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そして朝、高級宿のやたらと御立派なお部屋だったのに、なぜか疲れが取れず。
女性陣はスイートなVIPルームで、俺は程々の広さながらも快適な部屋、
だったのですが、フルリが夜半に俺のベッドに忍び込んできまして。
なんやかんやあって、結局リリシアが見張りとして俺の部屋にお泊まりしましたよっと。
つまりは、セミダブルくらいのベッドに三人が川の字に。
寝不足の原因、お分かりいただけたでしょうか。
えーと、フルリがどうしても俺と離れたがらないので、
旅の間は、俺とフルリと見張り1名が同室という方向で決着。
まあ元々、フルリの教育も兼ねての旅、という予定でしたので、おいおい何とかしなくちゃ、ですね。
フルリは本来片手剣として、俺の相棒ポジションになるはずだったのですが、
見た目的にも懐き具合的にも、娘そのもの。
アリシエラさんが"つくも神"予備軍だった片手剣状態のフルリに、希望する身体について詳しく聞いたそうなんです。
例の魔導合成をする前に、ですね。
出来れば本人が希望する身体を授けてあげたいという、アリシエラママさんなりの親心ですね。
で、フルリ自身がこんな幼い身体を選んじゃったそうで。
せめてヴァニシアさんみたいな、ビキニアーマーが似合い過ぎちゃうわがままバーサーカーボディとか選んでくれていたら、今とはいろいろと違ったお楽しみ、じゃなくて展開になってただろうな、と。
なんだか感慨深いのです。
俺、ついに念願のパパに。
だけど思っていたのとはだいぶ違う展開なのですよ。
ま、楽しいので、もちろんこれはこれで良しって事で。
以下は、全くの余談となります。
我が家のランキングについて、ですね。
何のランキングかは明言しませんが、察しの良い方ならお見通しかと。
ハルミスタ → マユリ → リリシア → ニエル = フルリ → ユイ = プリナさん
以上となっておりますです、はい。
俺の鍛え上げられた異世界対応健康優良男性としての視力やら何やらの能力を全力で行使した結論ですので、信頼に足る情報として捉えていただいても差し支えないですよ。
誠に遺憾ながら、メリルさんについてのみ、確定してお届けできる情報が不足しております。
実は今回のお召し物ショッピングのメリルさん同伴の旅は、そっちの情報入手の目的もあったのですよ。
『モンスター』として日々研究に余念が無いこと、お褒めいただければ幸いなのです。
他のチームの情報については、確定次第お届けって事でご容赦ください。
内緒の余談ではありますが、追加情報をひとつ。
ユイ = モノカさん
これも確定情報であります。
では、特使公爵にして健康優良異世界野郎アランの今後の活躍に乞うご期待。
俺の冒険の旅はこれからだっ、
って、慰安旅行はまだまだ続きますよ。