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27 お盛ん


 そんなこんなで、俺なりの異世界生活。


 いろいろ変わったり、変わらなかったり。



 アリシエラさんは、セシエリアさんからめっちゃ叱られたそうです。


 ゼシカさんのボディを製造する際、まんまセシエリアさんにしちゃったので。


 アリシエラさんにとっては、最強の冒険者がモノカさんなら、


 最強のメイドはセシエリアさん、なのですね。


 俺が最初ゼシカさんを見た時にセシエリアさんと見間違えたのも当然ってことだよな。


 さすがは健康優良異世界野郎アラン、女性に関してなら服の上からでもバッチリお見通し。


 まてよ、なんでこの優れもの能力が、メリルさんには効かないのかな。


 謎だ。




 そして、アリシエラさんはけんちゃんからも釘を刺されたそうです。


"つくも神"の量産はやめてほしいなって。


 まあ、生命に関わる問題なので、取り扱いは慎重にってことかと。


 俺的には、素敵なお姉さんといっぱい知り合える可能性を秘めた最高のテクノロジーなんだけどな。


 とりあえず"つくも神"関連の技術は、しばらく凍結、だそうです。


 残念。




 アラン邸増築計画は、なかなか進行せず。


 蓄えはあるけれど、いい感じのアイデアが降りてこない感じなのです。


 やっぱり、将来のことも考えると安全性と拡張性を重視、かな。


 今後は子供のこととかもあるだろうしさ。


 まあ、ロイさんやみんなにも相談ってことで。


 乞うご期待。




 プリナさんは現在、マリエレンさんの雑貨屋で通いとして働いております。


 この家に来てから、やりたい事や自身の立ち位置について悩んでいたようでしたが、


 ユイたちの後押しもあって、いろいろと決心がついたようです。


 女性ふたりきりのお店ということで防犯的に心配でしたが、


 実はマリエレンさん、相当に強いらしいのです。


 旅商人の頃は魔導銃の両手二丁持ちでブイブイ言わせてたとか。


 カミス君のところのアシュトさんから聞いた、旅商人仲間の噂話し程度の情報なので詳しいことは分かりません。


 マリエレンさんは、微笑んではぐらかすばかりなのです。


 気になる。




 そうそう、例の部分隠蔽衣装の件。


 ハルミスタは量産しようとしていましたが、計画倒れだったようです。


 エルサニア城下街近郊の縫製工場に行ったそうですが、鼻で笑われちゃったとか。


 一着一着に複雑な隠蔽魔法を仕込むコストを考えてなかったようですね。


 うちの仲間たちは能力が高過ぎて、世間一般の常識に考えが及ばない時が多々あるのです。


 世の男性の目を欺く悪魔の衣装の普及が阻止されて、まずはひと安心。


 ただ、部分隠蔽衣装に限らず、今後は何らかの対策が必要かと。


 アリシエラさん製の魔導具に対抗出来るようなスゴい魔導具技師を探す必要がありそうですね。


 でも、そんなスゴい人、ほいほいその辺にいるわけ無いだろうし。


 本屋さん巡りや異世界美女紀行の旅の合間に、人材発掘もせねばなるまい。


 頑張れ、俺。




 フルリは、相変わらず俺にべったりです。


 特使公爵活動にも、


 冒険者活動にも、


 読み聞かせおじさん活動にも、ですね。


 ゼシカさんは可能な限りフルリの側に居たがるので、


 必然的に三人一緒の行動となることが多いのです。


 周囲の目線は少々気にならなくも無いのですが、


 世間体より自分が楽しい事を優先。


 それが、俺スピリット。



「さっきから、何だか妙に気持ち悪いですよ」


 くぅっ、今日もゼシカさんの容赦ない口撃が心に染みますね。



「気持ち悪いところも、ご主人さまらしくてカッコいいのですっ」


 むふっ、全然フォローになってないけどフルリの優しさも染みますね。



 そんな感じで、特使公爵アランの異世界生活、


 ますますお盛んなのです。




 そして唐突に、チームアラン最新ランキング発表。



 ハルミスタ → マユリ → リリシア = ゼシカさん → ニエル = フルリ → ユイ = プリナさん


 現在の確定ランキングです。



 巨 → 豊 → 美 → 微 → 無


 こんな感じかと。



 メリルさんは、未だ未確定です。


 あのお姫様抱っこの時、もっと落ち着いてさえいれば、じっくりねっとり観察出来たのにな。


 まだまだ修行が足らんぞ、俺。



 もちろん、ユイ = モノカさんで、


 ゼシカさん = セシエリアさん、なのですよ。



 以上。



 あとがき


 リヴァイスという世界は、ひとりの少年がプレイしている仮想現実ゲームです。


 彼は長い時間この世界を旅するうちに『鏡の賢者』と呼ばれる存在になりました。


 お供のメイドさんは『伝説のメイド』と呼ばれております。


 ここで暮らしている人々はいわゆるAIですが、それなりに大変なこの世界を楽しく生きているみたいです。


 リヴァイスの物語は、そういう人々のあれやこれやを短編として紹介するものとなりそうです。




 iPadのメモ帳につらつら溜め込んでいたショートストーリーや小ネタをひとつの世界にまとめようとしたら、こういう設定になりました。


 整合性や何やらいろいろアレですが、お話しがまとまり次第投稿したいと思っております。



 楽しんでいただけたら幸いです。



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