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9.公私混同??


 妊娠ねぇ、まぁスイッチ陛下と体の関係をもってしまった以上、妊娠していてもおかしくはないけど。

でも……現実を見よう。私は30才ちょっと前。ぎりっぎりの出産適齢年齢じゃないかな?

 三つ子にとって、実際には甥か姪だよなぁ。公表は弟もしくは妹だけど。はぁ。

 陛下にも話をしよう、うん。


 私はさっそく陛下に会いに陛下の執務室へと行った。

 陛下の執務室には本当に必要な物・人しかないイメージ。あと、書類の山。

「陛下に申し上げます。えーっと人払いをお願いしたいのですが……」

 陛下が咳払いをすると、侍従や侍女達が部屋の外へと出ていった。それでも王家の影は屋根裏とかにいるんだろうけど。

 咳払い……喉痛くないのかなぁ?

 あ、違うそんなことじゃなくて、陛下にも相談をしようと思ったんだ!


「あの……陛下。サンドラがですねぇ」

「サンドラがどうしたっ!」

 義兄バカか?義妹だからなぁ。

「サンドラ曰く、私がここ最近食欲があまりなかったり、怠かったりというのは、もしかして妊娠してない?って」

「……ミシェルは娘から指摘されたのか。なんかご愁傷様というか、サンドラは優秀だからなっ」

 サンドラが優秀なのはわかるけど、どうなの?

「ん?ミシェルが妊娠?俺の子だよな??」

 スイッチ ヘイカ ハ コンラン シテイル


「諸手を挙げて喜んでいいのか?」

「そうでしょうね。問題は私がぎりっぎり出産適齢年齢ってことですよ」

「それは大変だなぁ」

「三つ子は3時間で産んだけど、この年齢で出産はいったい何時間かかるんだろう?」

「3時間?通常の出産8時間とかザラだと聞くが?」

「そうなのですか?」

 陛下が頭を抱えてしまった。

「ミシェル…、君なら出産に耐えられるよ。というか確定していないんだ。まずは侍医に検診で診てもらうのが先だな」

 正論だと思う。サンドラの直感だけだもんなぁ。


 検診の結果、妊娠が発覚。

「おめでとうございます!王妃殿下!!国を挙げての慶事ですよ」

 サンドラの直感すごいなぁ。


「あ、陛下。妊娠が確定しました」

「今はというか、安定期に入るまで安静に頼む。公務は……王妃のサイン以外はサンドラが出来るから!」

 サンドラ、優秀だなぁ。陛下に頼られてるよ。12才?13才?まだデビュタント前だよね……。我が子ながら末恐ろしい。王配探しが大変なのよ~!!



「「母様、おめでとうございます!」」

「義兄上との間の子ですよね?」

「そうよ。あなた達には弟か妹が公。あれ?本当に弟か妹になるのかしら??」

「母様、今は体を労わってください。私達からも滋養に良さそうなものを持ってきますわ」

「サンドラも公務を変わってくれるみたいでありがとう。大変だと思うけど、頑張ってね」

 と、言いながら内心『王配……どうしよう?』と思っていた。




サンドラちゃん、いろいろスゴイね!賢くて優しい。良妻賢母って感じ。…まだ子供だけど。

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― 新着の感想 ―
今回は、サンドラに指摘された症状についてスイッチ陛下に報告、相談に行くシーンからだね。スイッチ陛下からは、症状に気が付いた、サンドラへの賛辞と侍医に検診の勧めか。そして、改めて診察して貰うと妊娠発覚か…
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