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日常VR生活!  作者: 秋白眼
初イベント! 新たな街へ〜
40/219

景品チケット

修正などなどしていて思いました。

一話一話の長さがバラバラで、グラフが出来そうだな〜って。

感想ありがとうございます。自分でも変な所とか矛盾してる所とか修正入れるんですけど、それでも分からないところもあるので助かります。

レベル上げ開始から五日後。

順調にレベルが上がってきた所で、リョウの一言。


「アスカ、景品チケット結局何だったんだ?」


景、品チケット?

・・・・・・チケット。


「ふぁ!? すっかり忘れてた!」


「ええ・・・・・・あーちゃん、やっぱりどこか抜けてるわよね。今休憩中だし使ってみたら?」


「そうだな。俺らも気になるしな!」


「二人が言うなら・・・・・・二人は敵が来ないようにしてね?」


ーーぎしゃー!


「あぁ、プライドもお願いね」


私もいるよ! みたいな鳴き声を出されたので、プライドちゃんにもお願いします。

⋯⋯? ええ、意思疎通出来てますよ?



さて、二人に言われたし、早速使ってみる事に。

メニューを開いて、チケット交換を選ぶ。

こんな欄があるだなんて、気付かなかった。・・・というのも、空欄かと思いきや、下にスクロールするとこのチケット交換が出てくる。普段からあるのか、チケット持ってないと出てこないのか分からないけど、迷いそうだよ、この位置。


えっと・・・・・・景品チケット、と。

交換、ぽちっと!


『loading......loading......』


あや、読み込みが必要なの?


「アスカまだか?」


「まだー。なんか、ローディングしてるー」


「そういう、何気ない所でゲームって再認識するよな。ま、敵が来ないからいくらでも待ってやるよ」


「何が出るのかしら〜。なんか新しい物とか出たら嬉しいわよね。例えば・・・・・・あーちゃんの爪牙みたいなアタッチメント武器とか〜最近出てきたヴィークルとか。これで車なんか出たら、流石に雰囲気ぶち壊しだけどね」


「ヴィークルね〜。欲しいかも〜? アタッチメントもいいかもね〜っと。終わったみたい」


『この度は“景品チケット”をご使用頂きありがとうございます。それではプレイヤー:アスカ様の種族はユニークである【無属性精霊】との事。厳正なるランダムチョイスの結果......』


女性の声が聞こえ、チケット交換の画面が変わり、文面が流れていく。いつもの機械音声っぽい声とは違って、かなり感情を感じられるね。でも、厳正なるランダムチョイスって一瞬意味がわからなかったよ。いや、今もよくわかんないけど。伝わる? それ。


『おめでとうございます!

アーマーヴィークル:イノセントが当たりました! 詳しくはインベントリ内にヴィークル:イノセントをお送りしましたので、ご確認ください。またのご利用をお待ちしております』


アナウンスが終わり、ザザッとノイズが鳴り画面が消える。おおう・・・・・・結構早い。

早速、インベントリを開けばあったあった。圧倒的存在感。


普段マス目状にそのアイテムの見た目が表示されるのだけど、レア度によって、そのアイテムの入ってる枠の色が変わる。C(コモン)であれば黒。UC(アンコモン)が赤、R(レア)が黄色で、SR(スーパーレア)が青。

んで、UR(ウルトラレア)が虹色。

勿論、イノセントは虹色・・・・・・ではなく、白。

白が意味するは、ユニーク。ユニークアイテムは武器、防具、延いては消耗品の類まで全部が白い枠で囲まれるのだ。わたしのユニーク武器のアインも白い枠だよ。


と、説明みようか。


『イノセント 分類:ヴィークル(アーマーバイク)

大昔、全有属性の精霊達が、人族に挑発され作成した神代の魔導兵器に匹敵する程のヴィークル。だが、誰一人として乗りこなせる者はいなかった。相反する属性が無理やり押し込められたアーマーバイクは無属性の、しかも精霊のみにしか操れないという欠陥品を生み出した。時は経ち、周囲の魔力に晒され続けたこのヴィークルは今も尚、主を待ちわびている。

現在、クリスタルに封印されている。


専用スキル:《武器庫》《ヴァリアブルアーマー(ロック)》

制限:プレイヤー《アスカ》専用

破壊不可、譲渡不可』


「ぶっ壊れてるわ〜・・・」


神代の魔導兵器に匹敵とか、なんてものを作ってるのさ。いや、どんだけ凄いものか分からないけど大体の作品に共通してる点で、神代の〜とか付いたら戦争するレベルのアイテムだと思うの。そこまで行かなくても、争いは絶対に起こる。てか、挑発されて簡単に造らないでもらっていいかな!? 無属性にしか扱えないとか、本当に意味ないな! こんな設定の物用意してわたしをどうしたいのかな運営は!


「は? 壊れてんの? どっちの意味で言ってんだ?」


「流石に本当の意味で壊れてる物を渡してくる訳ないでしょ。性能の話ね」


《武器庫》は何となく分かる。ただ武器が仕舞えるだけなんだよね。だが、しかし! 《ヴァリアブルアーマー》って嫌な予感しかしない。直訳すれば可変式の鎧だ。

少し待て。これ、バイクだよね? 可変式の鎧って付けたら、このバイクが鎧になる事確定してるよね! ロック中という事はまだ使えないんだろうけど・・・

・・・・・・こんな優遇措置されてると何かが起こるんじゃないかと、勘ぐってしまう。

明日にはモンスターの大群が始まりの街に押し寄せてくるとか、今目の前に徘徊型のボスが出てくるとか!


ーーぎしゃー!


「うわっ! と? ど、どうしたの? プライド」


ーーぎしゃー? ぎー!


不穏な空気を感じ取ったのか、わたしに飛び掛ってくるプライドを受け止める。

大丈夫? 変なものでも見た? ってところか。


「大丈夫、心配してくれてありがとうね。よし、じゃあ二人にも見せてあげよー!」


プライドをベルに渡して、インベントリからクリスタルを取り出す。・・・・・・手元に魔力を流しながら、砕くように握り締める。

ガラスが割れる様な音と共に、目の前に質量が現れる。


澄み渡る青空に浮かぶ一つの雲のように白く、流麗な車体を見て、まず一言。


「凄くおっきいな〜・・・・・・」


「デケェ・・・・・・」


「立派ね・・・・・・」


その車体は正直、現実のわたしの身長を優に越える全長。高さも、今のわたしの足が地面に届かないだろって言うくらい。バイクにはあまり詳しくはないけど、これは確実に大型バイクに分類されるだろうね。・・・これ、倒れたら起こさなくちゃいけないの? あ、仕舞えば良いのか・・・あれ、仕舞える?


「うんと・・・・・・あれ、ハンドルの部分がアクセルで良いんだよね?」


「知らねーけど、そうなんじゃないか?」


回そうとしてみても、微動だにしない。

と言うか、よくよく見てみればブレーキも無いんじゃ? 見れば見るほど、色々と足りてない。・・・気がする。


《アスカねぇ、魔力込めてみたらー? 僕達精霊が造った物なら、有り余る魔力を使うと思うんだけど〜》

《我もそう思うぞ。種族的特徴とはいえ、保有量が他の種族と比べれば、桁違いだからの》


「魔力を込める? 流石にそんな簡単な・・・・・・」


ーーーーィィィィィイイイン......


甲高い、耳鳴りや飛行機のエンジン音の様な説明のしづらい音がなり、魔力がバイクのいたる所から薄く漏れ出す。

そして、音が収まっていくと今度は色々なホログラムのパネルが幾つも出てくる。

アクセル、フロント/リアブレーキ、ライト、アライメント、アーセナル、サイドアタッチメントetc.

一気に視界を埋め尽くすそれらを眺め、思考が停止しかける。


「本当に起動できた! うわー・・・・・・なんだこれー。どうすればいいんだろ、パネルが多いよー・・・・・・」


試しにホログラムを触ってみれば、ちゃんと反応はするみたい。ライトを押したけど・・・ちゃんと付くのね。

色々と触っていれば、形を変えられることに気付く。

長方形にしたり、三角にしたり・・・・・・その上、曲げたりする事も出来る。試しにアクセルをハンドルに巻いてみれば、同化してハンドルが回せる様になった。

ふむふむ。んじゃ、ぼちぼち適応出来そうな場所へ配置していきますか。

ネットから大まかなバイクの構造図面を引き出し、当て嵌めていく。そして作業が始まってから数分。


「大体こんなものかな。クラッチ? とか言うものがないけど、まずギア? とか言うのが無いから、多分わたし自身で代用出来そうかな? 魔力供給を増やしたり減らしたりすればいい訳だしね。多分」


アクセルを右手、フロントブレーキを左手のハンドルに。リアブレーキを右足の辺りに装着して、ライトは光源感知で付くように。アライメント・・・どうやら照準機能みたいだけど、とりあえず左目から側頭部に回して、照準のクロスヘアを目の辺りに動かし装着。これで、左手で顔の横触れば起動かな。

アーセナルは《武器庫》をワンタッチで発動するスイッチの様なもの。とりあえず右手の甲に装着したけど・・・使わないかも?

サイドアタッチメントはサイドカーを召喚する物みたいで、これは動いてる時に使わないからバイクのお尻、タイヤの上辺りに付けておいた。バイクの構図やら何やら見てると、改造の余地がありそう。誰か詳しい人がいれば、頼りたいな。


「今は森の中だから走れないのが残念だな〜」


ラージウルフがいて、森入口付近に比べると広いんだけど、それでも木はいっぱいあるから、乗れないんだよね・・・むぅ。


「ま、そればっかりは仕方ないな。そろそろレベル上げ再開するぞ?」


「おっけー。ベル、支援お願い」


バイクをクリスタルに戻し、インベントリへ仕舞う。砕け散った筈なのに、またクリスタルに戻るだなんて思わなんだ。休憩も終わり。ベルにお願いすれば、既に詠唱を開始していた。


「〜〜!《マジックアップ》」


事前に詠唱が始まっていたおかげで、直ぐに発動し、わたしの体を白い光が包む。


「よっし。索敵開始するよ。リプカ、プラミア!」

《がってんしょうちー!》

《主様の為、いざ参らん!》


二人の手を握り、魔力を流す。

精霊達の体を伝播し、火属性の魔法を発動する。


《フラムシーカー》


熱源感知の魔法で人とモンスターがかなり見やすくなる。この魔法の利点は通常の視界に生き物が入ると赤く光るというもので、わざわざゲームとかで見るような目に悪そうな青い部分を見なくて済むのだー!


「南に反応。ラージが一体、その他二体の計三体だね〜。気付かれてるみたい、戦闘準備!」


各々が得物を取り出し、構える。



再び、狩りが始まる。

さてさて、アーマーバイクです。

なんというか、こういう物でバイクって人気ですよね。某黒くてロックなあの子のゲームで出てきた黒いバイク、かっこよくて好きです。


修正、タイトル《魔導弓》にて、アゼルの口調やらが変だったので、直しておきました。一応、お知らせしておきますね。


ここ、変じゃね? みたいなのがあれば気軽に感想などにポイッてして下さい。

とても有難いです。

疑問に思った点も歓迎です。誤字脱字の報告も歓迎です!

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