プロローグ
久々に書きます笑
俺の名は神圦結。表向きは普通の男子高校生。裏側は霊能力者として危険な仕事を難なくこなしている。
悪霊のお祓いや、特定の家に縛り付けられた地縛霊の解放など。また、自分の国の妖怪の再封印なども行っている。
だが、こんな仕事はもう嫌だった。
家族はみな俺に期待し、良くしてくれていた。しかし、数年前に家族は離れ離れになった。
父親は俺についていてくれて、一緒に家に残ってくれた。でも、祖父母も母親も家を出て行った。いや、出て行かされたのだ。
母親はホストクラブで多大な借金を。
祖父母は何を血迷ったのか宝くじに財産の殆どを掛けて大破産。
父親が怒り狂い、追い出してしまった。
まだ中学生だった俺は、状況を飲み込むのが上手く出来ず、理由を聞いても何故それだけで追い出したのかをずっと父親に聞き続けていた。だが、高校に入ってから、父親がどんどんやつれていくのを見ていて、頑張って親孝行しようと誓っていった。
さてさて、今現在高校生の俺だが、実を言うと霊能力者としての仕事によりかなり稼げている。1回の依頼で十数万という高校生では稼ぐことの出来ない金額を貰っている。
それで父親の稼ぎが低くても支えれていけてるのだが、父親は稼ぎが低くなった時から、何故か日に日に衰弱していた。流石に、親の給料8.9万で、俺の稼ぎ10万ではやっていけるとは思えない。
学費もあるし、電気代、水道代……。かかる費用を考えるとキリがない。もう、こちらとしても、親父を支えることにも倦怠感を感じ始めていた。
そして、いつもの様に学校へ行く途中、巾着袋らしきものが俺の鞄の中に入っていた。開けてみると、1つの小さな紙包が入っていた。それを開けると、突如目の前が虹色へ染まり、その渦の中へと、俺は飲み込まれて行った……。
まだプロローグですので、こんなものかな、と笑