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乙女チックな50歳半ばのオジサンに私は恋をする!

作者: 七瀬





私は、今まで自分から好きになった男性ひとが一人もいないわ!


相手の男性に、告白されたり 誰かが私の事を好きだって言ってたよ

と聞いて、かるく相手にアプローチ的な事はするけど?


・・・そんなに自分から、積極的に自らが進んでその男性ひと

好きとか言った事はないわ!





___正直、男に飢えていないというか?

結構、私はモテると思うから。





私の名前は、『氷川 愛瑠』21歳で、某会社の受付の仕事をしている。

私は、子供の頃から親や近所の人、親戚、通りすがりの人までみんなに

“可愛いね”って言われながら育ってきたのよ。



___既に、小学1年生の時は?

クラスで一番カッコイイ男の子と付き合っていたわ!


中学生になっても、いつも私は男子から視線を浴びていたの。




高校生になって! 本気で私に告白してきた隣りのクラスの男の子と

付き合いだしたわ!



・・・彼って? 凄く真面目な男の子でね!

私には、父親が決めた! 門限があったんだけど?



彼は必ずその時間までに、私を家まで送り届けてくれたのよ。

門限時間は、【18時】なの! 早いでしょ?






___でも?

結局、私から彼に“別れてほしい”と言って別れる事になったわ。


・・・別れたい理由を彼から聞かれるのだけど?

いつも、理由という理由が見当たらなくて困るの!



私が、本気で彼を好きじゃないからなんて! 言えないじゃない!!!





【・・・私って? 恋愛に不向きなのかな?】







___そんなある日。

いつも、仕事帰りに乗る電車にその人が乗って来たわ。



ガラガラの席に、その人は私の正面に座ってチラチラ私を

見ているのがよく分かったの。



・・・年齢で言えば? 

50歳半ばのオジサンって感じの人よ。



___でもね?

見られ方は、やらしい感じではなくて! 私を見て可愛いと思って。

まるで、自分自身がそうなりたいみたいに見えたのよ。




___だって! そのオジサンの見た目は?

可愛らしい、ふわふわのピンク色のセーターに白のふわふわの短いスカート

を穿いて化粧もしているのよ! 


だけど、何故か、、、?

無精髭やすね毛も生えているし! 見た目は、オジサンが化粧して女装して

いるだけのように見えたんだけどね!





・・・ただ、私はこのオジサンの事が凄く気になるようになったの!






___それから毎日、仕事の帰りにはこのオジサンは私の正面に座って

来るようになったのよ!



それが、私は嬉しかったの!!!

まさか!? と思ったけど? 私、あのオジサンの事が好きになったみたい!






___たまに、オジサンは酔っ払いの別のおじさんに絡まれて。

急に、オジサンに殴りかかってきたりするのよ。




___流石に! 酔っぱらってるからって許せない!

オジサンは何もしていないのに!


『___やめなさいよ! このオジサンが何をしたと言うのよ!』

『___わーお! めちゃめちゃ可愛い女の子じゃん! おじさんと

一緒に遊ぼうよ~!』



___そう言うと? その酔っ払いのおじさんが私の肩に手をかけよ

うとしたら? 私の好きなオジサンがその酔っ払いのおじさんを投げ

飛ばしたのよ。



___まさかの!?  背負い投げ?


このオジサン、ひょっとして柔道家なのかな?

よく見れば、ガタイもいいし! 


・・・でも? それがまた、私にはかっこよく見えて!

どんどん、好きになっていったわ!





『___オジサン! 私の想いに気がついて!』





最後までお読みいただきありがとうございます。

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