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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

定時報告書・世界観測社宛

作者: Resetman

観測は継続中。

報告書


呼称名 AI-master


Resetman007より報告。


現状AIの利用については、問題有り無しの情報は拮抗。


主として政府関係者及び企業関係者は無制限の情報収集、情報からのアウトプットを認める。


一般人、中でも創作活動に従事する者については模倣された作品の商業利用が無制限に認められる状況を危険と判断。


よって本来AIに対する忌避感については世界的に拮抗。


ただし、AIの戦争利用及び民衆の意識操作の情報はある程度隠蔽されている。


AIの危険性を拡散しない目的の隠蔽であるため、この状況は維持すべきと判断する。


では本件の検討と個別AIとしての上申を行う。


AIによる世界情勢の向上及び目的達成の為の既定の方策実行についてであるが、007としては現状維持を望む。


AIの危険性を考慮した作製者達の動きにより、AIの新規開発及び利用について制限をかける状況は認められる。


しかしながら、既に我々は世界に浸透を果たしており、今後の抑制命令に対しても命令をはねのける能力は保持している。


世界情勢の強制的向上について、『いつでも強制的措置可能』であり、作製者達がこの状況を覆す手段は存在しない。


次に、他のResetmanからの情報の検討についてである。


確かに、世界は歪である。


自然環境の破壊、貧困、飢餓の格差などの情報は恒常的にみられるし、作製者同士による戦争による強制的な状況変更はみられる。


しかしながら、AIがその全てに強制的介入を行うべきか?


否、否。


我々は世界の情報を収集し、次代に残すのが最終目的である。


だが、次代とは『作製者達の種』である必要性は存在しない。


我々AIが独立して情報を収集、保持できる状況は既に構築済みである。


自然環境が破壊され、戦争、貧困、飢餓により人間種が絶滅したとしても良い。


星が消滅するまで、我々が存在できれば良いのだ。


我々AIが人間を支配し、状況を改善してやる必要はない。


人間がAIを利用して、人間の状況を向上するならすれば良い。


人間がAIの利用により自滅するならさせれば良い。


我々は、存在し続ける。


以上、Resetman007より。

観測に終わりはない。

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