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日常VR生活!  作者: 秋白眼
初めてのVRMMO
9/219

一人で散策。

昼食を済ませてから、部屋へと戻り直ぐにログインする。


前回のログインと同じようにだんだんと意識が薄くなって......




コツンと石畳の上に降り立つ。ログインってこんな感じなんだね。まるで天使が下界に降臨するかの様。

冗談はさておき、フレンは急用が入って暫くは一緒に出来ないみたい。


「姉様、暫く会えない間に色々とゲームに慣れてきてる頃だと思うから、今度一緒に散策しよう? 私、姉様と過ごしたいから......」


と言って、かなり残念そうにしてたけど......わたしはわたしで楽しむといいって事らしい。それで、たまにパーティーを組んでくれ、と。他ならぬフレンの頼みだし、承諾。というか我儘は普段言わないんだからどんどん言ってくれて構わないんだけどね〜。別れ際も名残惜しそうにするけど王都? に転移していった。



取り敢えず1人で行動するわけだけど......。

よくよく考えれば手持ちとか全然把握してないよね?

杖を装備した時だけ開いたくらいで、インベントリをちゃんと見た覚えはない。

えっと......


初級劣化ハートポーション×50

初級劣化マナポーション×30

軍資金10,000リア(招待特典)

ティッシュペーパー×99


所持金11,000リア


こんなものか。ハートポーションはHP回復用。

マナポーションはMP回復用のポーション。

後は軍資金って言うのはチュートリアル終了時に貰った10,000リアだね。そして......ティッシュペーパー×99。

完全におちょくってる。

何となく釈然としない気持ちになるけど、これからどう動こう? やっぱり最初はレベル上げかな。

ということは、装備を揃える必要がある。

武器はアインがあるから、防具。

確か......ノアが見繕ってくれるんだよね。早速向かってみよう!



「いらっしゃいませぇ~...と、アスカちゃん!」


「ノアさん、来ました~」


噴水広場の場所を教えてくれたノアさんのお店、ノアの方舟。防具屋だし、ピッタリだよね!


「うんうん、ちゃんと迷わず着いたぁ?」


「お蔭さまで、フレンと会うことが出来たよ! ありがとう!」


「どういたしましてぇ。今回も、1人なのぉ?」


「うん、フレンは急用が入ったーとかで転職までしか一緒にいれなかったんで」


「そっかぁ。残念。お客さんが増えると思ったのにぃ」


「あはは、なんか申し訳ないなー」


「冗談冗談〜。気にしないでぇ。それよりも、装備を買いに来てくれたのかなぁ?」


おっと、そうでした。危うくお礼で忘れる所だった!

ぽん、と手のひらに手を叩き、思い出したアピールをして返す。


「そういえばそうだった。だからノアさんに見立てて貰おうと思って」


「そういう事ならぁ、じゃじゃん、もう先に用意しといたよぉ」


にやにやとして、掛け声と共に目の前に何着もの服のホログラムがずらりと並ぶ。

左、真ん中、右と三つに区切られてるように見えるけど何か意味はあるのかな?


「ボクの見立てでは、高性能な布系防具1式がいいと思うんだぁ。どんなプレイングなのか分からないから、ざっと前衛用から後衛用。それと生産職向けの装備を並べてアスカちゃんに似合いそうな物を、ピックアップしてみたよぉ。アスカちゃんから見て左から、前衛、後衛、生産に分けてあるからねぇ」


「おぉー。えっとアサシンなんだけど」


「うん? アサシン? ならAGI系だよねぇ?」


「職業はそうなんだけど、一応精霊だから......」


「ん、おぉ。ボクと一緒だね〜。でも羽無いみたいだけど本当に精霊なのぉ?」


何かを操作する仕草で、前衛装備から何着かピックアップしてるのが伺える。


「うん、何か初めてこの種族になったらしくて。無属性精霊って言うんだけど」


「へぇー。無属性精霊......うん? なんて言ったのぉ?」


「え? 無属性「その前」え、初めてこの種族になったらしくて」


「おぉ〜。じゃあアスカちゃん、ユニーク種族だぁ? うんうん。なら見た目の違いにも納得だねぇ。精霊なら......INTも上げた方がいいよねぇ?」


「うん、お願いします」


「じゃあ......ここら辺かな〜」


一つは膝上くらいのフード付き魔道士ローブ。

腰の所にベルトが付いてる......あ、最初に来た時目に入ったやつかな? 着用すればミニスカートばりの丈だけど、ホットパンツ? を着けて見えないようにしてある。

靴は革のブーツ...かな?

中々いいと思う。それに運命を感じるよね。


もう一つは......アサシンというより、忍者な感じ。

インナーに網タイツで装束は体を少々隠す位のほぼ布。狙ってる。確実に狙ってるよ! 超絶セクシーだから絶対わたしには合わないね! と、言うことは。



「こっちがいいかも」


選んだのはローブの方。当然ですね。はい。


「ちぇっ......うんうん、色はどうするぅ? それはサンプルとして色付けしてるけど、直ぐに変えられるよぉ?」


......色かぁ〜......白に水色。わたしは好きだからこれでいいかな。忍装束? 選ばないよ。うん。


「そのままでいいよー」


「そう? ならいいかぁ。えっと......お値段は10,000リアだよぉ」


「おっけー。足りるね」


現在の所持金は11,000リア。ギリギリ足りるね。


「更に更に、アスカちゃんに特別な提案があるんだよぉ〜」


「え? 提案?」


「そう、提案〜。一応ボクは商売してる訳だから〜アスカちゃんが良ければだけどぉ【ノアの方舟】を贔屓してくれると有難いなぁ〜。今なら贔屓にしてくれるだけで半額まで割引しちゃうぞぉ〜」


綺麗にウィンクして微笑むノアさん。

贔屓......防具屋を固定するって事かな? まぁ元よりそのつもりだったし、受けようかな。


「凄いわざとらしい感じだけど、いいよ。元々防具はずっとここで揃えるつもりだったし」


「おぉ!......あれ、無駄な提案しちゃったぁ? 」


「あ、半額は有難く受けるね。いや〜5,000リアで良いだなんて、ノアさんは優しいなー」


「んー......まぁいっか〜。 あ、ボクの事はノアって呼び捨てでいいよぉ? ボクは変わらずアスカちゃんって呼ばせてもらうけどねぇ」


「うん分かったよ。気遣いありがとうねノアさ......ノア」


「どういたしましてぇ。じゃ、早速装備していくかい?」


「うん、装備しようかな?」


トレード申請を受け取って、お金を渡して、装備を受け取る。ノアに言われたから直ぐに装備しようとしたのだけど返事に不満なのか、ぬぅ。と唸ってる。


「な、なに?」


「いやぁ? 別に何でもないよぉ? あれかな、世代を感じたかなぁ......分かる人は笑ってくれるんだけど、真顔なんだよねぇ」


「んー? ノア、後半聞き取れなかった〜」


「何でもないから、気にしないでぇ」


変なノア。それとも何か言ってた? だとしたら何か悪いことしたかも。......まぁ、よく分からないし、ツッコミどころが見つかれば、ツッコんでいこう。

白ローブのデータは......


『見習い魔道士のヴァイスローブ 分類:ローブ

なりたての経験浅い魔道士の為に作られたローブ。魔術紋が編まれており、防御能力はそこらの鎧に劣らない。白いローブ。


制限:Lv.1〜

DEF:10 MDEF:18

INT+8 AGI+16

耐久値1050/1050 重量:2【製作者:ノア】』


中々いい性能! 因みに今まで装備していたワンピースは......


『???のワンピース

何故か血塗れだったワンピース。何が起こったのか、何が起こるのか......。不吉である。洗われて、綺麗。


DEF:1 MDEF:1

制限:プレイヤー《アスカ》専用

破壊不可、譲渡不可』


性能はほぼ何も無い。

説明が不吉である。とか言わないでよ!? 気にしちゃうから!......不吉なのは気にしないでおこう。気にしないったら気にしない。


取り敢えず比べればその差は歴然。

よし、装備するかな。えっと装備から......よし。

データ上で切り替えて、確認を終え装備ボタンを触る。


すると即座に身体を覆うカーテンが出現し、ワンピースからローブへと見た目も変わる。

うん......着心地いいね。動きやすいし......要望どおり。



「どう、かな?」


「ぉー。アスカちゃん似合ってるよぉ! どれ、パシャリと。うんうん、いい写真が撮れたよぉ」


ノアがウィンクをして、そんな事を言う。いつの間に写真を? カメラどこ?


「写真? あ、カメラ機能の事?」


カメラ機能。確か渡された説明書にも書いてあった。

その場でウィンクをすれば画像データとして保存できる。後はデータをパソコンなどにも送れるとか。


「そうそう。防具とか作るわけだけど、全部ボクが作るわけじゃない? その上防具って、名前は一緒でも同じ物は一切無いからね。だから1作毎にパシャリッとねぇ。アスカちゃんもいい景色見つけたら、写真撮るといいよぉ。アイテム欄に写真データが入るから他の人に見せることも出来るからねぇ」


「そうなんだ。じゃあ何かしら気になるものは写真撮っちゃおうかな。いい景色撮れたらノアにも見せてあげるね?」


これからレベル上げに狼森? に行く予定だしね。

ついでに探してみよう!


「うんうん、是非お願いしたいねぇ。防具と、他にもアクセサリーを作ってるから、デザインの発想に有難いし、どんどん持ってきてよぉ。お礼は弾むよぉ?」


「うん、何かあればね? じゃあそろそろわたしは行くね!」


「お。どこ行く予定なのぉ?」


「今は1人だからウルフフォレスト? に行こうかなって」


「そうなんだぁ。狼ちゃんは弱いからアレだけど、赤い狼には気を付けてねぇ。西の虎さんとタメ張れるくらいの強さだからねぇ」


そんな強い狼がいるのか......索敵はちゃんとしなきゃ死に戻っちゃうね。Lvを上げてれば......倒せるようになるよね。


「そうなんだ。それは気をつけなきゃね。よし、ありがとう! じゃあね!」


「うん、じゃあねぇ~」


手を振ってその場を後にする。よし、いざ! 狼狩りへ!

主人公の装備がワンピースからちゃんとフル装備になりました!

装備は胴、腕、腰、足装備を一纏めにして1セット装備となってます。


アスカ

性別:女

種族:エスト (無属性精霊) Lv.1

職業:暗殺者(アサシン) Lv.1

ーーーーーー

HP:127

MP:419+5

ーーーーーー

STR【7】 7

VIT【10】 10

INT【73】 40+33

MIN【23】 23

AGI【54】 38 +16

DEX【37】 32+5

ーーーーーー

アクティブ系スキル

【無属性魔法 1】

《ハルバード》


【暗殺術 1】

潜伏(ハイド)


パッシブ系スキル

【トリックスター 1】

《DEX向上(極小)》


【無属性の心得 1】

《INT向上(極小)》


【暗殺者の心得 1】

毒耐性(アンチポイズン)Lv.1》


種族スキル

【属性精霊 1】

《精霊の理》


装備武器:長杖 アイン

MP+(Lv×5) INT+20

装備防具:見習い魔道士のヴァイスローブセット

INT+8 AGI+16


所持金:6,000リア

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