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異世界チートの無双旅  作者: ユミト
6/7

決意

しばらく忙しかったです(>_<)

また時間があまり取れなくなってきたので、文字数少ないです笑

 心をときめかせ、目を輝かせながらギルドの敷居をまたいだ結だった……。だった、のだ。想像していた風景とは天と地の差程も違い、寂れていた。


 力強そうな冒険者はいるのだが、机に突っ伏したまま、動かない。動けないのではなく、動かないのだ。まるで、生気のない躯の如く、絶望という名の感情が、表情に現れていた。


「な、なんや……。寂れとるやん……」


 結もまた、絶望した。期待していた、荒くれ冒険者も、超高難度のクエストに行かんとする勇敢な冒険者も、酒と怒号が飛び交うテーブルも、全てが期待外れだったのだ。


「仕方ないのです……。王様の、せいなんです……」


 と、言ったところで、ここまで結を案内してくれた女性までもが泣き、崩れ落ちた。あの自己満の王のせいで、この様だという。ギルドマスターらしき男が、座って煙管(きせる)をふかしていた。話を聞くため、そこへ行った。


「なあ」


「あん?」


 声を掛けてみたものの、ぶっきらぼうな対応の仕方だ。ギルドマスターなら、もう少し元気ならよかったのに。残念だ。


「なんで、こんなにギルドが寂れとるんや?」


「……」


 こっちから積極的に話しかけてみるものの、何も話してくれないときていた。やはり、何か訳があるのだろう。


 眉をひそめながらここまで考えていた時、ギルドマスターは、眉間に皺を寄せながら、渋々と言った感じで口を開いた。


「近頃の、王の政策のせいさ。税を引き上げて、初心者の冒険者が活動できなくなったのさ。そんな国が嫌になって、腕の立つ冒険者はみんないなくなっちまった。王のせいでッ……!!」


 グッ……と、拳に力を込め、恨めしそうな雰囲気を漂わせていた。余程の苦渋を味わってきたのだろう。


「なるほどなぁ……」


「あんたも冒険者志望か?やめとけやめとけ。ギルドマスターだから、こんな事言っちゃいけねぇんだが。冒険者になりたいなら他の町に行きな。この国はもう……だめだ」


「いや、そんな面倒いことせぇへんで?」


「は?」


「国潰したろ〜♪」


「は?」


 ここから、結の国攻略が始まったのである。勿論、この国の人からすればいい迷惑になるのだが。

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