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「こんにちは」

「え…。」

ルークの夢に出てみた。まぁとりあえず挨拶か?と思い、挨拶してみると、彼は絶句していた。

「貴方は…神様ですか?」

彼に聞かれたので、正直に答える。

「そうだよ。神だよ。」

「え…。僕辛すぎて神様が出てくる夢を見てるの…?」

「いや?私がルークの夢に入り込んでる。」

「そうなんですか?ですが、なぜ…?」

めっちゃ困惑してるなー、ルーク。

というか、さっきから、結構フランクに対応してるけど、大丈夫かな?神としての威厳とかいるかな?

…まぁいっか!

「君が惨ったらしい拷問されてるのを見て可哀想だったけど、神は世界に干渉できなから、夢に干渉してみた。」

「なるほど?」

「まぁ私は現実に干渉できないから何にも出来ないんだけど…。」

「いえ。それでも何かしようとしようとしているのは素晴らしいことだと思います。」

「なんか慰めに来たのに慰れられてるね。」

「フフッ。そうかもしれないですね。」

その日から毎日ルークの夢に入り込んで、話をした。


――――――――――――


ルークside


僕は醜く生まれた。

この世界は、差別が当たり前なので、たくさん納得できない事をされてきた。

そんな僕にも唯一優しくしてくれる『友人』がいた。

だが、そいつは僕を裏切った。

僕に自分の犯した罪をなすりつけてきたのだ。その罪は結構酷いもので、僕が受けることになった罰は死刑まではいかないが、重いものになった。

その罰とは、拷問。

そんな辛い日々の中、僕は神様が出る夢を見た。

そこで、神様と会話した。普通に。そう、普通にだ。この醜い僕と、何一つ変わらない顔で、むしろ楽しそうに話していたのだ。

その日から毎日彼女は会いにきてくれた。

本当に嬉しかった。話している間何度泣きそうになったか。

感謝し、信仰心を強める反面、僕には決して抱いてはいけない感情が浮かんでいた。

それは、恋だ。

彼女は神。確かにこの国で信仰されている神の姿形をしているが、実際は僕の想像の中の人物かもしれない。

そんな彼女に恋をしてしまった。


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