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振り回された令息は旅に出る

作者: ひよこ1号
掲載日:2025/01/04


公爵家の令息と、侯爵家の令嬢との婚約は、事業の提携を機に組まれる事になった。

厳しい教育を受けて来たファビアンは、親の意を汲んで頷き、侯爵家で開かれた茶会に赴く。

婚約者になるのだと改めて紹介されたのは、慎ましやかな様子で、赤い髪に薄桃色の瞳が可愛らしいリンネアという令嬢だ。

領地でも何度か一緒に過ごした事もある令嬢で、妹に比べ内気である。


「お久しぶりでございます」


お辞儀も美しく、洗練された身のこなしをしている彼女の後ろには、妹のヘルカが立って一緒にお辞儀をしている。

ふわふわの桃色の髪に赤い瞳の、あどけない可愛さを持った少女だ。


「改めて宜しくね、リンネア」


「はい。ファビアン様」


だが、何故妹のヘルカまで一緒に居るのだろうか?


ファビアンは笑顔のまま、周囲に親の姿を探すが、遠くで談笑している。


「ええと、君は、大人達の方に戻りなさい。今から私たちは庭の散歩をするんだ」


「わたしもご一緒します!」


リンネアを見れば困ったように眉根を下げているが、いや、困っている場合じゃないだろう。

姉として注意をしないのは、何故だろうか?

せめて、挨拶をする時に傍にいるのなら、挨拶をするように導くべきなのではないだろうか?


「ヘルカは一緒に過ごす様に言われているのかい?」


「いえ、ですが……申し訳ありません」


昔と同じならば、勝手に付いてきてしまったという事だろうか?

妹のヘルカは、笑顔を浮かべて、連れて行って貰えると信じている顔をしている。

いずれは義理の妹になるのだから、拒絶するのもどうか、と思ってファビアンも頷く。


「では庭の案内をお願い出来るかな?」


リンネアに目を向けて言えば、ヘルカが元気な声で返してきた。


「はい!」


何だか妙な雲行きだぞ、とファビアンは眉を顰めるが、リンネアは困った顔をして遅れて返事をした。


「はい。では、あちらから参りましょう」




「婚約者との顔合わせはどうだった?」


父に聞かれて、ファビアンは読んでいた本から顔を上げた。

そして、迷いながら答える。


「教育がなっていないようです。いえ、婚約者のリンネアは慎ましやかで知性もあり、問題はあまりないのですが、妹は未だ我儘放題で強情に見えますね」


「……ふむ、そうか。だからと言って他家の事情に首を突っ込む事も出来んが」


「一応、線引きはさせて頂きます。もしそれで無理なようでしたら、事業の提携自体を考え直された方が宜しいかと」


姉妹格差というのだろうか。

姉のリンネアは決して愚鈍な訳ではない。

けれど、妹の行動に注意する事がなかったのは問題だ。

普段からそのように、妹の我儘を通すよう両親か、そのどちらかに言われている可能性が高い。

妹のヘルカはそれを良いように利用している風にも見える。

一応、初顔合わせだから受け入れはしたが、これが続くのなら問題だ。



婚約祝いにファビアンはリンネアへと首飾りを贈る事にした。

自分の金の髪と銀の瞳では派手過ぎるので、大人しめなリンネアの性質を思い、銀の細工と彼女の瞳の色の美しいピンクダイヤを使った物だ。

これならば、派手になり過ぎず、大人になっても使えるだろう、と思いながらカードと共に箱に入れて贈る。

暫くして、リンネアからも返礼があった。

彼女の髪を思わせるような紅玉のカフスボタンで、流麗な文字の手紙が添えてある。


次の週にはまた茶会の席がある。

貰ったカフスボタンが映えるような服を仕立てて貰い、ファビアンは侯爵邸に向かった。


だが、そこにいたのは、またしても妹のヘルカで。

姉の横にはいるが、主役の姉に贈った首飾りまで付けている。


「何故、君がその首飾りを身に着けているんだ」


「ファビアン様からの素敵な贈り物だから、わたくしが頂いたのです」


信じられない、と驚きを隠せずにリンネアを見れば。


「返して、ヘルカ。わたくしが頂いた物よ」


「嫌よ!だって、欲しいんですもの!」


「それは、私がリンネアに贈った物だ。返しなさい」


いやいやと頭を振るヘルカは、後ろで困った顔をしている夫人の方に抱きついた。

侯爵夫人は諂う様な笑みを浮かべる。


「まあまあ小さい子の言う事ですから……後で言って聞かせますので」


「後で言って聞かせるのは夫人にお任せしましょう。でも、その贈物は今すぐ返してください。それとも、侯爵家の本意はその妹君を婚約者にしたいという事でしょうか?であれば、その様に我が家に申し入れをし直してください。私からも事業の提携について、考え直す様に口添えもさせて頂きます」


ファビアンの言葉に、顔色を悪くしたのは侯爵だった。

事業を切望しているのは侯爵家の方で、繋がりを強固にしたいから婚約話が持ち上がったのだ。

今のファビアンの言葉はそれを取りやめる方向へ誘導する言葉である。


「今すぐ、返しなさい」


侯爵は言いながら、使用人に目配せをした。

泣き叫んで癇癪を起こすヘルカを使用人が押さえつけて、その首から首飾りを外させると使用人が恭しくファビアンへと渡そうとして、ファビアンは首を振る。


「リンネア嬢の物です」


「ありがとう……存じます」


きっと、今まで色々な物を取り上げられてきたのだろう事は、涙を浮かべた様子から窺い知れた。

だとしたら、茶会の席を設けている場合ではない。


「リンネア嬢、今日は君のご両親と話す事がある。茶席はまたの機会に」


「は、はい。承りました」


一瞬だけ親の顔色を窺って、淑女の礼を執るとリンネアは自室へと引き上げていく。

苦い顔をした侯爵が、応接室へと導く間も、ヘルカの泣き声は止まない。

夫人が寄り添っているが、ファビアンはそれを許さなかった。


「夫人も同席して頂きたい」


「……は、はい。ヘルカ、先にお部屋に帰っていてね」


「いや、お母様……!」



漸くヘルカの泣き声が聞こえない部屋の中で、改めてファビアンが口を開いた。


「他家の教育には口出しはしたくありませんが、今後の事もあるのでお許し頂きたい。侯爵夫人は婚約について軽く捉えている様子ですが、姉妹どちらでも、出来れば妹の方をと考えていらっしゃるのでは?」


「いえ、でも、そんな……今から決めなくても、ねぇあなた……」


「婚約とは家同士の契約ですから、簡単に相手を代えられるという認識では困ります。ご家庭の事には口は出せないが、最低限の要望をお伝えしておきます。今後、私からの贈り物を奪って身に着けることも、訪問時に妹君を野放しにされるのも堅くお断り致します。何か問題や要望があれば、書面にて我が父へ連絡を」


「……分かりました」


夫人は何かを言いたそうだが、侯爵はそう言って頭を下げた。





「父上、侯爵家にて最低限の線引きを致しました。どうも夫人が妹のヘルカ嬢を溺愛しているようで、出来ればそちらを婚約者に据えたいと思っている様子でした。釘は刺しましたが、私以外にも後継を用意して教育もお願いいたします」


「それほどまでに酷いか」


「いいえ、まだ。次善の策です。折角の事業なのですから、何かあれば私ごと切り捨てて頂きたい」


ふむ、と公爵である父も考え込む。

事業は侯爵家が切望している物だが、公爵家にとっても良い話だ。

二つの領の特産と技術を生かせるため、両家の為になる。


「まあいい。それは追々考えてゆこう」

「分かりました。こちらも善処します」



善処、とは言ったが、その後もヘルカの執拗なつき纏いは止まなかった。

確かに婚約者であるリンネアとの茶席には現れなくなったし、贈り物の強奪はないのだが、他家の茶会では何かと近くに寄ってくる。

かといって、淑女として弁えない程ではなく、さりとて人の噂には上るのだから歯痒い。


「出来るだけ顔を合わせたくないのだが、君の家ではどうなっているんだろうか?」

「申し訳ありません。わたくしの言うことなど聞いてくれなくて……」


噂になるほど近づかれるのは困ると侯爵家へ抗議しても埒が明かない。

他家の人間に責任の一端を負わせるというのはどういう事なのだろうか。

家の中で何が起こっているのかは分からないが、もう学園に通える年齢にまでなって、ずっとリンネアとヘルカの成長は見えなかった。


被害者然として動かない姉と、やりたい放題の妹。

二人とも淑女としては、弁えているし教育もなされているからこそ、余計に性質が悪い。


だが、それでも。

ヘルカがこのまま無理に踏み入って来なければ、難なく結婚は出来るだろう。

公爵夫人として、自立した女性としてはリンネアは頼りないが、それも含めて。

ある程度の事は仕方がない、自分が支えれば良いかとファビアンも諦めていた。




だが或る日、ヘルカが爆弾を放り込んだ。


「もしかして、ファビアン様とオルター様はただならぬ関係なのでして?だからわたくしに興味を示して頂けないのかしら?」


オルターはファビアンの侍従であり護衛であり騎士でもある。

幼い頃から一緒に育ってきた乳兄弟で、代々公爵家に仕える男爵家の家柄だ。

廃嫡を視野に入れた幼い頃から、領地では平民としての生活も学ぶ上で、冒険者や騎士としての素養も身に付ける上でも彼の存在は大きかった。

だが、ヘルカの言う様な関係に陥った事は無い。


は?何を言いだすんだこの女は?

自分に自信があり過ぎじゃないか?


などと目を剥いて驚くファビアンが真横を見れば、オルターの顔色は真っ青だった。


そうだったのか?


ファビアンはオルターが男色の嗜好があるとは気づいていなかった。

というか、今、知ったのだ。

ニンマリとヘルカが微笑う。


「あら、片思いでしたのね。でも噂というのは尾ひれや背びれがつくものですから」


「何が狙いだ。オルターも私も余りにも突飛な言いがかりをつけられて驚いただけだ」


溜息を吐いて言うが、ヘルカはファビアンの否定を否定とは思っていない。

少なくともファビアンの方は違うとは気づいたようだが、オルターは確定だと思っただろう。

オルターは腹芸の出来ない真っすぐな男だからだ。


「わたくしと夜会に行ってくださいませ」


「婚約者を蔑ろにするような事は出来ない」


「何もお姉様と参加する夜会を横取りしようとは思っておりません」


婚約者の妹と夜会に行く、愛されているという既成事実が作りたいのだろう。

呆れたような顔のままファビアンがオルターを見れば、オルターは俯いている。


「それならば、近親者として同行エスコートはしよう。だが、君の父上から一回ごとに依頼の手紙を頂く。それがなくば参加しない。だが、こんな事をして何の意味がある」


「ふふ。お父様からのお手紙は了承致します。お姉様に事情を説明するのは禁止させて頂きますわ。それでは面白くないもの」


姉を傷つけたいだけなのか?

仲を裂きたいだけなのか?


ファビアンは眉を顰めた。


「だが、リンネアに嘘はつけない。彼女から事情を聞かれたら私は話すぞ」

「その時は話して頂いて結構ですわ。賭けはわたくしの負けという事で」


ああ、そういう事か。

自ら動こうとしない姉に、妹は妹で鬱憤を溜めていたのか。

だが、だしにされたオルターはたまったものではない。

それに、もうこの姉妹に振り回されるのはうんざりだった。

ファビアンは冷たい瞳をヘルカに向ける。


「公爵家に連なる者を脅した事は覚悟しておくように。それから、私から君への贈り物は今後一切無いと思え」


季節の行事ごとにだけは、義理として贈り物はしていた。

だが、それはこんな酷い仕打ちを受けるまでの、義理でしかない。

ヘルカの顔が僅かに歪んだが、気にせずファビアンは立ち上がった。


「行くぞ、オルター」


オルターも無言で立ち上がりファビアンの後に続く。


「済まない、ファビー」

「それは隠し事の事か?」


振り向けば苦渋に満ちたオルターが視線を逸らす。


「相手は誰だ」

「それは言えない。俺の一方的な思いだ」

「そうか」


言いたくないのならわざわざ言わせる必要もないし、ファビアン自身は少なくともオルターからその種の感情を向けられたことはない。

ファビアンは大きく伸びをした。


「儘ならんな、私もお前も」


愛を与えれば同じだけの愛が返される。

それは理想だ。

ある程度の愛は誠実さでもって贖えても、情熱までは持つ事は出来ない。

ヘルカの執拗なまでの執着は、彼女を信奉している他の男達なら羨ましがることだろう。

片やオルターのような性別を超えた愛ならばもっと苦難な道程だ。


「どうせ、俺の名誉が地に落ちる位構わないのに」

「いや、私も巻き込まれるだろう。そんなのは御免だ」


そう冗談を言えばオルターも苦笑する。

脅してきた時点でどんな理由があっても、ヘルカは公爵家に輿入れなど出来ない。

それだけはさせない。

あとはただ、彼女の賭けに乗るだけだ。

その賭けを壊してでも、手に入れたいほどの愛をリンネアには持てなかった。

誠実に、信頼を守って来たけれど、彼女は弱いままだ。

目の前にあるものをただ信じ、耳にした噂の真相も探ろうとせず、ただ貰えるものを受け取るだけ。

リンネアだけが悪いわけではない。

半分は親の責任だ。

だが、大人になっていく過程で様々な出会いや色々な学びがあるはずで、幼い頃植え付けられた欠点を覆せないのは本人の資質によるところが大きい。

親の責任と言えるのは、子供の内だけだ。

暴力や破壊によって身体や精神に重篤な問題を抱えたのなら一生を壊されたと言っても良いのだろうが、それでも真っすぐに成長できる者達もいる。

見た限り、リンネアがそこまでの虐待を受けていたようには思えない。


ただ、信頼関係を築けてきたのかどうか、その結果が出るだけだ。





「ヘルカと、夜会にいらっしゃるのを止めて頂きたいのです」


定期的に行う二人の茶会でその言葉を聞いた時、ファビアンはおや?と思った。

一歩踏み出せたのは、良い兆候だと微笑みを浮かべる。

だが、事情は自ら話してはならない。


「その事なら、君のお父上と話してくれないか?私の一存ではどうにもならないのでね」


「止めてくださらない、という答えで宜しいのでしょうか?」


「……君が、そう思うのなら」


結局、今までの何もかもをリンネアは見ていなかったのかもしれない。

彼女の目に映る自分は、不実な男でしかないのだろう。

他家の事情に振り回され、奮闘した事も。

常にヘルカの存在に悩まされていた事も。

それでも誠実であろうとした姿も。

折に触れて伝えて来たはずだった。

彼女はいつも、自分には何も出来ないと言うだけだったけれど。

もしも信じていてくれたなら、別に事情があると気づけたはずだ。


悲しそうな顔をして、ファビアンは席を立つ。

リンネアは涙を堪えて、ファビアンを見上げた。


「もうお帰りになられますの?」


「ああ。これ以上一緒に居ても、君を悲しませるだけだ」


「でしたらもう、お茶会は止めに致しましょう。もうご足労頂かなくて、結構でございます」


「……そうか、分かった」


これで、後は父である侯爵が事情を説明すれば、ヘルカの目論見は崩れるだろう。

でも、ヘルカとの賭けにファビアンは負けたのだ。

彼女が愛していたのは、ヘルカを拒絶した第三者であって、ファビアンですらないのかもしれない。

本当にファビアンを大切に思うならば、妹を止めたはずだ。

母や妹と戦う事すら放棄して、ただ救われたいと願っていたのだろう。

そして、戦い疲れた男に、引導を渡す。

自分が滑稽な道化に思えて、背を向けたファビアンは思わず笑った。





「ファビアン様、わたくしとの婚約の解消をお願い致します」


卒業式の祝宴の片隅で、リンネアはファビアンを見上げた。

諦めたような顔で、ファビアンは静かに頷く。


「分かった。君が望むのなら、そうしよう」


茶会を最後にしたあの日、婚約解消は既に視野に入れていた。

侯爵がきちんと説明すれば避けられたかもしれないが、最早それを回避したいとファビアンも思っていなかった。

公爵家でも既に話は通してある。

リンネアは予め用意してきた署名サイン済の書類をファビアンへと渡す。

ファビアンはそれを確認して、署名サインすると、会場の隅に居る法務官へと手渡した。

法務官は書類を受け取ると、控えめに言葉をかける。


「お疲れ様でございました」


「……何だかいいな。労いの言葉をかけて貰えるとは」


「色々事情もございましょうから」


「うむ。気遣い感謝する。少し心が軽くなったよ」


法務官は照れ臭そうに微笑んだ。

ファビアンもほんの少しだけ微笑みを返す。


他人ですら、その人を見て何が起きているのかと見抜く目も気遣いもある。

ヘルカの暴走がなかったとしたら上手くいったかもしれないが、心の何処かでファビアンはほっとしていた。

何でもやってあげて、守ってあげて、世話をしたい優しい男か、口を出すな、ついて来いと言える強い男ならリンネアのような令嬢は理想の女性だろう。


やがて、祝辞と共に、夜会が始まった。

王族の寿ぎの言葉を聞いてから、オルターと共に会場を後にする。




「だからって、お前まで付いてこなくてもいいだろう」

「どうせ告白も出来ないし、お前がいなければ俺だって仕事がねぇんだよ」


もう侍従でも使用人でもなくなったからと、早々に敬語を失くしたオルターと冒険者になって旅をする。

ただの旅ではなく、実家の益にもなる様に事業に使えそうな、他国の品々と手紙を送りながら。


「次は海だな。海のある街へ行こう」

「船に乗って別の大陸に行ってみるか」

「いや、言葉通じるのかよ」


一応身に付けた教養は生きている。

別大陸に行こうと言っているオルターは言葉なんか覚えていないらしく肩を竦めた。


だめだろそれ、と言いながら、言葉を覚えるのもいいか、とファビアンは空を仰ぎ見た。

青い空は何処までも広がっている。


ひよこはリアルでも、疑問があったら直球で訊くので…物語で良くある、「直接本人には訊かないし、調べないけど、きっとこうよね!」という思い込みの物語は納得がいかなくて書いたお話です。

逆張りとか捻った話という訳でもなくて、普通の婚約破棄ものとちょっと違う?という情報は各所にあると思います。少なくない方に「こいつ地雷か!?」と気づいて頂けたのには驚きました。


最後に補足を少し。

外から見ると察してちゃんの姉と、我儘な自己中妹だというお話です。

(後書きは昨日書いたのですが、今朝「察してちゃん」コメ頂いて驚きに震えたひよこ)

視点が変われば主観も変わるので、事実は違っても彼や彼女の真実はそうだったわけで。

また、リンネアが悪い、悪くないというのも人によって評価は分かれると思っていますし、2号に他のキャラだったらどうした?と聞かれて。

人生の始まりでなく、物語の最初からスタートしたならば。

グレイシア→ありとあらゆる調査を入れる。結果妹が嘘をついているという事を見抜く→お仕置き(苛烈)

リリアヴェル→直接本人に涙ながらに問い質す。「婚約破棄はご勘弁を~~」→書きたくなった。

と、まあキャラクターによって行動も結果も変わってきます。

有能な侍女がいて、信頼関係を築けていればそれでもまた変わったと思います。

リンネアは妹の表情についてしか触れていませんが、ファビアンは全然楽しそうでも嬉しそうでもない。

噂も妹に鞍替えするんだろう、から妹に振り回されて大変、まで様々でした。

夜会に同行エスコートは条件内だけど、ダンスは条件に入れてなかったので拒否(リンネアは調べず、友人達は話さず)

だからこそ「醜聞になりかねない」のになってはいなかった訳です。


友人達は特に悪くはないというか、悪意がないとも言い切れないけど、結構ピキることはあったなりに仲は悪くなかったです。リンネア自身は悪意や害がないので。

恵まれた環境で不幸を嘆いているところが欠点と言えば欠点…だから親友と呼べる間柄の人はいませんね。

リンネア編でも触れていたように「友達は多くない」のはそのせいもあるかも。


一番悪いのは妹ですが、侯爵が最後にあそこまで怒ったのは、家の中ではいいけど、他家(格上)に犯罪行為をしかけたから責任を取らせるためであって、別に有能とかではないです。めんどくさがり屋なのはずっと変わらず。

母はヘルカへの対処に反対するけど別に発言力が大きい訳ではないので、黙らされます。

妹の誤算は、ファビアンが廃嫡+逃亡した事ですが、まあ強かなので後妻になって逞しく生きて行くでしょう。

ファビアンもオルターも旅先で新たな出会いもあって、きっと幸せになるんじゃないでしょうか。

残念ながら二人が恋人になる未来はないです。

※公爵夫人に足りないリンネアはそのままで良いのか?→幼い時に父に頼んだ時に分家筋も総出で後継育ててるので、リンネアを支えて行けそうなコミュ力高めの後継者を用意してるので大丈夫です。作中にも書いてあるけれど、ファビアンもリンネアを支えていくつもりでしたし、ファビアンがいなければヘルカも執着しないので、これからはリンネアも幸せにはなるんじゃないでしょうか。


主観で変わる話と言えば、クッキーの話、ひよこ大好き。

自分のクッキーを食べていたら、隣に座った人が一緒に食べて来て、張り合って食べてた。

最後にその人と別れてから気づいたけど、実は自分のクッキーは鞄の中にあって、自分が人のを食べてしまっていたというオチのやつ。

場面や相手とかヴァージョン違いがいくつもあるけど、コミュニケーションは大事ですね!

こちらVerを読んでも変わらない!て方もいると思いますが大丈夫。

作品は作者の物ですが、感想は皆様読者さまの物です。


お餅を食べつくして肥えたもちもちひよこ。

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― 新着の感想 ―
毒両親と妹以外にはそれぞれ言い分もあるだろうし完全に誰が悪いって訳じゃないけど、強いてイラッとした奴を挙げるならオルター。 同性愛者だとバレたら醜聞になるってわかってるんだから常日頃からどう誤魔化すか…
やっぱり親の育て方が悪いんか無いかなって思いました。
2作読んで、ファビアンは「公爵令息」として当然の動きをしただけで、別にリンネアに特別なはからいをしたわけではないので、逆に妹優先で当然と押さえつけられて育てられたリンネアに求めすぎでは。親が放置してる…
感想一覧
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