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お嬢様とピアニスト  作者: モエギ
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運命の出会い?①

✱ ✱ 放課後 ✱ ✱


「どう?なんか進展した?」

「いいや、全く。それどころか男子と話さえしてないわよ。」


進展なし。

そりゃあそうよね。

だって私、恋なんてしたこともない。

告白されたこともない。

もちろん付き合ったこともない。

つまり、恋愛経験全くのゼロ。

それどころか男子ともあまり話さないから、仲の良い男友達もいない。


「花奈、普段から男子とあまり話さないもんね〜。誰か紹介しようか?」

「うーん、それはなんか違うのよね〜。なんて言うか自分で見つけたいの。」

「そんな出会い、後1週間であるの〜?」

「ないと困る!」

「まあ、紹介して欲しかったら言ってよ。あたし友達は多い方だしさ。あ、そろそろ部活いかないとだからじゃあね!」

「うん、ありがとう。じゃあね!」


海里はもうすぐ陸上部の大会があるらしく、慌てて出ていった。


しかし、あと1週間か。相当やばい。

やっぱり海里に紹介してもらうか?海里と仲良いなら信頼は出来そうだし。

でも、やっぱり自分で見つけたいよね〜。

あーあ、漫画みたいに運命的な出会いないかな〜。


そんなことを考えながら教室を出ると誰かにぶつかってしまった。


「すみません!大丈夫ですか??」


もしや、運命の出会い!?


「ああ、桜木か。そっちこそ大丈夫か?」


・・・そんな訳なかった。

この人は、うちのクラスの担任の高野光輝(たかのこうき)先生。

先生は理科を教えてるんだけど、色んな豆知識とかを面白おかしく教えてくれるから生徒にも好かれている。

ちなみに既婚者で、2歳の子供もいる。

まあ、運命の出会いなんてそうそうあるわけないよねー。


「はい。私は大丈夫です。すみません、少し考え事をしていて。」

「怪我がないなら良かった。考え事はいいが、次からは前を見て歩けよ。」

「はい。」

「それはそうと、お前今時間あるか?音楽室にこの本を返してきて欲しいんだが。今から会議なんだ。」

「分かりました。準備室の棚に戻しとけばいいですよね?」

「ああ、頼む。」


音楽室かー、遠いな。

まあぶつかった私が悪いし、実際暇だったからいいんだけどさ。

彼氏探しも難航してたし。

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