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転生した元魔王様の非日常的な学生生活  作者: haimret
第三章 海だ‼ 孤島だ‼ 異能者だ‼ 後編
88/327

仮面の男

更新しました。

楽しんでもらえると幸いです。


本編の内容には関係ありませんが1話2000字程度は短いのでしょうか? もっと1話を長くするべきなのかなぁ……

「……星々が生まれた」


 仮面の男は無機質な声で喋りはじめる。すると光の玉が辺り一帯のいたるところへと出現した。それはまるで星々のように無秩序にそして大量に。その光景はこれから破壊をまき散らす布石とは思えないほど幻想的であった。


「うおっ‼ 何だあれは?」


 仮面の男を中心に表れた光の玉は無造作にばら撒かれ馬皇は良くわからない光景にあっけにとられる。やがてばら撒かれた光の玉は無作為にそして散り散りに流れ星のごとくはじけ飛ぶ。一斉にそれでいて無作為に飛んでくる光を馬皇は躱し切れないと判断してとっさに防ごうとする。


「避けなさい‼ バカ‼」


 真央が馬皇に向けて大声で叫ぶが既に遅かった。馬皇も真央の言葉に対して反射的に体を動かすがいくつかの光の玉が当たると馬皇の中に吸収される。そして、馬皇自身も促されるように体が発光し始めた。躱しながら辺りを確認すると一定の範囲から外には光の玉が飛び散っていないことに気が付いた。


「遅かったか……」

「……なんか知ってんのか?」


 馬皇は力の抜ける感覚に戸惑いながらも先程のように直接は受けないように躱しながら後退し終えると真央がそう呟く。


「星々は悠久を廻り続け…………星々は引き合う」


 仮面の男は飛び出してきた光はそれぞれが不規則に男の周りを漂い何かを呟き続けている。散らばった光はぶつかり合って散らばり引き合って引っ付くことを繰り返す。一部が馬皇を目がけて飛んでいく。馬皇が躱すと飛んできた光の玉は元の場所へと戻り範囲内に漂っている光に勢いよくぶつかり一つになると一瞬でまた2つに分離する。


「ええ。よく知ってるわ。それは増幅系の魔法よ。触ってしまうと体にあの男の魔力を蓄積させるの。そして、何よりも恐ろしいのはそうやって蓄積させた魔力を放った魔法の威力を引き上げるのよ。それだけならまだ対処できるんだけど、あの魔法の厄介な所は一度喰らうと光同士が引き合うのよ」

「ということは触れるのはまずいという事と俺は狙われているってことか……」


 そうこう言っている間にも光は馬皇に襲い掛かりそれを馬皇は真央に当たらないように少し距離を取ってから躱していく。真央もそのことが分かっているのでそのまま馬皇と話す。


「ええ。もう遅いけどね。蓄積されればされるほどこの後に来る魔法の威力が上がるのと同時に避け辛くなるから気張って防ぐか当たる前にあの男を倒しなさい。それが無くてもあの光にあの男の魔法が触れると関係なしに増幅されて反射されるからかなりの破壊力と不規則な動きになるの」


 真央の説明に馬皇は厄介そうな顔をする。要は設置しているものに触れるだけで相手の魔法は連鎖的に強化されるという事である。しかも、相手から吸収したモノもその増幅分に追加されるのである。


「これ作った奴は絶対に性格悪いな」


 馬皇がそう言うと真央は若干機嫌が悪くなったのかムスッとした表情で説明を続ける。


「後、魔法の支援に関しては期待しないでちょうだい。あれ喰らうと強化系や回復系の魔法の魔力も吸収しちゃうの。ただし、魔法が完成するまでは動くこともできないし完全に無防備になるわ」

「詳しいな。なら速攻で殴り倒せばいいだろ?」

「そうも行かないからあれは厄介なの。無防備になるとは言っても完成するまでは別の次元にいるの」

「あそこにいるんだが?」

「こういうことよ」


 馬皇は仮面の男のいる方へと指を指した。真央はため息をつくと1つ小さな火球を作り出して光を縫うように移動させて仮面の男に当てようとする。しかし、その火球は男をすり抜けて見えない位置にあった光に吸収された。


「分かった? つまり、次元を超えるような攻撃じゃなきゃ今はどんな攻撃も当らないってわけ。しかも、その次元そのものも観測しようと思ったら時間が掛かるしその頃には相手の魔法が完成しているから意味がない。それと言っとくけど物理攻撃も同じだからね」

「そういうことか。なら? どうすりゃいいんだ? 初見殺しすぎるだろ? 正直、話を説明聞いてるだけでも何もできずにあいつが魔法を撃ち終えるまで待つしか方法がないんだが?」


 馬皇は解決策を真央に聞いた。ここまで詳しいのであれば対処法も知っているはずだと思うのは当然であろう。


「なんで知ってる? とか聞かないの?」


 真央は困惑した顔で唐突に馬皇に聞いた。敵のことを詳しく知っているという事は何かを隠していると思われても仕方がないと考えていたのだろう。実の所そのことを言おうかどうか真央は迷っていたのだが思わず馬皇を助けるために行動に移していた。真央は好敵手(馬皇)が何かしらの事を言うと思っていたが馬皇は全く気にしている様子はなく拍子抜けしまう。


「俺だって気になってはいるが今はあいつを倒して事態を収拾させないと意味ないだろ。そんなもん後だ。後。それに知りたいんだろ? あいつの正体?」


 馬皇は仮面の男に視線を向けて真央の方を向く。真央は先程までは仮面の男から一切目をそらさずに見続けていた。そのことを察した馬皇が聞くと真央は驚いたように目を見開く。


「まぁ。とりあえずカギを握ってるのはあそこの仮面男って訳だ。正体を隠してる時点でお前の知ってる奴かもしれないし知らない奴ならどこで知ったのかを力ずくで聞き出すのが俺らだろ? 」


 馬皇は真央にニヤリと笑う。馬皇の言葉に真央の目に火が灯った。真央の身体から魔力が噴き出て覇気とともに威圧感が出てくる。


「そうよね。そっちの方が私たちっぽいわね。後、性格悪いって失礼ね‼ 脳筋(馬皇)!‼ それと指示に従いなさい‼ あいつの隠れている次元をこじ開けるわ‼ その間は私も思考の方に集中するから動くことが出来ない‼ あんただったら魔力を思いっきり圧縮させて身に纏ったら気にならないはずだから私が合図するまでは躱すか迎撃しなさい‼ その後は合図を出したらこじ開けた穴を通ってあいつを殴り倒して持ってきなさい‼」

「一気に言われても何言ってるのか分からねぇよ‼ さりげなく俺の名前に脳筋を入れんな‼ ってか‼ あれお前が考えたのかよ‼ でも、ま、やっとらしくなったのか?」

「そんなのも分からないの? なら私を守りなさい‼ そして、合図と同時にあいつをぶん殴りなさい‼」

「おうよ‼」


 2人は勢いよく掛け合った後、仮面の男を倒すために行動を開始した。

仮面の男の厄介な魔法の前に立ち向かっていく俺たち。真央の話を聞いてたら何言ってるのか半分も分からなかった。ただ、あいつは何かヤバいものを作り出しているのは分かる。だが、負けるわけにはいかねぇ‼ 屋久島の野郎も気になるけどあの仮面の男の正体だけも知らないとな‼

次回「仮面の男の正体」


次回予告風の練習です。あまり関係なかったりすることもあるので読み流すくらいで大丈夫です。

いつも読んで下さりありがとうございます。

感想、批評、指摘、ブックマークしてくれるとうれしいです。

これからもよろしくお願いします。

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