6.仲良きことは…姦しい?
子供達も成長したもので、もう12才かな?
アレックスは日々「騎士団に入りたい~!」と言ってます。年齢制限にひっかかってます。
リックはなんだかよくわからない魔術の研究をしています。 その道の人に聞くと、かなり高レベルなことを研究しているらしいです。
こんななのでサンドラが本当に政をすることになりそうです。
「いいじゃん。俺は武術でサンドラを支える。リックは魔術でサンドラを支える。ねっ?」
ねっ?と言われても…。
「そうかそうか、それならいいかもなぁ。サンドラが女王かぁ、いい王配見つけなきゃなぁ。どこぞの馬の骨にうちのサンドラの王配は任せられまい!」
「「「ハハハッ」」」
兄弟仲いいなぁ。年は離れてるけど。
そんなサンドラだけど、貴族が通う学園で余裕の学年トップなんだよね……。サンドラの王配になる人いるのかなぁ?他国にも目を配らなきゃなぁ。
最近また女子会を開くことができました。参加メンバーは前回と同じ。ただし、全員結婚して家名が変わってるなぁ。
「ミシェル~、クレッシェ~、久し振り!私みたいな一介の侯爵令嬢じゃ王城なんか来れないもん!今回招待状貰った時は額に入れて家宝にしようかって話にもなったのよ?」
「「大袈裟な!」」
「二人は王城に住んでるからそんなこと言うんだよ!」
エリアはプウッと頬を膨らませた。
「うわー、もう若くないのよ~?そんな仕草は恥ずかしいわ」
「言うわね、クレッシェ」
「「「アハハ!」」」
「うーんと、ミシェルを公の場で呼ぶときは王妃殿下?クレッシェは王子妃殿下?」
「ちょっと違うような気がする。王弟妃殿下かなぁ?ま、面倒だから王家の人間は『殿下』って呼べば正解よ」
「国王だけ『陛下』だけどね~。クレッシェの説明がわかりやすい!」
「3人とも子持ち?」
「そうじゃない?ところで、ミシェルのとこの三つ子は元気?」
「うん、元気いっぱいよ。長男は剣術大好き、次男は魔術大好きで、「誰が次の王様になるの?」みたいな質問したら、「サンドラがやればいいじゃん」って下の妹に丸投げ。でもサンドラ、頭いいのよねー。次期女王よ。今の問題は王配をどうするかなのよ。国内にあの子に釣り合うような頭脳の子いないのよ」
「……大変なのね」
「国民全体の問題なんだから!私に似てたらオジサマ好きよ?どうしましょう?」
「「自業自得……」」