国潰し宣言後・その日
今回少しリアルに余裕が出来たので早めの投稿ができました(>ω<ノ)ノ
プロローグを少し修正致しましたm(*_ _)m
ネタバレをしよう。結の国攻略は3日で終わった。理不尽で圧倒的な実力差を見せつけたのだ。ある所では火が昇り、ある所では水が溢れ出し、ある所では風により人が飛ばされ、ある所では地割れが起き、底の無い地下へと行ってしまう者も。
元々、結は霊関係の仕事をしていたはずなのだが……。一体何が、彼の心を変えたのか……。いや、考えるまでもなく、異世界という異形な別世界へ来たのが影響だろう。
というよりも、この世界にはゴーストという名目できちんとしたモンスターとして設定されているのが、彼が霊関係から手を引き、無双の歩みを始めたきっかけだろう。
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結が決心をして2日程過ぎてから、その事件は起きた。国が、というより、城が全壊したのだ。勿論、結が原因だが。
決心した日
「おいおい……。国を潰すって……。そりゃ無理だろう」
国潰す宣言をしてから真っ先に反論してきたのはギルドマスターだった。厳つい顔してるのにも関わらず、中々優しい言葉をかけるマスターだった。人は見かけによらないとは、やはりこのことだろうか。
「なんでそう思うんや?」
結が素朴な感じで疑問を吹っかけると、ギルドマスターが呆れた表情で「現実的に無理だろう!」と、言ってきた。
「まぁ、安心しといてなぁ。余裕やから」
「余裕だと?」
「あぁ。せやけど、少し時間もろーてもええかあ?準備に時間がかかんねん」
「お、おう……。そりゃ構わないが……。それにしても無茶苦茶じゃ無いか?さっき街で見かけたけど、あんた、兵士たちから逃げてたじゃねぇか?」
「そりゃ面倒事はごめんやしなぁ」
「なるほどな。ま、何にせよ無理はするんじゃねぇぞ?死んじまったら元も子もねぇからな」
「心配してくれてありがとなぁ〜。ま、祝杯の準備して待っときや〜」
「お、おう?」
結は、ここまで話すと、ギルドの敷居をまたぎ、外へ出た。しばらくの間、少し暗いギルドの中にいた為に、視界が少しチカチカしていた。
(それにしても、とんでもない約束をしてしまったものだ。国を滅ぼすなどと。恐らく、この国以外にも国はあるだろう。そして、俺がこの国にいて、潰した張本人だということもバレるだろう。
だが、この国の、こんな空気、確かに俺はこの国とは関係ないが、見過ごせない。というか、つまらないではないか。せっかくの異世界だ。存分に楽しませてもらうとしよう)
「我ながらあっぱれな考えだ」と、自分で納得してから、準備のために武器屋へと足を運んだ。場所はギルドの店員に聞いて確認済みだ。
と、その前に自分のステータスを確認しておくことにした。
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相変わらず飛んでいるステータスだ、と思う。レベル1でステータス300万というのは、チート過ぎる。……チート過ぎるのはチート過ぎるのだが……。いかんせん、レベルが上がっていないのだ。魔族2匹を倒したのに、だ。魔族とは大抵レベルが高く、経験値も美味しいはずなのだが……。
まぁ、今後もこんな風になることもあるのだろう、と、結は納得した。異世界人だからステータスがバグってんだろ、と。
実のところ、この、経験値は溜まっていっているのだ。ステータスには表示されていないが、後に解放される、経験値振りスキルによってレベルを上げることができる。
それを、結が知る由しばらくはないのだが。その隠された経験値は、彼が世界を壊さないよう、神達の配慮であったのだ。これから、結が紡ぐ物語がどのようなものになって行くのか、神達も相当楽しみな様子であった。
相変わらず1話1話が短い小説ですみませんヾ(;´Д`)ノ
あと、PV500ありがとうございますヽ(*´∀`)ノ
不定期更新ですけど、楽しんで頂ければと思います!