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転生した元魔王様の非日常的な学生生活  作者: haimret
第三章 海だ‼ 孤島だ‼ 異能者だ‼ 後編
85/327

準決勝とんで決勝戦 馬皇対鉄

更新です。

この章については短くなると思います。

ちなみに準決勝は飛ばします。決勝戦です。決勝戦ですよ。馬皇対鉄の殴り合いです。熱い展開に出来ているかは分かりませんがそうなっていればうれしいです。

『さぁ‼ 本日で最後となりますがいよいよ‼ いよいよ待ちに待った決勝戦です‼』

『『『うわぁぁぁぁぁぁ‼』』』


 歓声の鳴り響く闘技場。大会の決勝戦。準決勝は勇次を破った勢いをそのままに馬皇は決勝へと歩を進めた。同じくして鉄も王者としての貫録を見せ無傷のまま決勝の舞台へと上がる。


『今日の組み合わせは分かっていると思うけど紹介するよ~‼ まずは、初出場ながらも熱い戦いを見せてくれた馬選手‼』


 馬皇は既に臨戦態勢に入っているのか舞台であるリングに飛び込み相対する鉄を見つめている。


『そして、相対するは連覇なるか‼ 闘技大会の王者と言っても過言ではない‼ テツ選手だぁぁぁ‼』

『『『うおおおぉぉぉぉ‼』』』


 力の入った声で言い切ったリンはマイクを力強く握り実況を続ける。


『新人対古参の決勝戦と言うドラマチックな展開‼ 皆さん盛り上がっていきましょう‼ みー』


 リンは続けて言おうとするがクマが文章を書いたスケッチブックを上げると映像はクマのスケッチブックに書かれている文章に注目される。


【どうも。いるのかいないのか分からないクマです。今日は私も楽しみですよ‼ 皆様も同じ様に感じられているかと思います。どちらが勝っても負けても悔いの無いように頑張ってください】

『私のセリフ取っていかないでくださいよぉぉぉ‼』


 リンは悔しそうにクマに言うと会場のボルテージがさらに上がった。もはやテンションが吹っ切れている様子で歓声はもはや観客席の方では何を言っているのか分からなくなっている。


 それとは対照的に馬皇と鉄は黙って向きあっていた。


「きたか……」

「ああ。先生勝たせてもらいますよ」


 鉄に馬皇はそう言うとまた2人は黙って向き合う。お互いに一瞬の気も抜けない者であるという認識で少しの挙動でもすぐに対応できるように2人は集中する。


 はじめの方は歓声や盛り上がりの吹っ切れたテンションで声が多かった会場も馬皇たちが戦いのために集中して時間が経つたびに空気は張りつめていく。戦いは既に始まっているとばかりに主張するような空気に会場は静まり帰った。


 その沈黙はいったいいつまで続いたのだろうか1分? いや2分? もっと長いのかもしれない。


 しかし、会場に建てかけられている大きな時計の針は30秒ぐらいしか経っていない。息を呑む声まで聞こえる。


『それでは決勝戦‼ 馬選手対テツ選手‼ スタート‼』


 リンの声によって促される開始の合図。それと同時に馬皇と鉄は同時に地を蹴り立っていた。土煙だけを残してその場から姿を消す。


「「うおぉぉぉぉ‼」」


 そして、馬皇と鉄の中間くらいの位置でお互いの初撃が相手の体に突き刺さる。その威力に両者は踏ん張るが2本の線を描き大きく後退する。先に立ち直った馬皇は直ぐに鉄に向かって駆け出す。鉄も馬皇の動きを見るために構える。


「先生いくぜぇぇぇ‼」


 馬皇は自身に出来るギアを最大にまで上げて鉄に襲い掛かる。馬皇は素早い動きから姿勢を低くして鉄の足へローキックを繰り出す。鉄は体制こそ崩してはいないがすぐさま反撃をしようとする。


 しかし、その時点で馬皇はすでにその場に存在せず真後ろから衝撃が鉄を襲う。


 馬皇は足を止めずにあらゆる方向へ動き死角から死角へまた相手の意識の薄い所を感じ取って攻撃を繰り返す。馬皇は縦横無尽に駆け回るがあることに気が付いた。最初の3,4発以外まともに入っていないことに。鉄は最初こそ何個か馬皇の攻撃を受けるもののそれ以外については掠ることはあってもそれ以降は攻撃を避けられていなされて、受け止められる。そして、馬皇の拳を真っ向から受け止めて掴んだ。


「すごいな。少なくとも先生が同じぐらいの時よりもはるかに上だぞ」

「これを真っ向から受け止めておいてかよ‼ ってか強すぎだろ、先生‼」


 馬皇は押し込む形で力を加えるがその場から動かない。


「これについては長年のトレーニングの成果だな。なに、馬皇ももう少ししたら今の私を超えるさ」

「そうかよっ‼ なおさら今超えないとな‼」


 少なくとも久々の自身よりも格上と感じさせる鉄を相手に馬皇は獰猛な笑みを浮かべ竜人モードとなって鉄を吹き飛ばした。馬皇の膂力によって吹き飛ばされた鉄は勢いよくリングの結界にぶつかり何事もなかったかのように立ち上がる。


「ふむ。久々に思いっきりやれそうだ。馬皇‼ 行くぞ‼」


 鉄も普段以上に生き生きとした表情を見せて馬皇に言った。


「ああ‼ こっちも行くぜ‼ 先生‼」


 馬皇も声を上げる。お互いにまだであったこの無い強敵を前にいつも以上に2人のテンションは上がっていた。お互いに先程とは比べ物にならない動きで衝突しあう。2人の激突のたびに大きな爆音が鳴り響きその頻度は徐々に増えていく。お互いの殴りや蹴りがぶつかり合い衝撃となっている音だけでこれである。それに加えて徐々に2人の姿が目で追えなくなっているのである。両者は激しく動いた後距離を取って動きを止めて見つめ合う。


「はぁぁぁぁぁぁ‼」

「うぉぉぉぉぉぉ‼」


 そして、雄たけびを上げて再び相手に向かって駆け出す。その時だった。馬皇と鉄の間なにかが飛び込んでくる。それに一瞬気を取られて馬皇は観客席を見た。見覚えのある顔だった。笑顔を張り付けた男が嗤い前を見た次の瞬間には強烈な光と轟音が馬皇たちを巻き込んだ。

 決勝戦。馬皇と鉄の戦いはヒートアップしていた。なによりも全力での戦いは楽しい。だけど、それは何者かの手によって阻まれたんだ。何が起きているんだ? そして、最後の方で俺はどうなったんだ?

次回「波乱の幕開け」


 主人公である馬皇が語る次回予告をイメージしたらいつの間にかできてたのでここに書いときます。


いつも読んで下さりありがとうございます。

感想、批評、指摘、ブックマークしてくれるとうれしいです。

これからもよろしくお願いします。

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