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日常VR生活!  作者: 秋白眼
初めてのVRMMO
2/219

チュートリアル①

連続投稿。

説明回がこの先幾つもあったりします。

無駄に長ったるいかも知れません。すみません。

「えっと・・・・・・これを付けてここを押すだけだよな?」


部屋に戻り、友紀に言われた通りに起動準備に入る。始めてVRゲームをやるので同封されていた説明書を手にLANを繋げていく。

スイッチに手を翳せば青い光が周りの線に沿って灯される。これが起動準備完了の合図。そう受け取り、装着してベッドで横になる。そのまま説明書に書いてあった起動キーを口に出す。


「【コネクト】」



部屋の電気で少しは明るかった目の前が暗くなり、徐々に感覚が失われていく。 声も出せない。目を開くことも出来ない、手足を動かす事もーーーーー



『ランダム生成を始めます』

『性別、決定』

『種族、決定』

『容姿・・・・・・決定』

『背景、決定』

『初期ステータス、決定』

『生成を終了。チュートリアルメモを投稿します』



水滴の落ちる音が響く。いつの間に寝ていたのかな。

軽く息を吸ってからゆっくりと目を開け、起き上がる。


「ここ、は・・・・・・」


周りを見渡してみれば、状況の把握を済ませて立ち上がる。洞窟・・・・・・煙が充満してるけど、大丈夫だよね?


「場所は、ランダムなのかな」


そう呟いてから視界の隅にチュートリアルと書いてあるウィンドウがある事に気付く。

それを触ると、説明文がPCのウィンドウの様に表示される。案内用NPCとかがいる訳じゃないんだ?


「えっと、まずは歩いて・・・ん?」


そこで読み上げながらやろうと思い声に出して気付く。

身に起こった異変に。


「あー、あー・・・あ? この声は・・・・・・?」


声が、高い? というよりも性別が違うんだけど!?

うわ、ある。・・・・・・ない。って、何やってるんだわたし!

そ、そういえば、説明書にはアバターはランダムだって書いてあったような・・・・・・? 脳波を測って最適なアバターを作り出すという話だったけど。

性別までランダムだなんて。

でも・・・この体が最適、ね。

わたしとしては構わないけど。それにしても口調は勿論、心で思う事まで変換が入るなんて、読心対策かな?・・・・・・いや、特に意味は無いんだろうなー。


「不思議と気にはならないから良いけどさ」


んん、ワンピースだからか、だいぶスースーする。

動くのには問題無さそうだけど、街に出たらズボン買おう。決意を新たにして、取り敢えずチュートリアル通りに動いて進めよう。

最初は歩いて・・・・・・うん。違和感は無いかな。


「いっちにーいっちにー。よし、軽く走るかなぁー」


準備体操を軽くしてから、無駄にクラウチングスタートして走ってみる。足元がジメジメして滑りやすいけど、問題無いね。

このまま壁までついたら引き返して、反対側の壁まで突っ走るぞー!


「よしよし、この調子で感覚を掴mっばぁぁ!?」


気合い入れて力強く地面を踏・・・・・・めなかった。

踏み出した足が空を切る、というより着水し、見事にバランスを崩し、顔面ダイブ!

10点! 9点! 3点! 合計で・・・・・・22点!


「ぶは!? けほっけほっ! うえぇ? あ、こんな所にお湯が......お湯?」


なんて、言ってる場合じゃないよっ! なんで温泉がこんな所に!? というか、ダイブしちゃったって事は?


「うわ、服がびしょびしょだよ・・・・・・というか、気付かなかったけど何で血塗れ!?」


ああ、もう次から次へと!? なに? わたしがなんかしましたか!?・・・・・・落ち着け、わたし。

さっきから気になってた煙はこの温泉の蒸気だったんだね。


「な、何か運営の意図があるのかな。死体を再利用、とか? いやいやいや、そんな事ある訳ないよね。これもランダム?・・・・・・取り敢えず洗おう。アンデッドと間違われたら困るしね。よいしょ・・・・・・」


服を脱いで・・・・・・下着無いんだ。う、うーん、あまりまじまじと見ないでおこう。さっさと洗って着なくちゃ。此処で不意に光が隠してくれるんだよね。

キラーンって。・・・・・・来ないです?



時間を掛けて、髪にこびり付いた血を洗い流してからワンピースも丁寧に洗い、真っ白なワンピースへと戻る。今更だけど温泉で洗い物して良かったのかな? もう取り返しつかないけど。


「うん、こんなものかな。乾かす物ないし、着ちゃおうか」


汚れが落ちたとはいえ、びしょびしょのまま。着たところで肌にくっついて裸も同然なんだよね。

ぴっちりと肌に張り付く不快感を感じる。

出来るだけ気にせずチュートリアルを進める事にしよう。次はステータスを開く、だね。


「ふあ・・・・・・すごーい」


そんなシンプルなチュートリアルをさっさとやってみればステータスが可視化する。



???

性別:女

種族:エスト (無属性精霊) Lv.1

職:??

ーーーーーー

HP:127

MP:281

ーーーーーー

STR【7】 7

VIT【10】 10

INT【35】 30+5

MIN【23】 23

AGI【28】 28

DEX【27】 22+5

ーーーーーー

アクティブ系スキル

【無属性魔法 1】

《ランス》


パッシブ系スキル

【トリックスター 1】

《DEX向上(極小)》


【無属性の心得 1】

《INT向上(極小)》


種族スキル

【属性精霊 1】

《精霊の理》


可視化された画面にはつらつらと情報が載っている。

戦闘ありきのゲームには必然的にあるHP(ヒットポイント)。魔法を使う為に必要なMP(マナポイント)

筋力(STR)、体力(VIT)、知力(INT)、精神力(MIN)

敏捷性(AGI)、器用さ(DEX)の各数値。

自身が今習得しているスキル。

最後に自身の見た目が第三者視点で見える。


「おおっ。魔法使い向け・・・・・・いや斥候職向けかな? INTって魔法攻撃力とかだよね。AGIは敏捷・・・・・・いや、スキルも魔法って書いてあるから魔法職向けかな? というか、この娘可愛いなぁ。わたしなんかがアバターとして使っていいのかな?」


銀髪碧眼かー。まるで自画自賛のように見えるけど中身は男だからね。可愛いって思うのは仕方ない。

・・・取り敢えずこんなものかな。


ステータスを閉じて、チュートリアルを開けば外へ出るって・・・・・・外?

と周りを見渡せば1本の道が出現していた。


「この先・・・・・・しかないよね」


外への道へと1歩踏み出す。転ばないように、ね。

ステータスが本文に載ってる場合は此処に載せません。

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