第4話 ~ジョー・ハイドレート~
「リグはどの部門を希望するの?」
同期のジョー・ハイドレートだ。ジョーは頭が良く、話しも面白い奴で何よりすでに競争社会が始まっている事に気付き、一緒に切磋琢磨出来る仲間でありライバルになってくれた。」
「俺は特専か傭兵かな。」
本当は討専がいいが、討専に所属するには何年かの実績を積み尚且つ推薦が必要らしい。
「現場に出て実践する方が性に合ってるし楽しそうじゃない?あと、先輩から聞いた話しだけど出世するなら特専がいいらしいよ。ジョーは?」
「俺は傭兵にするよ。特専は結構過酷で体に良くないっていうし、自殺してる人とかもいるって聞いたよ。そこまでして出世はいいかな。それに、傭兵でも出世は出来るしね。ライバルはかなり多いけど。」
そう、傭兵部門はライバルが多いのがネックだ。特専なら確かに過酷な環境だが、人数が少ない分目立ち易いしアピールもし易い。しかし、体を壊す程の仕事をする事に自分の人生を使い切ってしまってもいいのか?とも考えてしまう。
「まぁ、まだ配属希望を出すのは先の話しだし、もう少しじっくり考えてみるわ。」
「そうだね、最後の最後まで悩んだ方がいいよ。配属されたら、やっぱりチェンジで!なんて出来ないからね。」
ジョーの言う通りだ、配属されたらその部門で結果を出さなくてはならない。自分の適性に合った部門を考えて決めなければこの先後悔する事になるだろう。