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放送室は異世界への扉  作者: 雷華
第一部 初めての異世界召喚
54/80

間話 【世界観/設定】

この作品の世界設定や出て来る用語などの解説をしてみました。

一通り記載はしましたが、追加があれば別の間話として上げます。

▼世界設定▼


○地球○

主人公達の生まれ育った世界。

科学の発達した、ごく普通の現代社会である。

後述するディヴァースの人間へは「アース」という呼び名で伝えている。

※この物語はフィクションであり、実際の地名などとは関係がありません


○ディヴァース○

地球とは別の世界。

ディヴァースでは科学が発達していない為、

詳しく解明されていない事も多い。

地球と同様に昼と夜があり、太陽と月に代わるものが存在している。

この事から、ディヴァースも自転および公転している惑星だと推測される。

ただし、地球とは別の銀河系か、宇宙のどこにあるのかは不明。

科学に代わり魔術が発達している他は

地球でいうと中世に近い文明レベルである。

現地の民は世界が丸いことは理解している。

宗教は広まっていないものの、神は信じられている。

魔術の発達の過程で世界に影響を及ぼす程の事変が幾度かあり、

それが特異な世界情勢をもたらしている。

◆人間界

 主に人間が住む領域で、惑星の地表部分全てを指す。

 4つの大陸があり、それぞれに代表される国がある。

 各国の領土は大雑把にしか決められておらず、

 自治領として国に属さない勢力も見られる。

 ・エルーゴ大陸

  アイユーヴ王国のある大陸。南方と呼ばれ緑が多い。

 ・バランネード大陸

  旧イスファハーン王国のあった大陸。唯一雪が降る北方の地。

  現在は国はなく、権力を持つもの達が争うだけの土地。

  大陸南部に山岳地帯がある。

 ・アルバックス大陸

  バランネード大陸から少し南にある大陸。

  地球でいうところの赤道に近く、熱帯気候。

  アッラシードという王国がある。

 ・キューグラッド大陸

  アルバックス大陸とは対の位置にある大陸。

  同じく熱帯気候で大陸の半分以上が砂漠という土地柄。

  シェフィールド帝国がある。

  また、大陸の西側にはイフリキア諸島があり、

  そこは邪界に通じる場所と言われている。


◆邪界

 昼と夜の概念がなく、常に一定の気温・湿度・明るさを保つ領域。

 地底世界という説もあったが、惑星の構造を考えても

 説明が出来ないことの方が多い為、正しい説ではない。

 古代と呼ばれる時代に魔術の実験により出来たというのが有力説。

 地表は硬い土のようなものだが、植物は生えない。

 漂う魔力の量と濃度が高く、

 それ故に邪界の生物は魔力を取り込むことで生きていける。

 人間界と違い、球ではない為、「終わり」がある。

 東西南北それぞれの「終わり」を邪王が管理しており、

 何人たりとも立ち入る事はできない。

 人間界とは切り離された存在であるが、

 特殊な洞窟で繋がっており、徒歩での行き来も可能。


◆天界

 邪界同様、昼と夜の概念がなく、気温・湿度・明るさも一定。

 ただし、光度は特殊な魔術により調節可能で、邪界よりも明るい。

 本来の地表は邪界と同じく硬く植物も生えないが、

 その上に地層が築かれており、人間界のように植物や水もある。

 人間界にはお伽噺として伝わっており、死後の世界とされる。

 それはおおよそ間違っておらず、死後の魂は全てここに集まる。

 特殊な選別により精霊となった者や神の御使である天使が住む。

 邪界と違って人間界から直接行ける術は存在しない。

 成り立ちやいつから存在するかなどは秘匿されている。


▼種族▼

○人間○

人間界に存在する只人。

気候などにより外見の差(民族の差)はあれど、種族としては同じ。

道具と魔術を使い、人間界で暮らす。

ディヴァースでの平均寿命は70前後。


○邪族○

邪界に棲む、外見が人と似ている種族。

睡眠と食事は必須ではなく、漂う魔力を取り込む事で生きている。

魔力の薄い場所などでは食事や睡眠により魔力を補う。

つまりは魔力の塊なので、得手不得手はあれど皆魔術を使える。

魔力が生命と同じの為、老化の速度が極めて遅く、基本長命。

ただし個体差が大きく、200〜1000年と幅広い寿命を持つ。

なお、老化は遅いが成熟までは早い為、生まれて数年で成人する。


○竜族○

邪王の半身、竜王の種族。

基本的に邪族と変わらないが、人の姿は仮。

その正体は紛れもなく「竜」である。

卵から生まれるが、その卵がどこから来るのかは不明。

また、邪王のみに伝わる「竜界」の話から、

邪界とは別の領域の生物であると考えられている。

ただし、それらは邪王の間でも意見が分かれる程、不確かな説である。


○精霊○

魔力が一点に集まり意思が宿る事で生まれる種族。

普通の人間の目には見えず、気に入った相手にだけ姿を見せる。

姿を見せた精霊と契約を交わす事で、

精霊の魔力を取り込む事ができる。

より強い魔力を持った特異な個体は大精霊と呼ばれる。

また、特殊な事例として選ばれた人間が精霊になる事もある。


○邪鬼○

どこから来るのかなど一切が謎に包まれた種族。

生き物を襲い、殺し、喰らう。

様々な個体が確認されているが、総じて邪鬼と呼ばれる。

その名から邪族が使役するものと思われがちだが、

邪鬼は邪族も襲撃の対象である。

何らかの方法により使役する事は出来るようだが、

基本的に制御は不可能。


○天使○

天界で神に仕える存在。

背に羽が生えているが、物理的なものではなく、

彼らの持つ、強い魔力が形を成したもの。

元より天界の住人である純天使と、

元は人間界・邪界の存在である慈天使がある。

慈天使は、人間や邪族などが死後に成るものである。


▼用語▼

○魔力○

様々な物理因子に作用する目に見えない力。

基本的にどこにでもあり、魔術がないとされる地球にも存在している。

科学での解明・証明は難しいが、正しくそこにあるもの。

これを理解し、感じ取る事が魔術の第一段階。


○魔術○

 魔力を用いて行う儀式により結果を得ること。

 儀式の種類や方法により幾つかの分類がある。

 ・黒魔術

  主に何かを壊す結果を得る術の総称。

  属性や威力は関係なく「壊す」という結果が重要。

  各種攻撃魔術の他、活力の循環を壊す妨害も含まれる。

  循環の力を増幅させ自壊させる類も黒に分類される。

  用いる魔力の色が黒いことからこう呼ばれる。

 ・白魔術

  主に何かを循環させる結果を得る術の総称。

  生命力の循環である治癒、活力の循環である補助、

  魔力を循環させ維持する結界などが挙げられる。

  黒魔術と対になるよう白で呼ばれるが、

  魔力の色は白とは限らない。

 ・精霊魔術

  精霊と契約し、使役する事で発動する魔術の総称。

  宿すもの(属性)や個体差により術の種類や威力が決まる。

  精霊自体が術を行う為、精霊を使役する為の魔力しか使わない。

 ・詠唱魔術

  術者が魔力を含んだ言葉を唱える事で、その魔力を具現化させる魔術。

  唱える内容や含ませる魔力量により効果や威力が変わる。

  ただし、詠唱は必須ではなく、明確なイメージがあれば発動可能。

  その場合は魔力が「外」に出ない為、自ら制御する必要がある。

  後者のように詠唱がなくても詠唱魔術に分類されている。

  なお、詠唱は固有のものである必要はない。

 ・古代魔術

  固有の詠唱で特殊な魔力を解放し、成す魔術。

  詠唱内容を始め、有する魔力など全てが謎。

  いまだ解明されていない魔術で、文献もほぼない。

  通常の魔術よりも遥かに高い威力である事が伝えられている。


○召喚の儀式○

異世界に繋がる扉と道を作り、そこから目的のものを得る儀式。

膨大な量の魔力と複数の術式が混ぜられており、

単独での施術は不可能と言われている。

また、人間を喚び出そうとした成功例もなかった。

アイユーヴが行った事で、ディヴァース史上初の成功例となった。

だが、異世界と繋がった事による影響は大きく、

天界がその穴埋めをしている状況にある。

主な作用として、空間の歪みや異世界側への魔力流出などが起きている。


○時の精霊○

魔術に長け、膨大な知識を持つ人間を神が選び、精霊化させたもの。

理の大精霊とも呼ばれる。

その名の通り、時を操る力が授けられ、

理が歪められる事があれば赴き対処する使命を持つ。

ただし、その絶大な力を下界で使う為には契約者が必要。

契約者は精霊自身の選定に任されているが、

神により資格なしとみなされた場合、幽閉される。

その際は選んだ精霊にも責ありとされ、

契約者が死を迎えるまで共に幽閉される。

時の精霊との契約が終生までなのはこれの為とされる。

なお、時を操る力は魔術とは別とされている。


(ことわり)

自然の法則、為るべくして為るもの。

最も簡単な例で言えば、死に抗うのは理に反さないが、

死を覆すのは反する。

ここでいう覆す、とは既に起きた後の事である。

ただし、どこまでが正でどこまでが誤であると、

明確に線引きする事が難しい事もある。

その為、異世界から人間を召喚した事に対して、

理を歪めているか否か、天界でも意見が分かれている。

歪みだと判断された場合の為に時の精霊が動いている。


○肉体と精神と魂○

生物の一般的な構成要素を魔力的観点で示したもの。

肉体は精神を守る鎧の役割を果たしている。

精神は魂を内包する生物の本体である。

魂は生物の命そのものと言われている。

肉体と精神は魔力によって繋がっているが、

境目を理解していれば肉体から離れる事も可能。

肉体から精神が離れても魔力で繋がっていれば元に戻れる。

精神は普通は目に見えず、物理的な接触もできない。

魔力によって干渉は可能だが、外からのそれは

精神を傷付ける事に直結する為、危険とされる。

精神が傷付いた場合、魔力で繋がっている肉体も損傷する。

ひとつの肉体に精神と魂は基本的にひとつだが、

複数の精神や魂がひとつの肉体に宿る事はある。


○死と転生○

肉体が生命活動を終えると、魔力による精神の繋がりが切れる。

精神は魂を天界に運ぶエネルギーとして消費される。

そして、魂と幾ばくかの精神の欠片のみが天界へと届くことで、

その生物は「死」の認定を受ける。

死した魂は生前の行いによって負った業を清算することで、

「転生の門」を潜り新たな命として転生する。

業は善行悪行ではなく「魂の穢れ」で判断され、

どれくらいで転生できるかは個体差がある。

業の清算の為、慈天使となり天界で働くこととなる。

極悪人や手に負えないものは自我を与えず、

純天使が使役する人形として働かされる。

生前の行いや地位に関係なく、すべからく同じ道を辿る。

それがディヴァースにおける転生の仕組みである。

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