第8話 ~女性だけど~
「魔物にリフレクションが破壊されてしまう事は無いんですか?」
「リフレクションは敷地の中に設置されているので敷地内に侵入されない限り破壊されることはありません。」
「リフレクションが故障している間は街の防衛はどうなるのですか?」
「良い質問ですね。リフレクションはあくまでも別途有償での付加装置ですので、そもそも全ての施設に付いている訳ではありません。リフレクションの前にまず基本となる防衛設備がありますので、その設備により街を防衛しています。」
「では最悪リフレクションの機能が停止していても街の安全は保たれるのですか?」
「街の防衛機能が停止する訳ではありませんのでリフレクションの機能停止がイコール緊急事態という訳ではありません。あくまでもリフレクションは街の防衛性を高めるための一つですので。」
「分かりました、ありがとうございます。」
ユーリーは女性ながら誰よりも積極的に研修に取り組み、リーダーシップを発揮している。さらには社交的で何をするにも常に中心で存在感を示している。
男性社会と言われるこの世界で、講師達から今最も注目を浴びているのは間違いなくユーリーだ。
次話投稿予定日:6月28日(水)