地表部分全てを指す。
4つの大陸があり、それぞれに代表される国がある。
各国の領土は大雑把にしか決められておらず、
自治領として国に属さない勢力も見られる。
・エルーゴ大陸
アイユーヴ王国のある大陸。南方と呼ばれ緑が多い。
・バランネード大陸
旧イスファハーン王国のあった大陸。唯一雪が降る北方の地。
現在は国はなく、権力を持つもの達が争うだけの土地。
大陸南部に山岳地帯がある。
・アルバックス大陸
バランネード大陸から少し南にある大陸。
地球でいうところの赤道に近く、熱帯気候。
アッラシードという王国がある。
・キューグラッド大陸
アルバックス大陸とは対の位置にある大陸。
同じく熱帯気候で大陸の半分以上が砂漠という土地柄。
シェフィールド帝国がある。
また、大陸の西側にはイフリキア諸島があり、
そこは邪界に通じる場所と言われている。
◆邪界
昼と夜の概念がなく、常に一定の気温・湿度・明るさを保つ領域。
地底世界という説もあったが、惑星の構造を考えても
説明が出来ないことの方が多い為、正しい説ではない。
古代と呼ばれる時代に魔術の実験により出来たというのが有力説。
地表は硬い土のようなものだが、植物は生えない。
漂う魔力の量と濃度が高く、
それ故に邪界の生物は魔力を取り込むことで生きていける。
人間界と違い、球ではない為、「終わり」がある。
東西南北それぞれの「終わり」を邪王が管理しており、
何人たりとも立ち入る事はできない。
人間界とは切り離された存在であるが、
特殊な洞窟で繋がっており、徒歩での行き来も可能。
◆天界
邪界同様、昼と夜の概念がなく、気温・湿度・明るさも一定。
ただし、光度は特殊な魔術により調節可能で、邪界よりも明るい。
本来の地表は邪界と同じく硬く植物も生えないが、
その上に地層が築かれており、人間界のように植物や水もある。
人間界にはお伽噺として伝わっており、死後の世界とされる。
それはおおよそ間違っておらず、死後の魂は全てここに集まる。
特殊な選別により精霊となった者や神の御使である天使が住む。
邪界と違って人間界から直接行ける術は存在しない。
成り立ちやいつから存在するかなどは秘匿されている。
▼種族▼
○人間○
人間界に存在する只人。
気候などにより外見の差(民族の差)はあれど、種族としては同じ。
道具と魔術を使い、人間界で暮らす。
ディヴァースでの平均寿命は70前後。
○邪族○
邪界に棲む、外見が人と似ている種族。
睡眠と食事は必須ではなく、漂う魔力を取り込む事で生きている。
魔力の薄い場所などでは食事や睡眠により魔力を補う。
つまりは魔力の塊なので、得手不得手はあれど皆魔術を使える。
魔力が生命と同じの為、老化の速度が極めて遅く、基本長命。
ただし個体差が大きく、200〜1000年と幅広い寿命を持つ。
なお、老化は遅いが成熟までは早い為、生まれて数年で成人する。
○竜族○
邪王の半身、竜王の種族。
基本的に邪族と変わらないが、人の姿は仮。
その正体は紛れもなく「竜」である。
卵から生まれるが、その卵がどこから来るのかは不明。
また、邪王のみに伝わる「竜界」の話から、
邪界とは別の領域の生物であると考えられている。
ただし、それらは邪王の間でも意見が分かれる程、不確かな説である。
○精霊○
魔力が一点に集まり意思が宿る事で生まれる種族。
普通の人間の目には見えず、気に入った相手にだけ姿を見せる。
姿を見せた精霊と契約を交わす事で、
精霊の魔力を取り込む事ができる。
より強い魔力を持った特異な個体は大精霊と呼ばれる。
また、特殊な事例として選ばれた人間が精霊になる事もある。
○邪鬼○
どこから来るのかなど一切が謎に包まれた種族。
生き物を襲い、殺し、喰らう。
様々な個体が確認されているが、総じて邪鬼と呼ばれる。
その名から邪族が使役するものと思われがちだが、
邪鬼は邪族も襲撃の対象である。
何らかの方法により使役する事は出来るようだが、
基本的に制御は不可能。
○天使○
天界で神に仕える存在。
背に羽が生えているが、物理的なものではなく、
彼らの持つ、強い魔力が形を成したもの。
元より天界の住人である純天使と、
元は人間界・邪界の存在である慈天使がある。
慈天使は、人間や邪族などが死後に成るものである。
▼用語▼
○魔力○
様々な物理因子に作用する目に見えない力。
基本的にどこにでもあり、魔術がないとされる地球にも存在している。
科学での解明・証明は難しいが、正しくそこにあるもの。
これを理解し、感じ取る事が魔術の第一段階。
○魔術○
魔力を用いて行う儀式により結果を得ること。
儀式の種類や方法により幾つかの分類がある。
・黒魔術
主に何かを壊す結果を得る術の総称。
属性や威力は関係なく「壊す」という結果が重要。
各種攻撃魔術の他、活力の循環を壊す妨害も含まれる。
循環の力を増幅させ自壊させる類も黒に分類される。
用いる魔力の色が黒いことからこう呼ばれる。
・白魔術
主に何かを循環させる結果を得る術の総称。
生命力の循環である治癒、活力の循環である補助、
魔力を循環させ維持する結界などが挙げられる。
黒魔術と対になるよう白で呼ばれるが、
魔力の色は白とは限らない。
・精霊魔術
精霊と契約し、使役する事で発動する魔術の総称。
宿すもの(属性)や個体差により術の種類や威力が決まる。
精霊自体が術を行う為、精霊を使役する為の魔力しか使わない。
・詠唱魔術
術者が魔力を含んだ言葉を唱える事で、その魔力を具現化させる魔術。
唱える内容や含ませる魔力量により効果や威力が変わる。
ただし、詠唱は必須ではなく、明確なイメージがあれば発動可能。
その場合は魔力が「外」に出ない為、自ら制御する必要がある。
後者のように詠唱がなくても詠唱魔術に分類されている。
なお、詠唱は固有のものである必要はない。
・古代魔術
固有の詠唱で特殊な魔力を解放し、成す魔術。
詠唱内容を始め、有する魔力など全てが謎。
いまだ解明されていない魔術で、文献もほぼない。
通常の魔術よりも遥かに高い威力である事が伝えられている。
○召喚の儀式○
異世界に繋がる扉と道を作り、そこから目的のものを得る儀式。
膨大な量の魔力と複数の術式が混ぜられており、
単独での施術は不可能と言われている。
また、人間を喚び出そうとした成功例もなかった。
アイユーヴが行った事で、ディヴァース史上初の成功例となった。
だが、異世界と繋がった事による影響は大きく、
天界がその穴埋めをしている状況にある。
主な作用として、空間の歪みや異世界側への魔力流出などが起きている。
○時の精霊○
魔術に長け、膨大な知識を持つ人間を神が選び、精霊化させたもの。
理の大精霊とも呼ばれる。
その名の通り、時を操る力が授けられ、
理が歪められる事があれば赴き対処する使命を持つ。
ただし、その絶大な力を下界で使う為には契約者が必要。
契約者は精霊自身の選定に任されているが、
神により資格なしとみなされた場合、幽閉される。
その際は選んだ精霊にも責ありとされ、
契約者が死を迎えるまで共に幽閉される。
時の精霊との契約が終生までなのはこれの為とされる。
なお、時を操る力は魔術とは別とされている。
○理○
自然の法則、為るべくして為るもの。
最も簡単な例で言えば、死に抗うのは理に反さないが、
死を覆すのは反する。
ここでいう覆す、とは既に起きた後の事である。
ただし、どこまでが正でどこまでが誤であると、
明確に線引きする事が難しい事もある。
その為、異世界から人間を召喚した事に対して、
理を歪めているか否か、天界でも意見が分かれている。
歪みだと判断された場合の為に時の精霊が動いている。
○肉体と精神と魂○
生物の一般的な構成要素を魔力的観点で示したもの。
肉体は精神を守る鎧の役割を果たしている。
精神は魂を内包する生物の本体である。
魂は生物の命そのものと言われている。
肉体と精神は魔力によって繋がっているが、
境目を理解していれば肉体から離れる事も可能。
肉体から精神が離れても魔力で繋がっていれば元に戻れる。
精神は普通は目に見えず、物理的な接触もできない。
魔力によって干渉は可能だが、外からのそれは
精神を傷付ける事に直結する為、危険とされる。
精神が傷付いた場合、魔力で繋がっている肉体も損傷する。
ひとつの肉体に精神と魂は基本的にひとつだが、
複数の精神や魂がひとつの肉体に宿る事はある。
○死と転生○
肉体が生命活動を終えると、魔力による精神の繋がりが切れる。
精神は魂を天界に運ぶエネルギーとして消費される。
そして、魂と幾ばくかの精神の欠片のみが天界へと届くことで、
その生物は「死」の認定を受ける。
死した魂は生前の行いによって負った業を清算することで、
「転生の門」を潜り新たな命として転生する。
業は善行悪行ではなく「魂の穢れ」で判断され、
どれくらいで転生できるかは個体差がある。
業の清算の為、慈天使となり天界で働くこととなる。
極悪人や手に負えないものは自我を与えず、
純天使が使役する人形として働かされる。
生前の行いや地位に関係なく、すべからく同じ道を辿る。
それがディヴァースにおける転生の仕組みである。




