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思った以上に可哀想じゃね?

ある日、いつも通りに世界を観察していると、とある牢獄が目に入った。

そこでは、言うのも躊躇うような惨ったらしい拷問にかけられている人が見えた。

「うわー何やらかしたんだろう?」

気になって少し調べてみると、彼の名前はルークというらしく、彼の友人が、自分の罪をルークになすりつけたらしかった。つまり、冤罪で拷問にかけられているようだ。

可哀想に思ったが、神はあまり世界に干渉できないので、どうにもできなかった。


――――――――――――


「よし、彼の夢に出てみよう。」

あれから彼のことばかり考えてしまった。まあ、神は基本暇なので、別に悪くはないが、このままでは後悔するような気がするので、一旦行動に起こすことにした。

その夜、偵察のためルークの夢に入り込んでみた。初めてよく見た彼は、めちゃくちゃかっこよかった。2次元のイケメンがそのまま出てきたみたいにかっこよかったのだ。

それと同時に気がついた。

彼は相当苦労してきたんじゃないか。なんといってもこの世界は美醜逆転。私がかっこいいと思っても、世界はそれがブサイクなのだ。そして、彼からすると友人は手ひどく裏切った奴なんじゃないか?だって、このルッキズムが蔓延る世界で生きてきた彼は、差別されてきたはずだ。そんな彼が『友人』と思っていた人は、彼に優しくしたんだと思う。というか実際、調べたらそうだったし。そんな人から裏切られたら、誰だって悲しんだり、恨んだりするはずだ。

……え?ルークって思った以上に可哀想じゃね?

よし。明日は彼に話しかけてみよう。


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