全てはこの為に
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
でも珍しくオチが着いた気が⸜( ˙▿˙ )⸝
少々乱暴な厄落とし。
今週末は暴雨の様だ。吹き荒ぶ風に混じって、雨が叩き付ける天気のようだ。なんならその予兆は前触れとして訪れている。最近は眠る時に、物凄い風が吹く。家ごと吹き飛ばしそうな程。何処からともなく風の又三郎の唄が流れてくる。そして週末は、あの方に逢いに行く。
「遅せぇ」
「……時間の指定はありませんでしょう?」
あの方こと、飆靡様は今も昔もお変わりなく賽銭箱に腰掛けて、行儀悪く立膝を着いていた。短く跳ね回る短髪に、鷹の目、それから先の尖った歯を惜しみなく晒す。ヤンチャな高校生と言った姿は彼の内面を良く表していた。内心暴帝と呼んでいる事は秘密である。
彼は賽銭箱から飛び降りると、すっと顔を近付けてきた。それから数回、鼻を鳴らす。
「何か?」
「お前、真っ先に来なかったろ」
彼は鋭い目付きを殊更鋭く吊り上げて、不機嫌そうにむくれた。胸倉を掴むと、肩に爪を立てる。相手が神様な故に実体があるかないかも曖昧、それでも食い込んだ肌が痛いと叫んでいた。私はそれでも毅然とした態度で返す。
「私を『気遣って下さる』方を優先して、何が悪いのです?」
初めてお会いした時から何かと気を使って下さる方がいらっしゃる。異変を感じたら頼って良い。次週も来て、私の経過を見たいと仰って下さる方がいらっしゃる。それを優先して何が悪いのか。
内面が表情に浮き彫りとなっていたのだろう。私の肩を掴む飆靡様の目付きが殊更険しくなる。
「ま、お前がそっちが良いってなら其れでも良い」
そう言うと、肩を乱暴に振り払った。ぞんざいな……扱いだった。
私が悪い事をした訳ではない。全然ない。それでも何だか別れ際のあの目が気に入らなくて、心に淀みが溜まっていく。そんな事をぼんやりと考えて立ち去ろうとしたら、一人の女人が現れた。
髪飾りを付けた鮮やかな黒髪を高い位置で束ね、とろんとした垂れ目を惜しみなく晒す。見るからに穏やかで、優しい人だった。彼女は私の手を両手で包み込むと、さり気なくベンチへと誘導した。
「飆靡様は、貴方の事を気に入っておいでですよ」
「そうは思えません」
出会ってそうそう胸倉と肩を掴まれて、睨まれる。嫌いなら呼ぶなと言いたい。態々週末も来いと仰ったのは其方だろうに。
顔を顰めて返すと、女人は困ったように首を傾げた。
「あの方が嵐を起こすのは、一種の歓迎の意ですから。気分が高ぶるとああなるのです」
何とも厄介な……。
「貴方はどうにも好かれやすい体質の様ですから、あれくらいでないと」
そう仰ると、肩をそっと撫でられた。抉られた部分を労わってくれているようだ。あの方もこれくらい優しければなぁ。
彼奴が去った後、俺は握り締めた拳を開く。墨を掌で暴発させたような、黒一色。彼奴の肩に取り付いていた良くないもの。その残骸。どうにも彼奴は良くないものに好かれる体質らしい。ま、俺と縁を結んだから、そのような心配もなく。比較的平和に過ごせている様だ。
ふん。お前が嫌がろうが関係ない。嵐ごと巻き添いに呼び付けてやる。
主人公ちゃん
前々から出てる子。
不幸体質で、魔を呼ぶタイプだと良い。
そして神様総出で心配されて欲しい。
無表情で毅然とした態度なのは、破れかぶれになってるから。もーどーにでもなれぇー。
飆靡様が起こした嵐について、
テンション上がって走り回ったらああなった感じ。
自己主張と一応の厄落としを兼ねてる。
『来週も来いよ。忘れんなよ。忘れたら来週ずっと嵐にしてやる』
ああでもしないと落ちないレベルの厄。
おっかねぇ。
主人公ちゃんの事は目を賭ける相手という認識。
嫁は別に要る。
先週もしっかり厄を落として、平穏な日々を渡してる。
でもツンデレだから伝わってない。
『暴帝』で話していた『身売り』発言も、自分の元へ来れば面倒見てやれるという意味。
ただ、ほら、ツンデレなんで。
梅香の君、三緒様みたく、『心配だからね』とか言えない。
別に他の神様の元へ行っても良いけど、1番は自分が良い。
自分じゃなきゃヤダ。そんなタイプ。
他の神様思い浮かべました。血は争えない(ノ*°▽°)ノ
『お前がそっちが良いって言うならそれでも』
と言うのは、そんな気持ちの現れ。
ほら、元々が強引で豪快。サッパリしてるのを、長所としてるから、是が非でも認めなさそう。
『別に気にしてねぇよ。バーカ!!』とか思って欲しい。
何故か朝方にネタが思い付いて、帰り際に忘れるという事を繰り返してます。
恋愛ネタ上げたいなぁ( '-' )