1.プロローグ
新作ですよろしくお願いします!
私はミシェル=オートロックス侯爵家の長女で、今日は二人仲良し友人を招いての女子会です!女が三人よると姦しいと言いますが、本当にそのようで…。
「ミシェル~~。噂では聞いてたけど、本当に子供産んだんだ……。しかも三つ子?」
「可愛いでしょ?上の子から、アレックス、リック、サンドラよ!3人合わせてアレクサンダー!、区別がつかない?アハハ、私も~!サンドラが女の子なのはわかるでしょ?一人だけちょっと違うのよね、やっぱ。」
「ミシェル、笑い事じゃないわよ。なんでまた?」
「え~?このままどこの馬の骨ともわからない男にこの純潔を捧げるくらいなら、こないだの夜会の時に『今ここで見つけたナイスミドルなオジサマに捧げる方が♡』って思ったのよ。
三つ子なのは、お腹おっきいなぁとは思ってたんだけどさぁ、産んでみたら「アラまだいるの?」って感じで出産したのよ~」
「出産って超がつくほど疲れるし、痛いって聞くのに、ミシェルはのん気ね?」
「そう?痛かったし、疲れたよ?出産に3時間くらいかかったし。三つ子だからかなぁ?」
「「3時間??」」
二人がコソコソと話を始めた。
「ミシェルは鈍いからわかってないけど、お産ってかかる人は二日かかってやっとのこととかじゃないの?」
「ミシェルだもん、鈍いのよ。天然過ぎて、どうにかなったんじゃない?」
「何よ?私を仲間外れにして!」
あ、彼女たちは学園に通ってた時からの親友たちで、ソニン侯爵家の次女のエリアと、ドロー公爵家の長女のクレッシェ。
エリアは従兄弟で幼馴染の婚約者が、クレッシェは第2王子の婚約者。二人ともラブラブ♡私だけ婚約者がいないことを気にかけてくれてたんだけど、まさかの事に驚いてるみたい。
「はぁ、ミシェルは前からオジサマが好きだったもんね……」
「溢れ出る大人の余裕と色気!最高じゃない?そこら辺の顔だけの青二才なんか目じゃないわよ」
「そんなだから、この子達が産まれたんだろうけどさ」
「最初はうちだってお父様とかそりゃあもう、縁を切るとか大騒動だったんだけどねぇ。今じゃ孫可愛さにもう、メロメロで使いきれないくらい玩具とか買ってくるわよ?」
「「それは大変ね…」」
そんな女子会の場にまさかの人がやって来た。
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