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転生した元魔王様の非日常的な学生生活  作者: haimret
第三章 海だ‼ 孤島だ‼ 異能者だ‼ 前編
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ダンジョン探しとジャージ

すみません。

遅くなった挙句少ないですが投稿です。

ダンジョン探しから始まります。

 本戦1回戦が予定より早く終わった午後16時頃。思わず空いた時間を使って馬皇たちは全員で親部の言っていたダンジョンについて情報を集める事していた。


 馬皇は早々と準備を終えると一番に1階フロントのロビーにある席で座って待つ。


「っち。もう来てたのね」

「おう。持たせてもらってるよ」


 真央は自分が一番でないことに舌打ちして馬皇の前に座る。一番先に来れたということで馬皇は若干得意でであった。


「由愛とサライラは少し遅れるって」


 同室の由愛とサライラが一緒でないのは真央がそういうことが楽しみで1人先に向かった結果である。それとなく真央の心情を察して馬皇も気持ちは分かるためか余計なことは言わなかった。


「そうか」


 お互いにしばらく沈黙すると馬皇はずっと気になっていたことを言った。


「なぁ? お前いつも同じジャージ姿だけど他に着る物持ってきてないのか?」


 例のごとく真央はジャージ姿である。ジャージだと分かるが以外にもバリエーションは豊かで前見たのとは違うジャージである。今日は本戦の時と同じジャージ姿だったりする。


「何言ってるの? これから探索するのに動きやすい恰好じゃないと意味ないじゃない」


 至極まっとうな理由に馬皇は何も言えなくなる。 馬皇の反応に真央は気をよくしてジャージについて語り始める。


「まず、この機能美。伸び縮みしやすい素材で洗いやすいし乾きやすい。それに、ジャージごとにシンプルなアクセントがあって運動時でもかっこよく着こなしたり可愛く着こなしたりで来るのよ。今着てるのだって本戦で汗かいたから着替えてるわ。そして何よりも……」


 真央は溜めてから言った。


「このシルエットがたまらないのよ‼ つまり、何が言いたいのかと言うとジャージは至高なの‼ 偉大な発明品なの‼ だから、いつも愛用してるのよ‼ 何か悪いことを言ったかしら?」

「お、おう……そうだな。何も悪くはないぞ。ていうか、絶対に後ろの理由の方が本命だろ」


 真央の語りに馬皇は微妙な表情をするしかなかった。馬皇は真央の語りにツッコミを入れる。


「あら? そこはちゃんとわかってくれるのね」


 真央は心底驚いたというような顔をして馬皇に言った。そんな感じで手持ち不沙汰な2人は会話が中断して微妙な間が出来る。


「いや~お待たせっす」

「お待たせしました」


 ほどなくして勇次と由愛がちょうどいいタイミングで馬皇たちの沈黙を打ち破った。サライラも着いてきているが何も言わずに自分の席だとばかりに馬皇の上に座る。


「気にすんな。これで全員そろったな」


 馬皇の言葉に全員はそろってうなずいた。


「それで、どこを探すんだ?」


 馬皇の言葉に全員がそんな場所なんて知らないことに気が付く。親部があると言ってはいたが場所については全く情報がないのである。


「あの屋台から少し離れた場所に神社がありましたわ」

「私はこの旅館のエレベータが怪しいと思うんだけど? 地下に闘技場があるくらいだからありそうよね」

「いやいや、俺は灯台が怪しいと思うっす。あれは相当昔に出来ていたそうなんで」

「うーむ。考え始めたらどこもかしこも怪しい場所でいっぱいだな」


 サライラ、真央、勇次が場所を上げていく。


「話がまとまらないです」


 由愛はどんどんと挙がるダンジョンのありそうな場所に素直に感想を漏らす。その意見には全員が同意見なのか由愛の発言にうなずく。


「そう言えば……」


 頭をかしげてどこから探すのが良いかとあーでもないこうでもないと喋っているとサライラがふと、何かを思い出したかのように喋った。


「さっき、あの時のお人形さんにいろいろと話しかけていたら地図みたいなのを見せてもらったわ。確か、いろいろな場所が点滅していたような」

「それは、先に言って欲しかったっす……」


 今までの話し合いが無駄で終わりそうなサライラの発言に勇次は椅子に座ったまま肩を落とす。サライラはというと勇次の発言を無視して馬皇の方に顔だけを傾けて撫でていう様な視線を向ける。馬皇も馬皇でサライラには甘いので要求通りの頭をなでる。それを気持ちよさそうにサライラは目を細めて楽しんでいた。


「とりあえず、サライラの言っていた地図を見に行ってみるか」


 それでも、有力そうな情報ということで馬皇は提案する。


「えー? 本当にいくの?」


 真央だけが行きたくなさそうに言う。あのロボットに関していい記憶がないからである。話しかけても聞き取らないし、最終的に煽ってくるのを覚えている真央としてはできれば避けたいのである。


「じゃあ、真央は地図見ないのか?」


 馬皇の言葉に真央はしぶしぶと言った形で同意した。


「……分かったわよ。その代わり私は話かけないからね」


 真央の言葉に聞いていた由愛は苦笑する。馬皇は何が何だか分かっていないまま席を立つ。全員でダンジョンについての有力な情報を得るためにとりあえず昨日会話したロボットの元へ向かうのであった。

次回でダンジョンの場所と情報だけ分かります。

その後に2回戦と準決勝を入れる予定です。

実際に向かうのは決勝前後になると思います。


いつも読んで下さりありがとうございます。

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